前作『プリパラ』に続き、4月から放送中の『アイドルタイムプリパラ』でも主人公の1人として活躍している真中らぁら。彼女の主人公としての成長と変わらない魅力を、これまでの展開とともに振り返ってみました。やっぱりらぁらのいない『プリパラ』なんて考えられない!
記事の目次
『プリパラ』の絶対的主人公!真中らぁら
プロフィール
- 学年:パプリカ学園小学部5年2組(第1期) → 6年2組(第2・3期) → アボカド学園小学部6年A組(アイドルタイムプリパラ)
- 誕生日:8月18日(米の日)
- 血液型:O型
- 好きな食べ物:ピザ、駄菓子
- 苦手:おばけ、勉強 など
- 口癖:「かしこまっ!」
- 使用ブランド:TwinkleRibbon
- チャーム:ラブリー、ピンク
- CV:茜屋日海夏
『プリパラ』のヒロインを3期通して務め、続編の『アイドルタイムプリパラ』でも新ヒロイン・夢川ゆいとともにW主人公を務めるプリパラアイドル。伝説の歌声といわれる「プリズムボイス」の持ち主でもあります。『プリパラ』第3期では「SoLaMi♡SMILE(そらみスマイル)」のメンバーとともに神アイドルにまで上り詰めました。
学校の成績は芳しくなく、天然ボケで遅刻なども多い反面、明るく元気でトモダチ思いの性格から人間関係には恵まれています。また、頼まれると断れない巻き込まれた異質な面も。家族構成は、イタリア料理店を営む両親とひとつ年下の妹のんの4人家族。
いつでもトモダチとアイドルに全力!らぁらの魅力
「み~んなトモダチ、み~んなアイドル」。それが女の子ならだれでもアイドルになれるテーマパーク「プリパラ」の揺るがない理念であり、真中らぁらはその理念を象徴する存在です。誰とでもすぐに仲良くなれて、仲良くなったみんなのことを大事にして、そこから生まれるトモダチの力をどこまでも大きく育み、自分も成長していく。らぁらは、ずっとそうやって物語を引っ張ってきました。その前向きさこそが『プリパラ』という作品の魅力でもあります。
「みんなアイドル」と掲げているとおり、『プリパラ』のアイドルたちは他のアイドル作品と比べても驚くほどに個性豊か。そんな中でも決して負けないパワーを持つ王道すぎる主人公が、真中らぁらなのです。
輝く大三角!「そらみスマイル」のメンバーとの絆
「プリパラは好きぷり?」みれぃとの出会いがすべての始まり
らぁらはプリパラを象徴する存在ですが、彼女にすべてのきっかけを与えたのは、先輩アイドルのみれぃ(南みれぃ)です。おそらく多くのアイドルがそうであるように、らぁらも最初は自分がアイドルとして人前で歌い踊ることに大きな戸惑いがありました。しかしそんな彼女の不安を一気に吹き飛ばしたのが、みれぃです。彼女の言葉が、らぁらの主人公スイッチを押しました。
みれぃ「プリパラは好きぷり?」
らぁら「うん!」
みれぃ「じゃあ、大丈夫ぷり!」出典:アニメ『プリパラ』第1話 森脇真琴(監督)
プリパラを好きであれば、誰でもアイドルになることが許されている。初めてのライブの前にみれぃから教わったこの言葉は、らぁらのアイドル活動の原点となっています。その後も自信を無くしかけたとき、初心を思い出したいときなどに、みれぃとの間で何度でも交わす合言葉です。
行動派のらぁらを導いたりたしなめたりする立場にある、計算タイプの先輩・みれぃ。長い付き合いで何度も感動エピソードを重ねてきただけに、この2人は『プリパラ』でも他のキャラクターたちとは別格です。
そふぃのありのままを肯定する主人公パワー!
プリパラ初心者だったらぁらが主人公パワーを初めて発揮したのは、そふぃ勧誘のときでした。人気ソロアイドル北条そふぃに特別なものを感じて強く惹かれたらぁらは、熱烈なアプローチを仕掛け、絶対にあきらめませんでした。それは彼女の一途な性格と、そふぃに本当のそふぃ自身を認めてほしいという思いのためです。
マネージャーや親衛隊もマイナス要素とみなし、ひた隠しにしてきたそふぃ本来の覇気のない姿。しかしそれはそふぃの魅力のひとつだと、らぁらは肯定したのです。それまで無理をしてクールなキャラを保っていたそふぃを、らぁらはプラスのパワーで救いました。初めてのプリパラで、コンプレックスだった大声をプラスに転じたらぁらだからこそ、気づけたのかもしれません。
その結果、そらみスマイルは運命的なバランスの最高のチームとなります。そしてらぁらは仲間を得て、パワフルに物語を引っ張っていく主人公となったのです。
第1期|「みんなトモダチ」らぁらの主人公力!
らぁらにとって第1期は、まさに「み~んなトモダチ、み~んなアイドル」。彼女は誰でも分け隔てなくアイドルになれるプリパラで自信を得て、トモダチを増やし、絆を深めていきました。彼女にとってはライバルだってトモダチ。ドレッシングパフェと本気の戦いを経ての熱い友情を築く展開は、物語を最高に熱くしました。
また、らぁらがプリパラで育んだトモダチパワーは、プリパラの中だけにとどまりません。プリパラに通えない幼馴染のなおや、トモダチ嫌いの校長先生にも、トモダチを信じる力を与えました。
そんならぁらの「トモダチ」と楽しく過ごしたいという気持ちはライバルたちにも大きく広がったからこそ、「トモダチ」を知らなかったファルルの心さえ救うこともできました。トモダチとライバルが一致団結して、総力戦(ライブ)で勝利するという王道の展開に感動と説得力を与えたのは、みんなの幸せを一途に願うらぁらだったといえるでしょう。
第2期|強敵・ひびきに勝ったらぁらの「願い」
「み~んなトモダチ!」を否定し、プリパラを限られた天才たちだけのための「セレパラ」に変えようとしたひびき。らぁらたちは彼女から元のプリパラを奪還しようと戦い、最終的にらぁらがひびきに競り勝ったわけですが、果たして勝因は何だったのでしょうか。
ひびきとの決戦を前にして、らぁらはまだひびきとトモダチになれる自信が持てませんでした。ひびきのトモダチを否定するバックグラウンドの重さを感じたためでしょう。しかし第2期で仲間たちが悩み、悲しむのを見てきたことは、らぁらに新たな力を与えました。
トモダチが大事なのは当然。しかしみんなの笑顔を守るには、みんなの「願い」を背負って実現しなくてはいけないのです。そしてらぁらにとって「トモダチ」の「願い」は、重荷ではなく背中を押してくれる力となりました。みんなのひびきを救いたいという願いを力に変えて戦ったからこそ、らぁらはさらなる高みへ昇り、ひびきに勝つことができたのではないでしょうか。
第3期|女神を救ったらぁらの「愛」のチカラ
アイドルというより「愛」ドル!らぁらの無限の包容力
第1期は「トモダチ」の大切さ、そして第2期はトモダチを守る「願い」の力を体現したらぁら。「神アイドル」が目標となった第3期では、「愛」としか言いようのない大きな包容力を手に入れることとなります。本当に、第3期のらぁらの母性はスゴイ。
まず女神ジュリィの仮の姿である赤ん坊ジュルルの世話を、献身的に行うだけでも小学生離れしていますが、本当にすごいのはその後です。らぁらは何と、ジュリィの消滅を阻むために、神アイドルになることを決意するのです。「赤ちゃんを守るのはママの仕事だから」と。この母性と愛! 本当にらぁらはアイドルアニメの主人公をの域を超えています。
二重の意味で「神」アイドルとなったらぁらに感動しかない!
作中における「神アイドル」の定義は「すべてのアイドルの輝きを愛せる神の視点を持ったアイドル」というところかと思われますが、らぁらはそれに適っているだけでなく、もうその博愛が「神」。まさに第3期は、真中らぁら率いるそらみスマイルという神アイドルが誕生する話でした。
これまですべてのアイドルを受け入れてきて、ジュルルと過ごすことで愛を知って、しかも最後は大好きなジュルル(=ジュリィ)との別れも肯定的にとらえられたらぁら。「組曲フォーエバー☆フレンズ」に「トモダチは絶対に消えない」「ずっと一緒にいよう」という歌詞がありますが、おそらくこれは物理的にではなく、離れたってトモダチはトモダチ、心はずっと一緒ということ。
ジュリィと別れ、ファルルと1日だけの同級生を体験し、神アイドルとして女の子たちを導きに向かうらぁらの何と頼もしいことか。しかもそれでいていつでも普通の女の子なのがやっぱり最高!
『アイパラ』|同い年だけど先輩!ゆいを導く神アイドル?
波乱万丈の『プリパラ』3期を経ての『アイドルタイムプリパラ』ですが、何が最高って、OPの冒頭でゆいに優しくウィンクして、手を引いて上がっていくらぁらでしょう。新シリーズへの移行に不安のあったファンも、あの瞬間にゆいと一緒にらぁらに新しいプリパラへまんまと引き込まれたのでは? そして第1回でみれぃの台詞をなぞってゆいを勇気づけるらぁらを見たら、もう見続けるしかありません。
ゆいのフォローに回りがちな点は否めませんが、らぁらがいてこその『プリパラ』なのです!