『黒執事』シエル双子説の謎もついに明らかに・・・!伏線から気になる謎を考察


様々な謎と共に多くの伏線がスマートに散りばめられたダークファンタジー「黒執事」。その中でも特に注目されている謎を考察していきます。

衝撃のダークファンタジー『黒執事』とは


黒執事(25)(出典:Amazon)

2006年から「月刊Gファンタジー」で連載中の、枢やな原作の人気漫画『黒執事』。水嶋ヒロを主人公に迎えた実写化や、舞台化もされた人気作品です。2008年にはアニメ1期、2010年にはアニメ2期、2017年1月には、初の劇場版となる『黒執事Book of Atlantic』も公開されました。

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2017.03.08

シエル双子説は本当だった!


出典:アニメ「黒執事」公式Twitter

これまでネット上でもシエル双子説に関する考察がされていましたが、2017年6月発売の「月間Gファンタジー」で、本物のシエルと思われる人物の登場に、シエルが双子だったということが明かされました。ここでは、本物のシエルをシエルと、坊ちゃんは坊ちゃんと呼ばせていただきます。

『黒執事』には、様々な伏線が張られており、しかも一見わからないようなものが多く存在しています。なかでも一番気になっていたシエル双子説があかされたことで、物語が大きく動く予感と、悲しいことに終盤に近づいているといった状況になっていますよね。また、今まで双子説の伏線となっていたのは、髪の毛の分け目や多くの回想シーン、周りの人物たちの意味深なセリフなどがありました。この先、これらの伏線が回収されていくのは、楽しみでもあり寂しくもありますが、シエルは本当に本物のシエルと考えていいのでしょうか…。

シエル双子説が示唆されていたもの


出典:アニメ「黒執事」公式Twitter

これまでシエルは双子ではないかと思っていた方も少なくありません。また、原作者が巧妙な技で伏線を入れ込んでいるため、見過ごしているものも多いのではないでしょうか。そのなかでシエルは双子ではないかと思わせるものとして、髪の毛の分け目や焼印の場所、登場人物らのセリフ、ヴィンセントとの写真など様々。

また、アンダーテイカーの意味深な行動や言動など、双子であることは明らかだと思われています。後半に行くに連れ、双子説はさらに有力であるとされていました。しかし、シエルは悪魔召喚の儀式で贄にされ、セバスチャンとの契約料として、セバスチャンがシエルの魂を食らったことになっています。その後、坊ちゃんは自分が双子であることを口にしていません。なぜ双子であることを隠す必要があったのでしょうか。果たして、あの忌まわしい過去を知られたくないということだけなのでしょうか…。

アンダーテイカーに隠された謎

アンダーテイカーとファントムハイヴ家との繋がりは!?


出典:アニメ「黒執事」公式Twitter

アンダーテイカーといえば死神の離脱組ですが、死神というのはもと自殺した人間であり、アンダーテイカーももちろんそうであると考えられます。豪華客船編でアンダーテイカーが、メモリアルジュエリーを坊ちゃんに預けるといっていましたが、そのジュエリーには「13july 1866 cloudia・P とalex」とかかれています。cloudiaはクローディア、PというのはPhantomhive(ファントムハイヴ)の略であると思われます。

また、alex(アレックス)というのは、アンダーテイカーが人間だったときの名前ではないでしょうか。クラウディアが何らかの事情で亡くなり、アレックスが後を追って自殺したと考えられないでしょうか。アンダーテイカーがアレックスという男性で、もしクローディアと結婚してたとすれば、アレックスもファントムハイヴ家の一員ということになりますよね。ということは、ヴィンセントはアレックスの息子か孫か・・・。

そうするとアンダーテイカーがヴィンセントの写真を見て、涙を流すシーンも不自然ではなくなるように思えます。

しかし、坊ちゃんが生まれたのは1875年なので物語の舞台は1887年頃となるはずです。アンダーテイカーは死神をやめてから半世紀たっているというので、クローディアと出会って死神をやめたのだとすれば、1825年頃になります。となると、クローディアの後を追って自殺したというのでは年数が合いません。死神なのに人間に恋をしてしまった・・・もしくは、お互いに恋焦がれたということもあるのかもしれませんね。

ピザール・ドールを作る目的とは?

アンダーテイカーは豪華客船編で死者蘇生に大きく関わっており、寄宿学校編でも同じことを行っています。しかしアンダーテイカーは、なぜそこまでして死者蘇生にこだわっているのでしょうか。いつもアンダーテイカーが坊ちゃんに言う「魂はひとつしかない」という言葉は何度も出てきましたが、深い意味が込められた重要なキーワードであることは間違いないでしょう。亡くなってしまえば、その時点でシネマティックレコードも終わってしまうので、その人生もそこから先の記録が生まれません。

アンダーテイカーの死者蘇生への興味は、そのシネマティックレコードに、作られた記憶を繋ぎ合わせたらどうなるのかということ。それがピザール・ドールへと進んでいくのですが、完璧なピザール・ドールにするには”素材”が揃えば作れると、18巻84話のアガレス先生でわかりますね。ただ本当に興味というだけで、ピザール・ドールを作ろうとしたのでしょうか。誰かを復活させるためのものなのか、それとも誰かを陥れるためなのでしょうか…。

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ソーマを狙ったのは本物のシエルか!?

ソーマの行為が無礼にあたった?

まず、127話でソーマが襲撃された件ですが、一件ソーマを狙ったような事件ですが、ソーマを初めから殺害するのが目的だとしたら、ドアを開けて顔を確認した時点で発砲しているはずですよね。しかし、ソーマが家の中に招きいれようとしたり、熱でもあるんじゃないかと心配したりする余裕があるということ。

そして「気安く触れるな」(25巻125話)というセリフから、なぜ知らない者がタウンハウスにいるのか?そしてソーマが親しげにしたことに対して、無礼者という意味で銃口を向けられたのではないでしょうか。それに対して、主人を守ろうとしたアグニの行動がさらに無礼な行為にあたるため、殺害されたと考えられます。初めからソーマを殺害するつもりでいたとしたら、アグニが亡くなったあとも命を狙うはずです。ただ、ソーマが親しげにしていたことから、が現時点ではシエルが一番有力かもしれません。

犯人は複数…でもひとりは面識がない!?

ただ、ソーマがサリヴァンの元で治療を受け状況を聞いたときの、「アグニは…?」というソーマのセリフに対して、サリヴァンの「シエルがお前を見つけた時にはもう…」というシーン。シエルがソーマを見つけてサリヴァンの元に連れて来たとサリヴァンから言われても、ソーマは”シエル”という言葉に反応していませんでした。

しかしその後、ソーマのセリフでは、「あいつら絶対に許さんぞ」(129話)と、”あいつら”と複数形となっているので、犯人がひとりではないこと。そして、「俺が見間違うはずがない あいつは」(129話)というセリフでは、複数形になっていません。

犯人のひとりは、ソーマもよく知る人物と考える方がいいかもしれません。また、もうひとりの人物に関しては、アグニも躊躇無く攻撃しているので面識はなく、アグニよりも強い人物像が伺えます。アグニといえばセバスチャンも驚くほど素早い攻撃でかなり強い人物です。こんなに強いアグニが、いくら主人を守るためとはいえ、こうもたやすく命を落とすとは考えにくいです。アグニより強い人物といえば、死神や悪魔クラス、もしくは女王の執事あたりでしょうか。ただ、アグニの背中には複数のナイフが刺されているので、そういった攻撃に長けた人物なのかもしれません。

フィニアンがいち早く気が付いた!シエルと坊ちゃんの相違点

129話では、シエル・ファントムハイヴ伯爵の出現に、使用人だけではなく坊ちゃんやセバスチャンまで動揺が隠せません。また、セバスチャンがここまで驚くのも無理はありませんよね。だって、悪魔召喚の儀式で、自分が魂を食らったはずのシエルが生きていたとなれば、魂が無いのにどうして生きているのかと思うのが普通です。ファントムハイヴ家の屋敷に馬車が到着。使用人たちが”おかえりなさいませ”と出迎えているので、この時点でシエルが帰ってきました。しかし、みんながわからないなか、フィニアンだけはどこか違和感を感じていました。

その相違点とは”眼帯”でしょう。坊ちゃんは使用人たちの前で眼帯をとったことがないので、両目を開いた坊ちゃんの素顔を見たことがないのです。しかし、それはあくまでひっかけで、人間味がないとか生気を感じられない、温かさがないなどという点に気づいたとも考えられますね。また、眼帯がないだけでも印象が大きく違うので、少なからずバルドルやメイリンも気づいていたはずではないでしょうか。ただ、タナカの姿が見えないというのも不自然のような気がするので、これも何かの伏線だと考えられます。

犯人の狙いは坊ちゃんか!?

そもそも犯人がなぜタウンハウスを訪れたのでしょうか。犯人がシエルだとすれば、坊ちゃんへの復讐とも考えられますよね。悪魔召喚の儀式でシエルが犠牲になり、坊ちゃんがセバスチャンと契約して皆殺しになせたことはわかっていますが、20巻で描かれた坊ちゃんが自分の意識に閉じこもったシーンで「僕を犠牲に手に入れた力で」、「お前があんな選択をしたせいで沢山の人が犠牲になったんだよ」(引用:20巻95話)とあります。

坊ちゃんは、自分の汚辱を晴らすため、自分のためだけにセバスチャンと契約したようです。そのためだけに、シエルをも踏み台にしたのであれば、復讐として坊ちゃんの命を狙ったとも考えられます。坊ちゃんが何かを恐れている、双子だったと口にしないなど”選択”と関係があるとしたら、坊ちゃんはいったいどんな選択をしたのでしょうか。

本物のシエルを示す証拠は無い?

本物のシエルと裏付けるものが不足している!


黒執事(4)(出典:Amazon)

双子説を裏付けていたシーンは、多くの伏線が存在していましたが、そのなかでシエルと坊ちゃんの焼印が押されてる場所が違うというのはファンの間でも有名な伏線でした。原作4巻ではシエルの焼印が右腕に見られますが、坊ちゃんの焼印は背中の左側にあることが、サーカス編でもしっかり見えているのです。そして同じく4巻でヴィンセントたちが殺害されたとき、何者かが「二人以上の価値がある」と話していますが、ひとりであれば二人分のというはずですし、二人だから「二人以上の」といっているのではないでしょう。

こういったところで多くの伏線が張られていましたが、坊ちゃんの焼印の場所は明らかですが、シエルの焼印は2017年6月現在発売の「月間Gファンタジー」でもまだ描かれていないのです。姿形は同じで、本人が自分はシエル・ファントムハイヴであると言っていること、そして坊ちゃんが驚いているといった描写でしか確認されていません。どことなくヴィンセントに似ている感じがしないでもありませんし、決定的な証拠がどこか不足しているような気がしますね。

シエル復活はアンダーテイカーが黒幕?

そもそも、シエルは悪魔召喚の儀式の際、ナイフで胸を刺されて亡くなっています。その魂と引き換えにセバスチャンが現れているし、そもそもセバスチャンは嘘をつかないので、魂を食らったことは間違いないはず。それなのに、シエルが平然と現れたら、さすがのセバスチャンも驚愕の表情を見せてもおかしくありません。いったい、これはどういうことなのでしょうか。ここでもアンダーテイカーが何かに関わっているとしたら…。そもそも、ファントムハイヴ家の事件で、あのヴィンセントがそう易々と火事で亡くなるというのも疑問ですが、アンダーテイカーとヴィンセントの間には、並々ならぬ思いがあったようですね。

火事でヴィンセントは骨の髄まで焼けたというのはアンダーテイカーがハッキリ言っているので間違いないかもしれませんが、魂が回収されたかどうか疑問です。アンダーテイカーは元死神だったので、ヴィンセントの魂をどこかに保管しておいて、シエルが亡くなって魂を失った後、ヴィンセントの魂をシエルの遺体に移し、作ったシネマティックレコードを繋ぎ合わせてシエルとして蘇えらせた。もしくは、初めにシエルの魂を誰かのものとすり替えておいて、シエルとヴィンセントのシネマティックレコードを繋ぎ合わせたというのはどうでしょうか。

後者の場合、セバスチャンが食らったのは別人の魂ということになってしまいますが、復活したシエルは、アンダーテイカーが何らかの手を加えていると考えられます。もしシエルがピザール・ドールだとすれば、”素材”が完璧に揃ったということでしょう。