2017年春アニメで注目を集めているのは、青春歌舞伎物語の『カブキブ!』で、原作は榎田ユウリ・著の同名の小説。キャラクターデザインはCLAMPが担当。高校で歌舞伎をやりたいと奔走するストーリーで、声優には市川太一、梅原裕一郎、河西健吾など初々しく爽やかなメンバーでかためています。OP主題歌は下野紘が担当。
2017年春アニメで注目の『カブキブ!』とは?
青春歌舞伎物語『カブキブ!』は4月6日から放送開始
高校の部活で歌舞伎をやりたい。そんな思いをから歌舞伎部を作るために試行錯誤する高校生の青春物語『カブキブ!』原作は榎田ユウリ・著の同名の小説で、キャラクター原案はCLAMP。
アニメの題材として歌舞伎を取り上げるのは初の試みで、古典芸能をアニメーションでどう表現するのか、独特の発声はどうやっていくのか、気になるところがたくさん挙がるアニメ『カブキブ!』はTBS系で2017年4月から放送開始。『カブキブ!』の気になるところを掘り下げて紹介してきたいと思います。
あらすじ
歌舞伎が大好きな高校一年生の来栖黒悟は、歌舞伎を部活でやりたいと入学前から考えていました。親友の村瀬とんぼとともに、歌舞伎部を創立するために、まずはカブキ同好会を発足させメンバーを集めることになります。
メンバー候補は、梨園の御曹司、演劇部のスター、日舞の名取をやめてしまった格闘家、歌舞伎経験者で梨園の愛人の子?という一癖も二癖もある人物で、簡単にメンバーには入ってくれない様子。どうしても部活で歌舞伎をやりたいクロと、その情熱に心動かされるトンボは、自分たちの出来る限り、ありとあらゆる方法でメンバーを誘うところから物語ははじまります。
キャラクター原案はCLAMP
アニメ『カブキブ!』のキャラクター原案を担当するのはCLAMPです。CLAMPは女性4人の漫画家グループで、コミック作品では『魔法騎士レイアース』『カードキャプターさくら』、キャラクターデザインでは『コードギアス』シリーズや『魍魎の匣』、『BLOOD-C』シリーズなどで知られています。
原作は榎田ユウリの小説『カブキブ!』
アニメ『カブキブ!』の原作は、角川文庫から出版されている榎田ユウリ・著の同名の小説で『カブキブ!』。2014年に1巻が発売されてから、約3年間で6巻という小説としてはハイペースな執筆速度にも関わらず、歌舞伎というあまり身近ではない題材で、魅力的なキャラクターたちとともに、読者たちを歌舞伎の世界へ興味を抱かせる、とても読みやすい文章と表現力で読み出すと止まらない作品として、角川文庫の話題作にも取り上げられています。
OPは下野紘『Running High』
『カブキブ!』のOP主題歌は下野紘が担当しています。声優としての活動のみならず、アーティストとして活動の幅を広げている下野紘。目標に向かって一生懸命な『カブキブ!』のメンバーたちが目に浮かぶような、勢いのある曲調とまっすぐな歌声でOPの期待感を沸き立たせてくれます。
『カブキブ!』登場人物紹介
キャラクタービジュアル
CLAMP原案の、キャラクタービジュアルのアニメ版、上から、丹羽花満、阿久津新、村瀬とんぼ、来栖黒悟、蛯原仁、浅葱芳が主要メンバーの6人です。主人公・来栖黒悟役の市川太一が、この6人の声優にインタビューする突撃動画が、作品の期待を高めてくれます。
来栖黒悟│声・市川太一
【お知らせ】
4月から放送されますTVアニメ『カブキブ!』に主人公、来栖黒悟役で出演させていただくことになりました!
年度始めにぴったりな青春物語です!
初レギュラーの僕ですが、明るくまっすぐなクロを精一杯演じさせていただきます!
よろしくお願いいたします!!#カブキブ pic.twitter.com/xgBCbS7JQB— 市川 太一 (@ta1_1kawa) February 15, 2017
来栖黒悟(くるすくろご)は歌舞伎が大好きな高校一年生。通称クロ。高校で部活として歌舞伎部を作りたいという目標のもと、カブキ同好会を発足させます。ふわふわしているように見えて実は芯のあるタイプで、ただではへこたれない精神力の持ち主。
来栖黒悟役の声を演じるのは市川太一です。市川太一は1993年2月4日生まれ東京都出身で、代表作には『ツキクラ』シリーズの東雲ユウリ役、アプリゲーム『スタレボ☆彡 88星座のアイドル革命』雀千秋役などがありますが、この『カブキブ!』では初の主役で抜擢されました。
村瀬とんぼ│声・梅原裕一郎
テレビアニメ『カブキブ!』にて村瀬とんぼを演じさせて頂きます。
また、2月20日にはニコ生もあります。
よろしくお願いします。
>RT— 梅原裕一郎 (@UmeuMeumE_Y) February 15, 2017
村瀬とんぼ(むらせとんぼ)はクロの親友で、クロと同じく高校一年生。通称・トンボ。パソコンや機械に強く、動画作成が得意。クールで無口ですが、裏方としてのセンスは抜群で、いろいろな部分で必要不可欠な能力を持っているキャラクターです。口癖は「あァ」。
村瀬とんぼ役の声を演じるのは梅原裕一郎です。梅原裕一郎は、1991年3月8日生まれの静岡県出身で、代表作には『美男高校地球防衛部LOVE!』由布院煙役、『ヤングブラックジャック』若き日のブラック・ジャックこと間黒男役、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ユージン・セブンスターク役などがあります。
蛯原仁│声・河西健吾
この度アニメ 「カブキブ!」にて蛯原 仁をやらせていただく事になりました。
歌舞伎を見させてもらったり、歌舞伎の稽古をつけていただいたり、初めて尽くしなので是非お楽しみに^ ^ https://t.co/p1zMa1hLXJ— 河西健吾 (@Kengokawanishi) February 15, 2017
蛯原仁(えびはらじん)は、歌舞伎の世界では超名門・白銀屋の御曹司で、高校一年生。、幼い頃から舞台にあがっており、真面目でストイックな性格で、素人に歌舞伎なんて出来るわけがないと、歌舞伎部に対し否定的な言動が多く見られます。
蛯原仁の声を演じるのは河西健吾です。河西健吾は1985年2月18日生まれの大阪府出身で、代表作には『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』三日月・オーガス役、『3月のライオン』桐山零役、『モンスターストライク』シリーズの影月明役などがあります。
浅葱芳│声・甲斐田裕子
浅葱芳(あさぎかおる)は、演劇部のスター的存在の高校二年生。舞台の上のみならず、日常生活の立ち振舞いはあらゆる人の目を引く、華やかで魅力的な存在をしています。
浅葱芳の声を演じるのは甲斐田裕子です。甲斐田裕子は1980年1月14日生まれの神奈川県出身で、アニメでは『一騎当千』呂蒙子明役、『銀魂』月詠役、吹替では映画『プリティ・プリンセス』ミア役、ドラマ『ゴシップガール』 セリーナ・ヴァンダーウッドセン役などの代表作があります。
阿久津新│声・逢坂良太
阿久津新(あくつしん)は自分が大好きで目立ちたがり屋の高校一年生。見た目は派手なヴィジュアル系で、イオフィエルという名前でボーカル活動をしていますが、歌唱力のセンスはゼロ。歌舞伎経験者で梨園に関係があるとの噂があります。
阿久津新の声を演じるのは逢坂良太です。逢坂良太は1986年8月2日生まれの徳島県出身で、代表作には『四月は君の嘘』渡亮太役、『シドニアの騎士』シリーズの谷風長道や『ローゼンメイデン』桜田ジュン役などがあります。
丹羽花満│声・島﨑信長
カブキブ!何か色々すごいことになりそうかも?よろしくお願い致しますー!!✨
— 島﨑信長(島崎信長) (@nobunaga_s) February 15, 2017
丹羽花満(にわはなみち)は高校二年生で、母親は日本舞踊の師範。花満自身も日舞の名取で踊りの才能を周囲から認められていたのですが、なぜか今は日舞をやめて格闘技に熱中しています。それには何か理由がありそうで……。
丹羽花満の声を演じるのは島崎信長です。島崎信長は1988年12月6日生まれの宮城県出身で、代表作には『Free』シリーズの七瀬遙役、『寄生獣 セイの確率』泉新一役、『はんだくん』半田清役などがあります。
アニメだけじゃない『カブキブ!』
よりリアルに!声優たちが歌舞伎を学ぶ
そして出演声優陣によるスペシャル番組をCS-TBSチャンネルで3月、4月に独占放送決定! 市川太一さん、梅原裕一郎さんほかキャストのみなさまが歌舞伎のレッスンに挑む様子やアフレコ現場にカメラが密着します。詳しくはコチラ→https://t.co/4JQPNDh0MC #カブキブ
— カブキブ!公式 (@kabukibu) February 15, 2017
アニメ『カブキブ!』の歌舞伎監修は松竹演劇本部が担当しており、キャラクターに声をあてる声優たちにはアフレコする前に、本格的な歌舞伎の指導をしたそうで、その声優たちの貴重なレッスンシーンやアフレコシーンをまとめた特別番組が3月~4月にCSのTBSチャンネルで放送されます。普段の発声とは違った歌舞伎の発声や、姿勢や動きなどアニメの声だけではわからない、歌舞伎の魅力を見ることができます。
マンガでも『カブキブ!』
原作・榎田ユウリ、キャラクター原案・CLAMPとアニメと並行して、2017年3月号のヤングエースでコミカライズ版『カブキブ!』の連載が始まりました。コミックの作画は神江ちずが担当。アニメや原作に劣らないクオリティで、歌舞伎の楽しさや魅力を伝えてくれます。
小説『カブキブ!6』は3月25日発売!
待望の新刊『カブキブ!6』は二度目の文化祭で、因縁の演劇部との公演場所を取り合う展開と、巻数を進めるほどに実力・人気を集めている歌舞伎部のメンバーが、どんな活躍をするのか気になる展開がになっていそうです。アニメの1クールでは、6巻までのストーリーは進まないと思うので、ストーリー展開が気になった人は原作の小説をチェックしてみてください。
待ちきれない!ファンたちの声
カブキブ!読み始めたけど、導入から面白い。歌舞伎自体が華やかだし、アニメ化に確かに向いてるね。
まったく意識してなくて、表紙で買った死神も~が同じえだ先生が書かれてて、そっちも楽しみなんだなー。— さき(PとJK公開!) (@saki_keina) March 12, 2017
カブキブは父も読んでたから親子で見ますとも
というかアニメのトンボ君イケメン過ぎません??— †┏┛水槽の墓┗┓† (@suisou_34) March 12, 2017
カブキブ、アニメ化なのか。うん、アニメに合いそう。原作めっちゃ面白いから楽しみだ!
— 美夏 (@micca_tw) March 11, 2017
カブキブ楽しみすぎて死にそうCLAMP×榎田ユウリとか無理過ぎる無理………
— りお (@kakasi2014) March 11, 2017
カブキブですよ!?
みんなみよう!!ラノベかおう!!!!!!
カブキブはいいぞ#カブキブ
— どれみ (@nikai_no_doremi) March 11, 2017
原作が人気小説なので、すでにストーリーやキャラクターを知っている人たちが、アニメ化に期待をしていて周囲に面白さを知ってもらおうと広めているのが目立ちました。原作の中でも、歌舞伎を知らない登場人物たちに、いろいろなことを教えるシーンが多く、アニメになってもすんなりと理解できそうなので、アニメ化に向いている作品だと言えるのではないでしょうか。
父親や母親と一緒に原作を読んでいたり、幅広い層が一緒に楽しめる作品になりそうですね。