女性を中心に人気のスマホアプリ『アイナナ』に登場するアイドルグループ、アイドリッシュセブンはCDやシングルが軒並みオリコンチャートにランクインするなど二次元の壁を越えて活躍中です。2018年1月からアニメ化も決定し、今後もますます注目されること請け合いの彼らを、”ネタバレ有り”で詳しく紹介します。
記事の目次
『アイドリッシュセブン』のIDOLiSH7とは?
7人の個性的なメンバーからなる二次元アイドルグループ
IDOLiSH7(以降、アイドリッシュセブンとカタカナ表記にします)はバンダイナムコ発のいわゆる「音ゲー」アプリ、『アイドリッシュセブン』(通称はアイナナ)内に登場する、7人の個性あふれるメンバーからなるアイドルグループです。
メンバーの名前にはそれぞれ漢数字の「一」から「七」までがつけられているのが特徴。プレイヤーは小鳥遊事務所に所属のマネージャー・紡となり、ストーリー開始当初まだデビュー前だった彼らをプロデュースし、デビューさせ、成長させていく、という仕組みになっています。
CD、グッズ、イベントなど盛りだくさんで人気
アイナナは単にゲームでシナリオやストーリーを楽しむだけにとどまらず、そこでアイドルたちが歌っている曲がCDとして発売され、オリコンチャートにランクインしてきたり、グッズやくじなども多数出ています。アイドリッシュセブンも2015年12月2日に彼らのデビュー曲『MONSTER GENERATiON』が発売されたのを始め、その後もシングル、アルバムなど発表しています。
また「ファン感謝祭」として、演じている声優たちによるイベントが開催されており、チケットは争奪戦と言われるほどの人気で、もはや単なる2次元アイドルという枠にとどまらない盛り上がりをみせています。2017年8月にはプロジェクト発表から2周年を記念して「アイドリッシュセブン展」が開催され、多くのファンが出向きました。
IDOLiSH7のキャラ・担当声優など紹介
かわいい超ツンデレ最年少・和泉一織(CV:増田俊樹)
- 年齢:17歳
- 身長:174cm
- 誕生日:1月25日
- 好きなもの:クールでシャープなもの
- 嫌いなもの:ちいさいもの、かわいいいもの
- 記号:ダブルフラット
和泉一織はメンバーで最年少、高校生です。本当に高校生?と思えるほどに全てにおいてしっかりしており、彼がいなければアイドリッシュセブンは回らないのでは?と思わせるほど。現に紡に対して自分がサポートすると申し出たり、窮地に立たされたときに打開策を提案してくれたり、頼れる存在でもあります。クールを気取っているのに本当はかわいいものが好きだったりとそのギャップも良いですね。物語が進むにつれ、焦るとテンパってしまったりする部分も見せてくれるので、かっこいいよりは「かわいい」と思う人が多いのではと思います。
七瀬陸のことは、彼こそがセンターと信じ、徹底的に守りサポートしようとする姿勢をみせます。元々この世界に入ったのも兄の和泉三月をアイドルに押し上げるためでしたし、彼は自分より他人のことを優先して考えるタイプなのだなと思います。でももっと自分のことも考えていいのでは…ファンとして時々思うことです。
年長者の魅力がたまらない・二階堂大和(CV:白井裕介)
- 年齢:22歳
- 身長:177cm
- 誕生日:2月14日
- 好きなもの:楽できるもの
- 嫌いなもの:面倒なもの
- 記号:シャープ
アイドリッシュセブンでは最年長でリーダーを務めます。一見クールで面倒なことは嫌い、と冷たい印象も感じさせますが紡が謝罪に行く際についてきてくれたり他のメンバーにも目を配り、さりげなくフォローをしてくれるなど頼れる人です。年齢としては紡より年上なため、時々自分のことを「お兄さんはね」など言ったりします。この「お兄さん」の魅力にやられた人は多いでしょう。
彼は初期の段階で「復讐のために芸能界入りした」と言うなどしており、眼鏡イケメンで闇キャラという部分も人気の理由だったのですが3部でようやくその秘密が明かされ、彼は大物俳優の愛人の息子であることが判明しています。その時には自分は干されてもアイドリッシュセブンのメンバーのことは守りたいと悩み苦しむシーンがあり、共に涙したファンも多かったと思います。
明るいムードメーカー・和泉三月(CV:代永翼)
- 年齢:21歳
- 身長:165cm
- 誕生日:3月3日
- 好きなもの:伝説のアイドル『ゼロ』
- 嫌いなもの:大きいもの
- 記号:フラット
和泉三月は一織の兄、一見幼く見られがちですが(一織がしっかりしているせいもあり)、これでもれっきとした21歳、成人済みです。メンバーの中では明るい盛り上げ役、ムードメーカー的な存在で、そんな性格を買われて冠番組ではMC役としてその才能を発揮していきます。それでも身長が低いことなどコンプレックスが完全になくなったわけではなく、時折もらす弱音にファンは思わずきゅんとしてしまいます。
見た目と性格のギャップにいい意味で裏切られる…そういったキャラでしょうか。あざとかわいいのかと思いきや(担当声優さんが代永翼ですし)、「兄ちゃんに全部任せろ!どんと来い!」という感じです。でも三月の笑顔には作中の人物だけでなく、ファンもみな癒されているのです。
超マイペースながら成長をみせている・四葉環(CV:KENN)
- 年齢:17歳
- 身長:183cm
- 誕生日:4月1日
- 好きなもの:王様プリン
- 嫌いなもの:細かいこと
- 記号:メゾピアノ
四葉環も一織と同じ17歳、最年少です。王様プリンが大好物で、それのためとなると冷静さを欠き、なんでも言うことを聞いてしまうというあぶなっかしい一面も。彼は生き別れとなった妹と再会するためにこの業界に入りました(テレビに映れば妹の目に留まるかもしれないという理由)。総じてマイペースで彼の言動には時折ハラハラさせられる面もありますが、メンバーと過ごしていき、特に一緒にMEZZO”として活動している逢坂壮五と絆を深めていくにつれ、そんな自分を改善していこうと一生懸命になっていくところは素敵です。
妹とは2部で無事会うことができます。まだ彼の望む形にはなってはいませんが、きっといつか一緒に暮らせる日がくるのだろうと思いながらストーリーを楽しみに待ちたいです。
真面目で優等生だけどヤンデレ疑惑あり・逢坂壮五(CV:阿部敦)
- 年齢:20歳
- 身長:175cm
- 誕生日:5月28日
- 好きなもの:整理整頓
- 嫌いなもの:弱い自分
- 記号:メゾフォルテ
逢坂壮五は真面目な好青年で7人の中では比較的「安心できる」タイプのキャラです。環と共にMEZZO”としての活動もしています。常に環のことを気にし、ちゃんと見られるように奔走している人で、彼の胃の心配をしているファンも少なくありません。音楽好きの叔父の影響で家族の反対を押し切ってアイドルを目指したという経緯があります。そんな彼の父はこの業界では有名な大企業の社長であり、そのことがメンバーにいつか迷惑をかけるかもしれないと思っていましたが、メンバー、特に環のフォローもあり、今は前向きになっています。
外見はおとなしそうなのにタガが外れるととんでもない行動にでます。環が部屋にこもってしまったときはスクリュードライバーを持ちだして無理やりこじけたりすることも。その他も普通の顔をしながら怖い発言をするシーンも多いので、「ヤンデレ」疑惑が上がっています。
紳士で一番のメンバー思い・六弥ナギ(CV:江口拓也)
- 年齢:19歳
- 身長:180cm
- 誕生日:6月20日
- 好きなもの:女性
- 嫌いなもの:深夜アニメを邪魔する速報
- 記号:ナチュラル
六弥ナギはノースメイア(架空の国で北欧にあるという設定)出身のハーフで、まるで王子さまのような外見と柔らかな物腰で思わずくらっとなびいてしまいそうなキャラです。日本人である母親の影響でアニメにハマり、オタクぶりを発揮しているところは「残念なイケメン」枠なのかと思いきや、メンバーらの窮地に会見場をジャックし、記者をも味方につけスマートな対処ぶりを見せたシーンではこれまでの彼の評価を180度変えるものになったと思います。
サイドストーリーでは一般の人にはできないような護身術を披露したりテロリストに対して全く物怖じせず対処したりするなど、「この人何者なんだろう?」というポイントが沢山あります。どうやらノースメイアではそれなりな地位にいる人のようなのですが…彼にはまだまだたくさんの謎があり、今後も楽しみです。
IDOLiSH7のセンター・七瀬陸(CV:小野賢章)
- 年齢:18歳
- 身長:173cm
- 誕生日:7月9日
- 好きなもの:ヒーローもの
- 嫌いなもの:病院のにおい
- 記号:ダブルシャープ
七瀬陸はアイドリッシュセブンのセンターを務めます。幼少のころから喘息を患っており、現在も何かあると発作を起こしてしまい、それがある意味アイドリッシュセブンの抱える爆弾として物語を左右していく部分があります。基本、天然で素直。すぐに人を信じてしまうところがあり、一織がその部分でハラハラする場面も多いです。でもそのひたむきさはプレイヤーだけでなくメンバーをも惹き込み、アイドリッシュセブンのセンターは彼しかいない、と思わせるのです。
ストーリーでは時々プレイヤー(紬)に対して焼き餅を焼いているようなセリフを言ったりしますが彼が言っても「かわいい」にしかならないのが可哀想かもしれません。TRIGGERの九条天とは実は双子の兄弟の関係。彼のことは「天にぃ」と呼び、離れ離れになっても大好きでいることがわかります。
IDOLiSH7が歩んできた道のり・気になるストーリー(ネタバレ有)
センターが交代!?
「アイドルグループをデビューにこぎつける」のはたやすいものではありません。元がゲームのシナリオということもあるので、そう簡単には進ませてくれない仕様になっており、こんなにいじめなくてもいいのにと思うほどに常に壁が立ちはだかります。1部ではそんな彼らが逆境にもめげずデビューし、ブラックオアホワイトというイベントでTRIGGERを退けて栄光を勝ち取るまでが描かれています。
そんな彼らをめぐるストーリーで一番ショッキングで印象的だったのはやはり2部での、陸と一織のセンター交代の件でしょうか。陸の喘息の症状が思わしくない中、多忙となってくることを配慮しそのような提案がなされたことがきっかけでした。アイドリッシュセブンのセンターは陸だと誰より強く思っていた一織にこれは酷なことだったと思います。
さらにこのことでメンバー間、特に陸と一織の仲が不穏になるんじゃないかとかファンがもめるんじゃないかとか様々な心配事が持ち上がりましたが、それをなんとかみんなで乗り越え、『RESTART POiNTER』でまた陸がセンターに戻ってきたときのストーリーは涙なしには見れないと思います。
気になる3部の展開と今後の予想
3部ではアイドリッシュセブン自体に危機が迫るわけではないのですが、月雲了によって引っ掻き回される芸能界、それの直撃をくらってしまったTRIGGER、そしてRe:valeにもちょっと不穏な要素があったりと、アイドリッシュセブンの周りで色々と物事が変わっていき、その余波を受ける形で進行しています。
ただ、彼らの場合は1部で何度も危機にみまわれ、それらをはねのけてきているので外部からの要因でどうにかなる、という展開はもうないのでは、とも思います。何か起こるとすればやはりTRIGGERやRe:valeの影響を受ける形で、でしょうか。あとは陸が「モンスター」と言われる所以、それを唯一知っている一織がどう対処し、いい方向にもっていけるのか、ここが今後のポイントになっていくと思います。
IDOLiSH7ファンに人気の2曲を紹介
デビュー1周年記念の曲『Sakura Message』
IDOLiSH7『Sakura Message』(出典:Amazon)
それではここでファンからの人気の高いアイドリッシュセブンの曲をいくつかご紹介します。『Sakura Message』は2017年7月7日に発売された曲で、彼らにとってデビュー1周年の記念の曲です。オリコンチャートにも堂々のランクイン、デイリーチャート最高位2位を記録しました。
デビュー曲である『MONSTER GENERATiON』が、明るさと元気さを前面に押し出し、彼らの「カラー」を全て表現した曲だったのに比べると、『Sakura Message』はしっとりとしたバラードで、彼らの別の一面を見せてくれるようなそんな曲となっています。桜の花は咲く期間が短い花ですが、そこに淡い切ない気持ちを込めつつ、「大切な気持ちは離れていても消えない」と儚さを打ち消した内容となっています。離れたところにいる想い人へ向けた歌なのかなと思います。
陸がセンターに再び戻った記念の曲 『RESTERT POiNTER』
IDOLiSH7 1stフルアルバム「i7」(出典:Amazon)
『RESTART POiNTER』は、七瀬陸を再びセンターに据えて発表された曲で、2016年8月24日に発売されたアイドリッシュセブンのフルアルバム『i7』に収録されています。ちなみにこのアルバムは8月24日、25日付けでオリコンデイリーチャート1位を記録しており、二次元とか三次元とかの枠を超えて、彼らの人気がいかにすごいのかを証明する形にもなりました。
アイドリッシュセブンのファンにとってセンター交代の件はショッキングでしたしメンバーにとっても色々あった時期だったのではと思います。その色んなことを乗り越え、陸が再びセンターに立ち、「本来のあるべきアイドリッシュセブン」に戻ったあの瞬間は本人たちにとってもファンにとってもきっとずっと忘れられないことと思いますし、思い出深い曲でもあると思います。「何度目だってRESTART POiNT」、何度倒れてもリスタートすればいい、そんな力強い歌詞も印象的です。
ここまでアイドリッシュセブンについてまとめました。今後どのようなストーリーが展開されていくのか、不安も少しありますが、彼らならきっと乗り越えてくれると信じて、見守っていきたいと思います。