『3月のライオン』幸田香子は悪女!? 零や後藤との関係は?

羽海野チカ原作漫画『3月のライオン』の中で、登場当初からザラザラとした違和感たっぷりの存在感を発揮していたのが、幸田香子。気が強くてプライドが高くて他人の不幸が大好き…そんな風に見える香子ですが、本当に香子は悪女なんでしょうか!? 気になる零や後藤との関係も総ざらい!

幸田香子の基本プロフィール


出典:TVアニメ「3月のライオン」公式Twitter

まずは簡単に幸田香子のプロフィールをおさらいしておきましょう。幸田香子は零が引き取られた幸田家の長女。零より4歳年上ですが、零に将棋で負けることが続き、父・柾近に落伍者のレッテルを貼られます。

美人でカリスマ性もある香子ですが、以後は荒れた生活が続き、父と同じプロ棋士で妻帯者である後藤と不倫関係に。嵐のように激しく、プライドの高い繊細な女性です。

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幸田香子と桐山零の関係は?


出典:TVアニメ「3月のライオン」公式Twitter

原作漫画登場時から何だか不穏な空気を醸し出している二人ですが、原作漫画が12巻まで進む中で徐々に二人の幼いころからの関係性が明らかになってきました。

ここでは幼いころの二人の関係性と、零が家を出るまでの関係、零が家を出てからの関係についてまとめます。

幼い頃から強気でプライドが高かった香子

零が引き取られた幸田家の長女として君臨していた香子。幼いころから香子は気の強さを発揮!零のことを「ゼロ」と呼び、「何も無い」と罵倒。さらに零に負けたときには零の顔をひっぱたくほどの激しさを見せます。その度量の狭さを父に責められ、庭に出されても、香子は一切ひるむことはなく、決して零にも父にも謝ろうとはしませんでした。その凛々しい立ち姿には幼いながらにして既にカリスマ性さえ感じるほど。

香子には歩という零と同い年の弟もいます。歩は香子よりも穏やかな性格ということもあり、将棋の才があるのは香子のほう。零が幸田家に来るまでは幸田家の中でプロ棋士にと期待されていたのは香子だったはず。つまり、零が来なければ香子は一身に父・柾近の愛を受けていたということです。父の愛をかっさらっていった零に香子は激しい憎悪を抱くのも当然ですね。

父・柾近の一言で居場所を失った香子

香子は中2のころ、父・柾近から「零に勝てないなら…」とプロへの道を諦めるよう諭されます。零と香子は4歳違いですから、そのころ零は小学5年生。以後、香子は街で遊ぶような荒れた生活に。

たった14歳で未来への希望を絶たれてしまった香子の絶望は計り知れません。香子は零や柾近が腫れ物に触るかのように香子と接することも耐え難い屈辱だったよう。零に対し「居場所がない」と言い放った香子ですが、実は幸田家の中で居場所を失ったのは香子のほうでした。

零の部屋で添い寝した時の心境とは?

原作ではいつのころの話なのか明示していませんが、香子が零の部屋へ忍び込んで添い寝をするという描写があります。二人の間にどんなやり取りがあったのかはわかりませんが、零と香子は一般常識でははかれない何らかの結びつきがあると言えるでしょう。

零への感情は恨みや憎みだけじゃない?

零はプロ棋士になり、とうとう幸田の家を出て独立することに。と言っても、家を出るきっかけは香子でした。香子が不倫相手の後藤と会いたいがために家を出ると言っているのを見かねて、零のほうが家を出る決断をしたのです。

嫌っていた零が家を出る…このことは香子にとって喜ばしいことなのでは?と思いますが、香子はこの零の行動を「自分から逃げる」と感じ、寂しさを感じていたようです。

その後香子は、零が大切な対局を迎えるときに相手の棋士の嫌な情報を持ち込んだりと、零を混乱させるような行動を平気でとるようになります。零が嫌なら会わなければいいのに、自ら会いに行き、零にとってマイナスとなる情報を吹き込む…ここまでくると、自分から離れようとする零を繋ぎとめようとする香子の不器用すぎる行動が愛おしくさえ感じますね。

香子は零との関わりで変わるのか?

零と香子のこの微妙な関係。3巻あたりまでは、香子に関わればきっとグジャグジャにされて骨の髄までしゃぶりつくされてしまうと分かっていながらも、関わらずにはいられない香子の魅力にハマる桐山零少年の図…が浮かんでいました。しかし!零が川本姉妹と関わり温かい棋士仲間たちと交流するようになり…12巻現在の段階では、その図は崩壊したと言って良いでしょう。

羽海野チカ先生も、実写版『3月のライオン』試写を観た感想の中で「香子と零の2人の関係性については、原作でまだ描いていない部分もありますが、この2人は過去にいろいろあったんだなぁということがちゃんと伝わってきた」とコメントしており、零と香子の関係は過去のものであるということが分かっています。

ただ、零にとって香子が大切な人であることには変わりありません。今後、零の関わり方によって香子がどのように変わっていくのか、が注目ポイントです。

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幸田香子と後藤正宗の関係は?


出典:TVアニメ「3月のライオン」公式Twitter

香子は、妻帯者であるプロ棋士・後藤正宗に好意を抱いています。後藤のことが好きすぎて、幸田の家を出ようとしたほどに…。そんな二人の関係についてまとめます。

後藤ってどんなヤツ?厚く重い棋風の九段プロ棋士

そもそも香子を惑わす後藤とは一体どんなヤツなのかを記しておきます。棋風は厚く重い居飛車穴熊などを得意とする九段プロ棋士です。見た目はかなりカッコいいちょい悪オヤジ風。香子同様、気性は激しく、スミスや一砂などはかなりビビり気味に後藤と接しています。

完全なる悪かと問われればそうではなく、将棋に対する姿勢は真面目です。また、妻は病気で長期入院していますが、お見舞いに行っては切ない表情を見せるなど、妻への愛情があるようです。

後藤は香子のことをどう思っている?

香子は後藤のことが大好きです。零が香子と後藤のことを心配して、香子に後藤のことを聞いたとき、はっきりと「好きだ」と宣言しています。しかし、後藤のほうは零の前で香子のことを「ストーカー」呼ばわりするなど、どうも100%香子を受け入れているわけではなさそうです。

香子が将棋会館の前で後藤を待ち伏せしたときも、香子を放ってタクシーを出発させたり、香子が家に押し掛けてきたときも部屋に入れないようにドアロックしようとしたり…。

ただ、後藤自身、妻の問題もあり、かなり気持ちが揺れているよう。香子に妻の日用品を購入させたり、結局は部屋に香子を入れて添い寝してしまったり、香子に時計を買い与えたりしています。

香子と後藤、そして零の今後が気になる

香子と後藤、零の関係について

香子は後藤のことを「まともじゃない」と言います。後藤は香子のことを「ストーカー女」と言います。二人とも精神状態はギリギリです。零はそんな後藤に振り回される香子のことを傍観することができず、二人の間に深く切り込んでいきますが、後藤に一蹴されています。香子は、自分を心配してくれる零におそらく温かさを感じたはずですが、後藤との関係を断つことはできず、また大切な父の愛情を奪った零のことを憎む気持ちも消えず、もがき苦しみます。

13巻で香子の心情に変化が…!

嵐のように周囲をかき回してしまう香子ですが、そんな香子に13巻で異変が起きます。後藤の奥さんの容体がいよいよ悪化し、もう命の火が消えそうになっている奥さんを献身的に見舞う後藤の姿から、香子は「別れ」を予感します。

そして、一人孤独に戦う後藤の姿を目の当たりにし、香子はかつての零へと想いを馳せます。そう、幼き日の零も、これからの後藤同様に、大事な人たち(家族)を亡くし、一人孤独と戦っていたのです。なのに、自分はそんな零に酷い仕打ちをしてしまった…香子は、後藤との付き合いを経て、やっと零の心情を理解するに至りました。

アニメ版の声優と実写化キャスト

それでは最後に2016年10月からスタートしているアニメ版と、2017年3月18日に前編が公開される実写映画版の香子のキャストについてお伝えします。

アニメ版声優は井上麻里奈


出典:井上麻里奈公式Twitter

アニメ版声優は美人でしっかり者と非の打ち所がないと称賛されている井上麻里奈です。演技力もかなり高く評価されており、近年の作品でいうと『境界のRINNE』の真宮桜役や『進撃の巨人』のアルミン役など大役を任されることが増えています。香子役も、香子の激しさと繊細さを上手く表現していると、高評価です。

実写化キャストは有村架純


出典:映画『3月のライオン』公式Twitter

実写化キャストは、何と有村架純が演じます。有村架純はどちらかというとおっとりとしているイメージですが、正反対のイメージである香子役をどう演じるのかが注目されていました。

キャスト決定時には不安の声が数多く聞かれましたが、Twitter上では有村架純の演技を評価する声もあがっており、ものすごくハマり役だったようです!実際、筆者も映画を観ましたが、有村架純の香子役は魂まで香子だったと思います。有村架純が香子を演じることによって、強いだけではない弱い香子の部分がよく出ていました。映画公開当時はまだ漫画で描いていなかった、その先の香子の姿を予兆しているかのようでした。

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香子にも幸せが訪れますように!

プライドが高くて強欲で大胆で意地悪でカリスマ性がある香子。繊細で愛情深く優しく寂しがり屋な香子。このどちらも香子の顔です。人間には陽の面があれば陰の面もある…それはきっと誰にでも。そんな当たり前のことを原作者の羽海野は丁寧に描きます。

そして、孤独に足を踏み入れようとする愛する人を目の前にして、やっと自分の孤独とも向き合う気になった香子。そんな香子が頼るのはやはり零です。零に対して申し訳ないという気持ちが強くなっている今、積極的に零に関わっていくことはないかもしれませんが、そこはやはり向かっていってほしいと思います。「遠くから」なんて言っていたら、香子はきっと孤独に飲み込まれてしまいます。今後、香子にも幸せが訪れることを祈ります!