『おそ松さん』四男・松野一松の「謎」「闇」って全部解明されたの?

第1期を振り返ってみて、衝撃の本音が2度も明かされたにもかかわらず、依然多くの謎が残っている松野家四男、一松。トド松に闇ゼロ、ノーマル四男とまで言われた彼は、果たして本当に丸裸にされたのでしょうか? そんな一松の、闇のオーラに隠された真実を探りつつ、第2期の活躍を予想してみます。

「謎」「闇」「猫」にまみれた松野家四男・松野一松

プロフィール


松セレクション「四男 一松」(出典:Amazon)

  • 誕生日:5月24日
  • 血液型:A型
  • イメージカラー:紫
  • 特徴:半目、猫背、ボサボサの髪
  • 友達・理想:猫
  • 自称:M、燃えないゴミ

いつもボソボソとしゃべり何かと自虐的で、テンション低めの松野家四男。他の兄弟が盛り上がっているときもひとりネガティブなコメントをしたり無言でスルーしたりと、マイペースな言動も目立ちます。しかし時に異常な爆発力や攻撃力を見せ、人間を超えた能力を発揮することもしばしば。かと思えばプレッシャーには弱く、パニックになるとすぐに脱糞という暴挙に出ます。脱衣や脱糞などの反社会的行為に関するハードルは、一般人よりかなり低いようです。

回を追うにつれ見えてきた彼の本性を総合すると、どうやら猫と兄弟のことを心の支えにしている様子。また、羞恥心や葛藤などもないわけではないようです。しかし彼に関してはいまだ多くの謎が残っており、なぜかその一部には全く触れられないままです。

声優・福山潤が圧のある声で四男の台詞を生かす


出典:福山潤公式‏Twitter

福山潤といえば『コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズや、『巌窟王』、『中二病でも恋がしたい!』などで主演を務めた人気声優。圧のある王子様ボイスに定評があり、主役はもちろんのこと、脇でも印象的なキャラを多く演じてきました。カリスマ的求心力のあるミステリアスクールこと、F6における松野一松はまさに彼の得意とする役どころです。

しかし基本的には言葉少なでローテンションの一松に自分が選ばれたことを、福山は不思議に思っていたらしく、イベントで監督にそれを尋ねたところ、「ぼそっと毒を吐くのが似合っていると思ったから」との返答が返ってきました。確かによくしゃべる役が多い福山ですが、一言のインパクトの強さがあってこそ。そこを買われての人選でしょう。またたまに見られる奇声や謎言語(第20話「スクール松」)も、彼にしかできない間とテンションで共演者にも好評でした。

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衝撃の本音!第5話「エスパーニャンコ」からわかったこと

兄弟と猫が友達だった一松※ただしカラ松は除く(?)


出典:「おそ松さん」公式‏Twitter

一松を語るうえで決して外せないエピソードのひとつ、「エスパーニャンコ」。それまで兄弟に「人を殺しちゃいそう」「社会になじめなさそう」(第2話「就職しよう」)より)と言われており、言動が謎と闇まみれだった一匹狼・一松の、「猫」と「兄弟」に対する想いが早くも明かされる回となりました。

人の気持ちがわかるエスパーニャンコが語った一松の本音は、実は友達がほしいのに、自分が相手の期待を裏切るのが怖くて人と関われないため、猫を友達にしていたというものでした。しかし友達がいない現状を受け入れてもいて、それは5人の兄弟たちの存在があるからです。知られたくない本音を代弁され、怒りを猫にぶつける一松。しかし最終的には彼の大事な猫と兄弟たちに心を救われ、彼らとともに家路につきます(ただしカラ松は除く)。

最後のオチへの前フリではありますが、それでも一松の行動と気持ちの微妙なバランスがよくわかる感動回であり、一松ファンがぐっと増えた回でもありました。

この回でわかった一松と兄弟それぞれとの関係


出典:「おそ松さん」公式‏Twitter

この回では、一松の本心だけでなく、他の兄弟たちそれぞれとの関係性も、細やかな演出で巧みに表現されています。

まず長男・おそ松。突然猫が語った一松の本音に若干の驚きは見せたものの、終始どことなくお気楽。初回から振り返ってみても、一松の言動の根本を的確に読み、「仕方ないな、こいつは」くらいに受け止める懐の大きさがあるようです。カラ松については後述。チョロ松は、一松の本心までは見抜けないようで、彼の言動をいちいち真に受けて常識的な反応をしました。そしてトド松は兄の気持ち自体をそこまで重く受け止めていなさそうで、このあたりにドライモンスターと言われる心理的フットワークの軽さが見て取れます。

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一松と一番仲がいいのは十四松?その他の回でも…


出典:「おそ松さん」公式‏Twitter

「エスパーニャンコ」のメインは一松と十四松です。十四松の良かれと思った行動がエスパーニャンコ騒動の発端となり、その責任を感じてか純粋に一松を想ってか、十四松はニャンコを探し出して一松が素直になるきっかけを作りました。第17話「十四松」でカラ松が一松に「あいつと一番一緒にいる時多いだろ」といった通り、一松はよく十四松と行動しています。プロレスのみならず異常な散歩や素振りに付き合うあたり、その関係は彼にとって、まんざらでもないようです。

しかし「エスパーニャンコ」での注射や、第17話「十四松と概念」、「十四松」においては、一松は十四松に底知れぬ恐怖を感じています。十四松に促されてデカパンに挨拶するところを見ても、もしかすると一松が逆らえない相手が十四松なのかも? さらにもしかすると、一松はそんな逆らえなさが癖になってしまうタイプのMなのかも?

一松最大の天敵はトド松!スタバ回・新年ケンカ回・ライン回


出典:「おそ松さん」公式‏Twitter

「だから前から言ってるだろ! 兄弟で一番やばいのはトド松!」

出典:アニメ『おそ松さん』第23話 藤田陽一(監督)

十四松が底知れぬ恐怖ならば、トド松はそこに見える恐怖。一松にとって天敵ともいえる相性の悪い相手が、兄弟(というより他人)に興味を持たないドライモンスター、トド松です。一松とは違った毒をしれっと吐き、嘘をついてでもちゃっかりリア充に混ざるトド松は、一松に見たくない現実を突きつけます。一松はその現実の痛みに耐えきれず、2度も脱糞してしまいました。

そしてトド松の最も痛烈な毒が、第13話「事故?」におけるこの台詞。

「闇ゼロ! ノーマル四男!」

出典:アニメ『おそ松さん』第13話 藤田陽一(監督)

一松のまとう闇オーラはいわば現実から自分を守る鎧なのに、それを一言ではがし丸裸にしました。しかもエスパーニャンコの時にはスルーしておいて、ここぞという場で反論に使ってくるのが恐ろしい! そのせいもありトド松の前では、一松はつい闇ゼロのノーマルな姿をさらしてしまいがちです。そういった鬱憤が表れたのが、第3話「パチンコ警察」なのかも?

カラ松との転機となった第16話「一松事変」

一松のカラ松への当たりのキツさの理由とは


出典:「おそ松さん」公式‏Twitter

第2話から一貫して、兄弟の中でもカラ松に対してのみキツく当たってきた一松。これについてはシリーズ構成・脚本担当の松原秀も触れていますが、カラ松の自信満々に人生を楽しんでいるところが気に入らないようです。自己を否定し斜に構えたポーズで自分を保っている一松にとって、カラ松の自分らしさを前面に出してカッコつける生き方は、うらやましくもあり腹立たしくもあるのでしょう。

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一松の本音が赤裸々に! 確かに闇ゼロのノーマル四男!


出典:「おそ松さん」公式‏Twitter

一松のカラ松への当たりのキツさはうらやましさの裏返し。しかしそのことが、まさかここまで明確に公式で描かれるとは、誰も思っていなかったでしょう。カラ松の昼寝の隙に、クソタンクトップと革ジャンを勝手に身に着ける一松! さらにその後、実はずっと着てみたいと思っていて、なのに素直に言い出せなかったことまでモノローグで語られます。

しかも不意に現れたおそ松の前ではカラ松として振る舞う一松は、まるで古畑の犯人のような人間臭い焦りや後悔を見せます。まさに闇のオーラゼロのノーマル四男! またこのシーンでは、「エスパーニャンコ」回に続き、一松の本心がおそ松に熟知されているような描写もありました。

もうカラ松ボーイズだよ!って、いつから?


出典:「おそ松さん」公式‏Twitter

「マジなんなんだよこいつの優しさ! 逆に死ねよ! 俺はもうカラ松ボーイズだよ!!」

出典:アニメ『おそ松さん』第16話 藤田陽一(監督)

カラ松ルックでおそ松に見つかった一松の心情を読み取り、その尊厳を守るために立ち回るカラ松。その優しさに一松はついに、カラ松ボーイズを自称しました。「俺は“もう”カラ松ボーイズだよ!!」とのことですが、カラ松ルックを着てみたいと思っている時点で、もっと言えば彼の生き方をうらやましいと思っている時点で、すでに彼は世界で唯一のカラ松ボーイズなのです。

この一件以降、2人の関係はというと、第17話「十四松」では若干カラ松が一松に強く出ている描写が見られました。しかし第23話「ダヨーン族」では相変わらず一松がカラ松に理由なき暴力を働いており、基本的には一松がカラ松の甘さにつけ込む関係は変わっていないのかもしれません。それらを踏まえて、第25話「おそ松さんでした」にて一松のみがカラ松の夢に「いいねえ」と言ってしまうところは、2クール通しての2人の関係の結論と言えそうです。

まだまだあるぞ!一松の謎と意外な一面

「“実は”M」ってホント?「風邪ひいた」では…


出典:「おそ松さん」公式‏Twitter

一松は公式設定で「実はM」とされています。この“実は”というのがなかなか巧妙で、特にそう思わせるシーンは作中にはほぼないのです。むしろ第14話「風邪ひいた」での看病の様子からは、どちらかというとSの方では…と思わせる調教の妙技が見られるほど。またこの回ではおそ松にノリノリでディープキスをかますなど、相手を苦しめるためには手段を選ばないS的な性格も見て取れます。

しかし本当にMだとすれば、彼の自虐的なまでの卑屈さは、ののしってほしいが故の待ちの姿勢なのかもしれないし、第23話「灯油」でのおそ松の攻撃に対しても耐えたのではなく楽しんでいたのかもしれません。“実は”という設定によって、いろんな深読みを可能にしていますね…。

ちなみに第6話「おたんじょうび会ダジョー」で旗を刺されるときの一松の恍惚の声は、担当声優の福山潤がM設定を生かした結果でした。少なくとも中の人はそのつもりで演じていたようです。

結局猫化は何だったの!?一松に残る最大の謎


おそ松さん 一松ネコぶんちん&エスパーニャンコメモスタンド(出典:Amazon)

“実は”とすら語られていない一松の最大の謎は、やはり第2話「おそ松の憂鬱」、第16話「一松事変」などで見せた猫化でしょう。また第10話「イヤミチビ太のレンタル彼女」では、大型ネコ科動物を操りさえしました。何の説明もないまま第1期は終わってしまいましたが、果たして第2期ではこの能力(?)は生かされるのでしょうか? おそらく説明されることはないでしょうが、そう思わせておいて突然謎を明かす「一松事変」の手法をとってくることも考えられます。

今後も適度に謎を残しつつ、闇ゼロでもミステリアスな四男でいてほしいものですね!

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