『夏目友人帳』レイコの夫は誰?死因やニャンコ先生との関係も考察





『夏目友人帳』の謎多き人物といえば、夏目の祖母レイコです。特に死因やニャンコ先生との関係については、ネット上でも様々な考察がされていますが、回想シーンにしか登場しないレイコやニャンコ先生からみえる伏線に焦点をあてて考察していきます。

夏目貴志の祖母・夏目レイコとは?


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緑川ゆき原作による『夏目友人帳』は、2003年から「LALA DX」で連載中のファンタジー漫画。コミック本は2017年2月現在21巻まで刊行されている人気作品です。そのなかの登場人物のひとり夏目レイコは、すでに故人として『夏目友人帳』の回想シーンでのみ登場する夏目貴志の祖母です。妖を見ることが出来るだけでなく、強い妖力をもっていたので、妖を祓うこともできました。

しかしその力は、普通の人間には当然理解できないものです。人間が誰も近寄らなくなったレイコは、妖を相手に勝負を挑み、負かした妖には友人帳に名を書かせていました。貴志の推測では、名を奪われた妖怪が返してもらいにくるのを待ってたのではということ。レイコはそれだけ寂しい思いをしていたのではないかと考えていました。

しかし、中には心良く思わない妖もいたようで、レイコの死後は夏目を襲うものもいたのです。

レイコが友人帳を持つ理由と妖に狙われる理由

普通の人間にとってレイコの力は理解しがたいものなので、誰もレイコのそばに近寄ろうとはしません。だからレイコは妖を相手にいつも勝負を挑んでいました。そして、負かした妖には友人帳に名を書かせていましたが、実は妖怪にとって名はとても重要なものなのです。

古くからの言い伝えによると、人間が妖怪に名前を知られたら呪われてしまい、逆に人間に名を知られた妖怪は、その人間に服従しなければならないといわれています。

だから、友人帳に名を書いた妖たちは、たとえどんな嫌なことでも、レイコに従わざるを得なくなる。妖のなかでレイコに好意を抱いていた妖もいましたが、恨みを抱いていた妖も多く、何とかして名を取り返そうと狙っていたのです。これがレイコの死因に繋がるかどうかは不明ですが、いつも妖に狙われていたということは確かです。

レイコが友人帳に名を書かせていた理由としては、妖を従わせるためではなく、妖たちのなかだけでも自分の存在を覚えておいて欲しいと願ったからなのかもしれませんね。

夏目レイコの夫(祖父)は誰かを考察

レイコの夫なる人物(人間説)

夏目貴志の母はレイコの娘ですが、人間と関わらなかったはずなのに、どうして夏目の母を産むことが出来たのでしょうか。レイコは結婚はしていなかったようなので、いわゆるシングルマザーということですよね。若い頃、木の下で亡くなったということだけ明かされていますが、それ以上のことはまったく謎です。

最近、変わった人に会ったのよ。人間のくせにこの私に話しかけてくるの。木に登ったら危ないとか、もう遅いのに外を出歩くなとか。男のクセにこうるさくて苦手なんだけど、たぶん他の町に住んでいてふらっとこの町にくるみたい。その人が時々おまんじゅうを買ってくれるの。

アニメ『夏目友人帳 伍』1話より引用 

アニメ5期1話では、レイコに近寄ってくる人間の男性の話が出ています。妖を見抜く目はあると思われますので、たとえ妖が人間に化けていたとしてもレイコにはわかるはずです。また、このセリフから男性のほうも、レイコを心配する様子が伺われますので、レイコの夫のような存在に一番近いのではないでしょうか。

レイコの夫なる人物(妖説)

一方で、相手は妖ではないかという考察もあがっていますが、レイコがそういったことで妖を相手にするでしょうか。たとえそれが最上級の斑だとしても、レイコにとっては妖にしか過ぎないはず。

先ほどお饅頭をくれる男性の話をあげましたが、この男性が斑ではないかという考察もあがっていますよね。斑は人間の姿になることができるので、可能性としてはゼロではありません。

ここでレイコが言った「人間のくせに」という言い方が妙に気になりませんか?自分と同等の人間に対して「人間のくせに」という下目に見た言い方は不自然に感じます。自分がひとりのとき、いつも一緒にいたのは妖だったので、レイコのなかでは人間より妖の方が大切に思えたのかもしれません。そう考えると、相手は妖という説も考えられなくもありませんね。

夏目レイコとニャンコ先生の関係は?

お互いが知っている存在?


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ニャンコ先生はレイコのことをよく知っているような口ぶりですよね。アニメ1期1話で「それはそれは美しい人間だった」とか「いつもいつもひとりだった」と。しかも友人帳の存在をしっていたり、名の返し方までしっているなんて、レイコに近しい存在だったようです。ただ、ニャンコ先生の口からレイコの話しは出ていますが、レイコの回想シーンでは斑の話が出ていません。

ニャンコ先生はレイコのことを知っていても、レイコはニャンコ先生のことを知らなかったのではないでしょうか。ふたりが会話をしたという描写がないこともありますが、レイコの口から斑という言葉が出ていません。ニャンコ先生曰く、勝負を断ったが何度も挑んできたとありますが、そんなに頻繁に勝負を挑んでいたのに回想シーンが全くないのも不自然です。

レイコとニャンコ先生の繋がりは祠?

レイコが生きていた時代には、すでにニャンコ先生は封印されていたとは考えられませんか?レイコはその祠に最上級の妖が封印されているのを知ってて、勝負したいと日々語りかけていた。ニャンコ先生も祠の中から、ずっとレイコの様子を見ていたのだと。レイコが妖に勝負を挑んで友人帳に名を書かせていたのも見てるし、名を返す様子も伺っていた。だからいろいろなことを知っていたとも考えられますよね。

『夏目友人帳』ニャンコ先生の正体や封印の謎とは?伏線から考察

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友人帳を教えたのはニャンコ先生?

たとえばレイコとニャンコ先生の間に面識があったと考えます。妖と勝負して勝ったら友人帳に名を書かせるといい、という提案をしたのがニャンコ先生とも考えられますよね。そうすれば友人帳のことを詳しく知っていても不思議じゃありません。

レイコの相談相手となっていたのがニャンコ先生で、最上級の妖だから勝負したいとレイコは思っていましたが、ニャンコ先生がそれをしなかったのは、「そんなことしなくても自分はいつもレイコの側に居る」といいたかった、なんてことも。

レイコの死因についての考察


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レイコの死因は未だ謎に包まれており、原作3巻11話で触れられていた、木の下で若くして亡くなったということしか分かっていません。手当たり次第、妖に勝負を挑むほどレイコの力は強かったはずなので、勝負の最中に死んだとは考えにくいです。

一番近いのは、身体が弱っているときに、妖に狙われたという可能性。病気があるようには見えないので、出産時もしくは出産後とは考えられないでしょうか。

母は子を守るためなら命をかけられるはずです。それが原因となって命を落としてしまったとも考えられます。そして夏目の母もまた同様に、夏目を守って命を落とした。そんなループの様な感じがあるのかもしれません。

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