『黒執事』のなかでの人気の高い死神、グレル・サトクリフ。自称レディの強烈なオカマキャラクターで知られていますね。でも、グレルってセバスとウィルどっちが本命?なんて興味もちらほら・・・。そんな方たちのために、グレルのすべてを紹介します。
記事の目次
グレル・サトクリフの基本プロフィール
オカマの死神DETH!
グレル・サトクリフは、2巻でマダム・レッドの執事として登場しましたが、その正体は死神DETH!「切り裂きジャック事件」で、マダムと行動を共にし、セバスチャンと坊ちゃんによって犯人として突き止められ、正体を明かしました。死神は、死亡予定の人物の記録を再生して魂を回収するのが仕事DETH!
サトクリフのデスサイズ(死神の鎌)は、チェンソーのような形をしており、届出を出さずにカスタマイズしていたため、ウィルによって一時的に没収されています。また、死亡者リストにない者の殺害した規定違反により、始末書を提出させられていました。言葉の最後にDETH!(です)をつけるのが特徴で、本人は自分をレディといいますが、れっきとしたオカマDETH!
悪魔は嫌い!でもセバスちゃんは別♡
悪魔と死神は、とかく仲の悪い間柄です。死神にとって悪魔は、魂回収の妨げとなり、人間の弱みに付け込んでたぶらかし、寄生していく悪魔はまさに害獣扱い。一方で悪魔は、魂を回収されたら食いぶちがなくなるという意味で、商売敵というわけではありませんが、とにかく水と油ということです。
しかし、サトクリフにとって、セバスちゃんだけは違うようで、「セバスちゃん」という呼び名も、サトクリフが発祥です。ただ、魂の回収に関しては、いくらセバスちゃんでも譲れない、死神としての真面目な一面も・・・。それが、グレル・サトクリフDETH!。
アニメ版で声優を務める福山潤
アニメ版『黒執事』で、グレル・サトクリフの声を担当しているのは、『暗殺教室』で殺せんせー役を演じた福山潤です。優しい声質の持ち主ですが、サトクリフのようなオカマ声や大人の男性、獣までと幅広い演技で高く評価されています。また、主演を務めた作品での受賞も多く、監督からの厚い信頼を寄せられている声優です。
ぶっ飛びの恋多き乙女!?グレル・サトクリフの魅力
一癖も二癖もある個性的なキャラ
「黒執事II」キャラクターソング03 「赤執事、紅唱」(出典:Amazon)
グレル・サトクリフといえば、強烈に個性的なキャラクターで知られていますが、これでもなかなかの人気者DETH!。22巻の巻末では、キャラクター総選挙の結果が発表されていますが、グレル・サトクリフはなんと、4位を獲得しています。その理由は、一癖も二癖もある個性的なキャラにあるでしょう。
セバスちゃんと戦っているときは、ゾクゾクするわ~と言ったり、アナタの子供なら産めそうな気がする、なんて言っていますし。そして、セバスちゃんとの殺し合いでは、いつまでも殺しあって(愛し合って)いられるのに、という強烈な言葉を言うことも。グレルというキャラ自身が面白いということもありますが、ダークな『黒執事』を盛り立てて、花を咲かせる(?)のに欠かせないキャラということでしょう。
乙女チックでも実はかなりの実力者
グレル・サトクリフという死神は、いい加減なようですが、実は死神の仕事に関しては、真面目な一面もあるのDETH!。特にその様子が描かれているのは「豪華客船編」で、大量の死亡予定者の魂回収に訪れた時のことです。1000人以上の、魂を回収しなくてはいけないと嘆くロナウドに「死神にとって魂の回収は絶対!」(『黒執事』12巻から引用)なんて、いかにも真面目な死神が言いそうなセリフに、おっ!って思った人もいたのでは。
でも、魂の回収は、サトクリフにとって今までも絶対的なものだったのです。ほかにも、「死神による人間界への生死に関わる干渉はルール違反」(『黒執事13巻から引用』)なんて、自分で規定違反を犯してながらも、ルールは分かっていたという描写も。ちゃんと仕事しないと、ウィルに怒られちゃうっていうのもあるのでしょうが、そこはやはり死神らしい一面です。
過去エピソードが語る!本命はウィル?
『死神ウィルの物語』とは
この物語では、グレルとウィルの新人死神時代が描かれています。一人前の死神になるための最後の試験の課題は、小説家の魂を回収することでした。死神は全員が眼鏡を掛けているのはご存知かと思いますが、この眼鏡は最高の職人が作っているものなのです。
当時、グレルとウィルの成績は、グレルはAAA、ウィルはBという意外な結果でした。その後、もうすぐ死ぬ予定の小説家に、ウィルが自分の正体をバラしてしまい、グレルが腹を立てますが、その小説家はふたりを役者だと思い込むのです。また、グレルに向かって、「美しい」と褒めたため、グレルの胸は「ズッキュ~ン♡」と打ち抜かれました。ここが、オカマに目覚めた瞬間といっていいでしょう。
そしていよいよ、小説家の死亡予定日が訪れると、死ぬに値しない魂は回収しなく帝位というグレルに対し、ウィルは魂を回収しようとします。ここで、二人の意見がぶつかり、そのまま大喧嘩に発展しました。AAAの成績のグレルに、Bのウィルが勝てるわけがないと思いきや・・・。実は、ウィルは試験に手を抜いていただけで、実際はグレルよりももっと上の成績でした。自分を負かす相手は、ウィルが初めてだったということで、グレルの胸は再び「ズッキュ~ン♡」と打ち抜かれてしまったのです。
セバスは2番目?本命はあくまでもウィルだった!
グレルは、セバスちゃんを追っていますが、イケメンとはいえ悪魔にはかわりありません。あの性格から言っても、そこのこだわりはあまり無いようには思えますが、やはり本命はハートを射抜いたウィルに間違いないでしょう。
だからウィルに冷たくされても、アレとかコレとか呼ばれても、全然気にしないのでしょうね。セバスちゃんとは、死神と悪魔という立場上、殺し合いをすることはあっても、ウィルには絶対服従状態ですしね。眼鏡の奥でキラリと光る、死神らしい冷酷な感じがまた、グレルにはたまらないのかもしれません。
グレル・サトクリフのモデルになった人物とは?
さてここで、グレル・サトクリフのモデルになった人物を考察したいと思います。かつて、1888年に切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)という殺人犯がいましたが、そのおよそ100年後の1975年に、13人の娼婦を殺害したピーター・サトクリフという殺人犯がいたのです。切り裂きジャック事件と似ていることから、ヨークシャーリッパーとも言われていました。
売春婦に対する偏見があったと言われていますが、名前にサトクリフとつくこと、死と関係していること、しかも本名がピーター・ウィリアム・サトクリフということが決め手ではないでしょうか。ウィリアムはウィルの名前であること、マダム・レッドと関わった「切り裂きジャック事件」など、多くのことが一致しているのです。実在したこの人物がグレルのモデルだとすれば、他にも何か一致することが出てくるかもしれませんね。