『黒執事』ミステリアスな葬儀屋アンダーテイカーの謎に迫る

多くの謎を渦ませながら展開されているダークファンタジー『黒執事』に男登場する不気味な葬儀屋アンダーテイカー。その正体や素顔については多くの伏線を絡めながら謎に包まれた人物です。ファンの間でも人気キャラとして名があがるテイカーの隠された謎について迫ってみます。

葬儀屋としての表の顔


出典:『アニメ「黒執事」公式』公式Twitter

アンダーテイカーの表向きの顔は、亡くなった人物の死体処理を行う葬儀屋。「イヒヒヒ」と不気味な笑い声が特徴で、髪は銀髪、目は髪の毛で覆われており見えなくなっています。シエルたちが女王の番犬として情報を集めるために、時々アンダーテイカーの元を訪れますが、その際に必要とするのは女王のコインではなく「極上の笑い」。

死体のあるところにアンダーテイカーありということでは、葬儀屋なので当たり前のことです。しかし、どこか怪しげな物言いや、明らかに関わっているだろう「何か」ということを考えると、裏の顔が大半をしめているのかもしれません。

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死者蘇生に関わる裏の顔と正体

女王がシエルに依頼する事件は、表向きの事件ではなく女王の番犬として秘密裏で行われています。たいていが死人が出る事件なので、シエルはもちろんアンダーテイカーの元を訪れます。しかし先ほども言ったように、これはあくまでも表向きの顔です。アンダーテイカーの裏の顔は、伝説に残る最強の死神ということが、原作では『豪華客船編』アニメでは1期の18話で明かされています。

しかも、半世紀前に死神派遣協会を辞めているので、死神であって死神ではないということになります。ではなぜ、テイカーは死神をやめる必要があったのでしょうか?それは魂の回収を業務とする死神では決してやってはならないことをしたかったから。シネマティックレコードの終わりの続きを見たかったというのが一番の理由のようです。

そして、青の教団編でテイカーが伯爵と呼ぶもうひとりのファントムハイヴ伯爵の存在。シエルの顔をしていますがシエルではありません。この人物とテイカー、そして死者蘇生が深く関係しているのかもしれません。

死神の能力を使って作り出した「ビザール・ドール」

死神の仕事は、亡くなる人のシネマティックレコードを映し出して、死ぬか生きるかを判断するのですが、ENDになればその人の魂は終わります。しかしテイカーは、そのシネマティックレコードに細工して、魂も意思もないビザール・ドールを作り上げました。

これは『豪華客船編』でのゾンビに当たるわけですが、死者蘇生はテイカーにとって重要事項のひとつでしょう。『青の教団編』のウィストン校で起きた事件でもテイカーが関わっていますよね。死者蘇生を繰りかえしている理由のひとつとしては、「どこまで性能を上げられるか」ということではないでしょうか。それも、もうひとりのファントムハイヴ伯爵と、大いに関係していると思われます。

シエルの魂を執拗に狙う理由

テイカーはシエルに会うたび、やっと小生の棺に入ってくれる気になった?ときいています。また、自分の正体が死神だと分かった後から、シエルの命を執拗に狙うようになってきました。どうやらシエルの魂は、テイカーにとって重要なもののようですね。もうひとりのファントムハイヴ伯爵をうまく蘇らせるためには、シエルの魂が必要なのかもしれません。

あくまでもシエル双子説や、ヴィンセント復活説などの考察を踏まえてのことですが、テイカーは悪魔の儀式で犠牲になった本物のシエルの体にヴィンセントの魂を繋げた。そしてそれをより確かなものにするために、血縁であるシエルの魂を必要としているとも考えられます。これまでシエルの側にいながら、命を狙わなかったのは、死者蘇生が十分な結果を得られていなかったからなのかもしれませんね。

アンダーテイカーとヴィンセントとの関係


出典:『アニメ「黒執事」公式』公式Twitter

テイカーは22巻で、ヴィンセントの写真を見ながら涙を流していましたよね。このことからもふたりは特別な関係があったのではないかと思われます。そして、伏線とも取れる「かわいそうに骨の髄まで焼けてしまって、あんな死に方じゃもう…」(22巻105話)というセリフの後は、「あんな死に方じゃもう体を再生してあげられない」や、「魂を元の体に戻してあげられない」のように続くと考えれば、テイカーが死者蘇生にこだわるのも納得できますね。

どうしてそこまでヴィンセントを思うのでしょうか。もしかしたら、『豪華客船編』でシエルに預けた遺髪入れに秘密が隠されているのかもしれません。いくつもある遺髪入れのなかで、13.July.1866 Cloudia.PとAlexという名前と日付が彫られているふたつだけが確認できます。この時代は19世紀(1801年~1900年)なので、ちょうど中頃に亡くなった人物ということでしょう。

メモリアル・ジュエリー(遺髪入れ)の謎

遺髪入れに彫られているCloudiaやAlexというのは、小生の宝物といっている以上、テイカーと深い関わりがある人物であることは間違いないようです。また、21巻ではファントムハイヴ家の家系図が実に巧妙に描かれています。一見、名前だけに集中してしまいますが、あくまでも家系図なので背後にある木の枝に注目してみましょう。

Coudiaとcedlicというふたりの間にVincentつまりシエルの父ヴィンセントの名が記されています。「cedlic K Ros」というのがヴィンセントの父親ですが、Cedlicだけは没年や生誕年が隠されています。これはいったい何を意味するのでしょうか。また、Cloudiaが産んだ子供はヴィンセントだけというのはおかしいですよね。フランシス・ミッドフォードはヴィンセントの妹なのに枝分かれに入っていません。

では、こう考えてみてはいかがでしょうか。テイカーの本名はCedlicで死神だから没年が記されていない。CedlicとCoudiaの間に婚姻はなく、Cloudiaは別の男性と結婚し、その男性の子としてヴィンセントを産んだということ。フランシスはその男性と別の女性の間に生まれたが、ヴィンセントの妹として育てられたとも考えられます。

アンダーテイカーの本当の目的と素顔


出典:Amazon

アンダーテイカーは様々なシーンで重要な手がかりを残しています。それもかなりミステリアスで、読者の考察意欲を掻き立てるような言葉や行動ですよね。テイカーの最終目的は完璧な死者蘇生ということであれば、その使い道な何なのかということですよね。

「ファントムハイヴ伯爵はまだいるよ」(22巻105話)や「他人の魂なんて自分のモノにできるワケないんだけどねぇ…」(13巻60話)という言葉を言ったときこそ、素顔のテイカーであり、本音を吐いているということなのでしょう。

本来あるべきファントムハイヴ伯爵の存在を蘇生するということが、最終目的なのかもしれません。ファントムハイブ伯爵を蘇生したとして、その先何をするのか…という行く先々を見守っていきたいですね。

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