「comico」や「マンガワン」などの人気の無料漫画アプリで読める、選りすぐりのホラー&ミステリー作品を10選集めてご紹介します。グロいものから謎が深まるミステリー作品まで幅広くあるので、気になったものは気軽に1話を読んでみてはいかがでしょうか。
記事の目次
『アンダーワールド』┃comico
朝神さつきは、学校で宇宙人の話に盛り上がっていた男女ふたりに忠告しました。宇宙人が自分たちの存在を知って、黙っているわけがない…最悪、食われるわよ、と。ふたりは、それが本当ならみんなに知らせないといけないと、伝えるも誰も信じてくれませんでした。
独特な絵のタッチで恐怖をそそる『アンダーワールド』。しかし、蓋を開けてみると1話読み切りのホラーギャグ漫画というのが売りです。ホラー系には欠かせないといえば絶叫ですが、この作品では「合田くん」が、その役割を担っています。生存率0%のなかでも、決して死なない。どんな状況になっても、彼は必ず生還してくるのです。
主人公は、朝神さつき。何か秘密を抱えているかのように見える少女は、ただのツンデレだった・・・というキャラだったり、合田くんの決めゼリフ「うわー!」も読者から人気のポイントです。
『標識学級』┃comico
日々、充実した高校生を送っていた主人公・川田サキと友人たち。ある日の夜、教室で目を覚ましたサキたちでしたが、なぜか学校から出ることが出来なくなってしまいます。
タイトル通り、道路標識がもらたす新感覚サバイバル・ホラーで、「飛び出し坊や」で坊やが襲い掛かってきたり、標識で戦うといった異色の作品です。また、WOWOWとcomicoのコラボ企画が行われ、『けもフレ』の尾崎由香が、飛び出し坊や役でシークレット出演するなど、注目を浴びました。卓越したホラー描写を、最後まで読むことができるのか…。
『読んじゃいけない』┃comico
作者不明、そして作者自身が言う「読んじゃいけない」ホラー漫画。宇崎良寿と、友人の妻土音衣が通う学校では、その漫画を4時に読むと災いが降りかかってくるという、恐ろしい噂が流れていました。そしてある日、ついにその犠牲者が現れてしまうのです。
タイトルからすると凄く怖い印象を受けると思いますが、思いのほかミステリー要素が濃いので、ホラー系が苦手な方でも読み進めていただけると思います。また、霊といったものも登場しますが、この作品では、霊よりもむしろ人間の方が怖いと感じるでしょう。
『死にあるき』┃マンガワン
ある資産家が不審な死を遂げてから、主人公・朱鷺子の周りで立て続けに家族が不審な死を遂げていきます。彼らの死は偶然か、それとも犯人がいるのでしょうか…。
物語が展開されていくうえで、どうしても朱鷺子が犯人にように見えますが、死(事故)の現状を見る限り、偶然としか考えられません。主人公の、感情が欠落したようなキャラ設定、死の真相など、謎解き要素が満載です。また、柔らかく繊細な作風が「分からないことの恐怖」を、より一層高めてくれています。
『死役所』┃マンガZERO
批岸と彼岸の境界に存在する死役所は、魂の行き先を決めるためにすべての死者が訪れる場所。お客様は仏様です…と、その役割を担っている者もまた死者でした。
「お客様は仏様です」がキャッチフレーズの、死役所で働く職員の主人公シ村。死役所職員になるためには、死刑になった囚人が条件となっています。いつもニコニコしていて、お客様に対して、まるで紳士のような態度で接するシ村ですが、何かと謎の多い人物です。優しそうかと思えば、血が通っていないかのような冷徹な一面もありと、シ村の考察には事欠きません。
『先生のやさしい殺し方』┃マンガUP
女子高生の有栖リコと、担任の佐藤一郎は、先生と生徒というただの関係ではなく、殺人鬼とその教え子だったのです。ここ最近、女子高生を捕まえ、ある程度逃げられる状態にし、追いつくと刺すを死ぬまで続けるという鬼ごっこ殺人事件が多発していました。
佐藤は殺人鬼のプロ、だけどこの事件の犯人ではなく、事件の犯人を追い殺害していいきます。これがいわゆる、殺人授業の一環で、実際の犯人の動きを予測して詰め、最終的には佐藤が殺害するのをリコが見て勉強するといったもの。しかしなぜリコが佐藤に殺人を教わろうとしているのか、その意外な理由もひとつのポイントです。
『たとえ灰になっても』┃マンガUP
父は殺人を犯し、母は失踪。そんな中、妹とふたりで生きてきた主人公。しかし、妹には病気があり余命1ヶ月を宣告されています。しかも、妹を救うには10億もの手術費用を要するとのこと。そんな時、勝てば好きなだけ報酬がもらえる命を掛けた”ゲェム”の話を聞き、出場を決意するのです。
キャラはとても可愛いので、萌え系漫画と思いきや、いい意味で騙される作品です。心理戦、死や金をテーマにした作品が好きな方には、絶対おすすめした作品です。命をかけたゲェムが展開されているため、拷問シーンなどグロいシーンもあるので、苦手な方はお控えください。絵も丁寧できれいだし、心理戦ではドキドキが伝わってきて手に汗握ります。
『魍魎の揺りかご』┃マンガUP
修学旅行中の学生たちの乗っていた船が、何らかの原因で転覆してしまいました。生徒たちが船内を彷徨う中、斧を持った殺人鬼が、次々と彼らに襲い掛かってきます。腕や脚を切断されていく生徒たち、そこへ先生が現れ殺人鬼を対峙することに…。
生徒たちの手足が切断されるシーンは、まさにホラーです。人は極限状態になると本性を表すといいますが、作中でもまさに生死を追い詰められた状態。そんななかで、本性を表していくキャラたちの姿を追っていくのが面白いです。精神的に追い詰められながらも、今生きていることを実感したりと、読み手にも命の大切さが伝わってくる作品です。
『辱-断罪-』┃マンガワン
探偵社を営む主人公が、未払い給料の話で従業員と揉めている時、行方不明者の捜索依頼が来ました。人探しは割に合わないからと思った主人公は、警察への相談や、そういった仕事が得意なところを紹介しようとしました。しかし、依頼人は、そのあたりは既に相談しているといい、もうこの探偵社しかないといいます。話を聞き進めるうち、高額報酬が見込めると思った主人公は、依頼を受けることにしたのです。
前作『辱』の続編で、物語は過去と現在を行き来するように進められていますので、前作を知らない方でも楽しんでいただけます。作中で描かれる人体解体は、思いのほか背筋に恐怖が走り、暴力的なうえグロテスクなシーンが多いので、そういったホラー作品が好きな方にオススメします。ただ、謎の解明には興味がそそられるものがあり、怖いもの見たさという興味が沸いてきます。
『銀狼ブラッドボーン』┃マンガワン
かつて銀狼と呼ばれた主人公・ハンスは、ゆっくりとした生活を送ろうと吸血鬼ハンターを引退した70歳の老人。そんな彼の元に、あらたな事件への依頼がやってきました。体の骨すべてが抜かれているという奇妙な事件。彼は再び、怪物への捜査に立ち上がることとなります。
70歳のハードボイルドが主人公という、ちょっと変わったダークファンタジー漫画です。しかし、このおじいさんがとにかくカッコ良過ぎるの一言。主人公が、70歳という年齢が脚を引っ張っていることは分かりつつも、それでも戦いに挑む姿に切なさを感じます。また、シリアスさの中の、コメディチック描写のバランスもよく、70歳でこれはありえないと思わない方におすすめしたいですね。マンガワンで連載中です。