朝霧カフカ×春河35のタッグで描かれる漫画『文豪ストレイドッグス』。イケメン文豪たちが異能力を駆使しバトル!その中でも幅を利かせているのが太宰治です。異能力「人間失格」を武器に、多くの異能者たちを手玉にとり、乱歩さながらの推理力で筋書きを作成!女子に圧倒的人気を誇るミステリアスな太宰治の能力&魅力とは!?
記事の目次
『文豪ストレイドッグス』太宰治のプロフィール
まずは、『文スト』の太宰治ってどんなキャラなのかを簡単におさえます。
ミステリアスなイケメン太宰治の異能力=「人間失格」
漫画『文豪ストレイドッグス』の中心的人物である太宰治。異能力は「人間失格」で、太宰が異能に触れると全て無効化されるという力になります。前職は物語冒頭では「探偵社の七不思議」とされていましたが、早々に元・ポートマフィアの幹部ということが露呈します。
ポートマフィアの幹部だっただけあり、探偵社のみならずマフィアのメンバーにも一目置かれる頭脳派です。が、趣味は自殺。年中どこかに傷を作っており、体には包帯が…。国木田曰く「包帯無駄遣い装置」。現在の夢は美女と心中することです。かなりデキる奴なのに、普段はかなりおちゃらけているため、ミステリアスなイケメンとして腐女子を中心に人気沸騰!
アニメ版声優=宮野真守
出典:アニメ「文豪ストレイドッグス」公式Twitter
(写真左から2番目)
漫画『文豪ストレイドッグス』は、2016年にアニメ化されており、2018年初春には劇場版『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』が上映予定。アニメ版で太宰治の声を務めたのは、PlayStation 2用ゲーム『キングダム ハーツ』のリク役や、『DEATH NOTE』の夜神月 役などで知られる宮野真守です。イケメン声優として名を轟かせている宮野。イケメン太宰 役はまさにハマり役と言えるでしょう。
太宰の魅力=ミステリアスなイケメン
『文スト』人気を支えているのは、圧倒的に女子!と言われています。特に太宰人気はすさまじい模様。
美女との心中希望!? おちゃらけキャラ!?
太宰の登場シーンは強烈!入水自殺しようと川を流れているところを敦に発見されます。もちろん敦は助けますが、太宰は不満気。その後も何度か自殺を試みますが、いずれも失敗に終わります。痛い思いをしたり、苦しい思いをする自殺は絶対嫌なんだとか…。ちなみに、現在の太宰の夢は、美女との心中。一緒に心中してくれる美女を絶賛募集中です。
このように、普段の太宰は完全におちゃらけキャラ。一体何を考えているのか分からず、発した言葉が本心から来るものなのか、そうではないのかも簡単には判別不可能。飄々とした印象で、この独特の浮遊感も女子ウケ満点なんです。
元・ポートマフィア!ミステリアスすぎる出自
探偵社で活躍する太宰ですが、1巻途中まで前職で何をやっていたのか不明で、「探偵社の七不思議」とされていました。しかし、1巻ラストには探偵社の宿敵である元・ポートマフィアであったことが明かされます。
人を助ける探偵社と、闇世界の暴君であるポートマフィア。全く相容れぬ、この2社に属したことがある人間は、作中でも太宰ただ一人です。太宰がどうしてポートマフィアに居たのか、また、どうして探偵社に属することになったのかは謎に満ちており、このミステリアスさで女子のハートをグッとつかんでいました。
※出自に関しては後述。
太宰=探偵社の脳!インテリ感がたまらない
そして、第3の太宰の魅力と言えば、やっぱり頭がイイということ!太宰は探偵社の脳として機能しており、難しい作戦を遂行するには太宰なしには考えられません。このインテリ感も、女子人気の理由の一つ!
太宰治の異能「人間失格」が発動されれば最強!?
太宰の異能は「人間失格」。太宰が触れれば、全ての異能を無力化できます。戦闘場面で「人間失格」がどんな風に活きてくるのかをまとめておきます。
太宰の異能「人間失格」の基本形はコレ!
太宰の異能「人間失格」の基本形を見たいなら、1巻1話「人間万事塞翁が虎」を参照しましょう。1巻1話では、敦がまだ自分の異能に気づいておらず、無自覚のまま虎に変身します。襲い掛かる虎(敦)に太宰が触れた途端、虎は消え、敦は元の体に戻ります。
太宰の異能を最大限に活かす使い方はコレ!
相手に触れるだけで相手の異能を無効化するというのが基本的な使い方ですが、太宰の「人間失格」を最も有効に使うには、ある人物とのコラボが必要。ポートマフィアの中原中也です。二人はポートマフィア時代、「双黒」と呼ばれていました。この二人のコラボが見られるのが、8巻31話「双つの黒」です。
対ギルドのため、一時的に共同戦線を張ることにした探偵社とポートマフィアは、双黒の能力を生かすことに。中也は戦闘に特化した異能を持ち、重力を自在に操ります。その最大値の状態を「汚濁」と呼びますが、汚濁状態になった中也は、自分が死ぬまで戦い続けます。汚濁を解除できるのは、太宰の「人間失格」のみというわけです。
太宰しか対抗できない異能=Q
太宰の異能は、相手の異能を消し去るといういわば究極の異能のため、太宰にしかできない攻撃も可能です。例えば、7巻25話で登場したポートマフィアの「Q」の異能には、太宰しか対抗できず、ゆえに、Qがポートマフィアに居る限り、太宰はポートマフィアから消される心配は無いのです。
太宰の異能「人間失格」が効かない異能とは?
究極の異能と思われる太宰の「人間失格」が効かない異能も作中には登場しています。ギルドに雇われていたラヴクラフトの異能「旧支配者」に対しては、なぜか太宰の異能は無効でした。この件に関しては、13巻まで進んでいる2017年9月現在でも未だに謎とされており、ラヴクラフトの異能は異能であって異能ではないのではないか、とされています。
ラヴクラフトの異能を確認したい方は、ぜひ8巻を読んでみましょう!
太宰の異能無効化が邪魔になる時=怪我をした時
ちなみに、最強と思われる太宰の異能が邪魔になるときがあります。それは太宰自身が怪我をしたとき。与謝野先生の異能「君死給勿」を使おうとしても、太宰が無効化してしまうため、効きません。ちなみに、どうしても「君死給勿」を使おうというなら、太宰が仮死状態になれば良いそう。
太宰治は探偵社&ポートマフィアのドン!?
探偵社社長=福沢諭吉、ポートマフィアの首領=森鴎外ですが、実際に抗争の筋書きを用意しているのは毎回、太宰治。太宰は、探偵社&ポートマフィア双方にとって世界の均衡を保つために無くてはならない存在なんです。ここでは、実際の戦闘能力面での強さではなく、頭を使った強さをおさえておきます。
江戸川乱歩にも劣らぬ推理力
太宰の魅力としても挙げましたが、太宰は頭が切れます。探偵社の中では乱歩が事件の推理をする役割を担っていますが、太宰は乱歩とほぼ同じぐらいの推理力を持ちます。太宰の推理力を見たいなら、2巻6話「Murder on D Street」や、7巻29話「頭は間違うことがあっても」などを参照してください。
敦×芥川 太宰が目論む新・双黒の時代とは?
新・双黒の時代と言っても、再び中也とタッグを組むというわけではありません。太宰はさらに強力な戦闘系のタッグを考案。それは、探偵社の敦とポートマフィアのかつての弟子である芥川を組ませることです。
新・双黒の時代に関しては、物語の序盤からずっと伏線が張られており、例えば3巻9話「うつくしき人は寂として石像の如く」で太宰は芥川を挑発していますし、9巻36話「若し今日この荷物を降ろして善いのなら」では、実際に芥川と敦が共闘しフィッツジェラルドを撃破しています。
フィッツジェラルドの件に関しては、9巻37話「宴の始末」で太宰が広津に、敦の居場所を芥川に伝えるよう頼んでいたことが判明しますので、太宰の策略です。ちなみに、新・双黒の時代の戦略は、13巻51話「回向 其の一」で芥川と敦を敵アジトに潜らせる指示を出すなどまだまだ多用される模様。
【太宰流!仕事の進め方①】情報は何より大切!
ここからは仕事がデキル男・太宰流!仕事の進め方を見ていきます。まず、太宰が何よりも大事と考えるのは、「情報」です。情報を得るためには、敵の懐に飛び込むことも厭いません。例えば3巻11話「在りし日の…」では、中也から情報を引き出すことに成功していますし、7巻26話「ウィル・オブ・タイクーン」では、内務省異能特務課・坂口安吾も手中におさめ情報を引き出します。
11巻46話「仮面ノ暗殺者」では、わざとドストエフスキーの逃亡経路に入り、銃で腹を打たれてしまいます。もちろん銃撃手が居ることも分かっており、腹を打たれてまで情報が欲しかったということです。
【太宰流!仕事の進め方②】敵を懐柔し、共闘することも
敵の懐に入り、情報を奪取したかと思えば、逆に敵と共闘することも。相手にとっても自分にとっても利があるという絶妙のラインを持ちだし、相手の動きを封じ込めつつ、第3の敵に対し、最大限有効な手段に打って出るのです。
例えば、紅葉には紅葉の弱点である鏡花の司法取引の話を持ちかけ、動きを抑え、13巻53話「回向 其の三」では元・ギルドのフィッツジェラルドと共闘し、「神の目」を使ってドストエフスキーの居場所を突き止めることに成功しています。
太宰は世界を安寧に導けるのか!?
文豪ストレイドッグス 太宰治と黒の時代(出典:Amazon)
普段はおちゃらけているのに、いざとなると頭キレキレ、作戦参謀となる太宰は、カッコ良すぎますね。世の中を安寧に導くため、太宰は探偵社で奮闘します。一人の仲間も犠牲にせず、懸命に!こんな太宰ですが、不思議なのはかつてポートマフィアに属していたということ。しかもかなり残忍な手口で人を殺めていたよう…。
太宰の過去については、何と本編ではなく小説版「太宰治と黒の時代」の中で語られています。生きる理由を探してポートマフィアに属していた太宰ですが、そこでは親友が死に、結局生きる意味を見出すことはありませんでした。物語の中で大きなテーマとなっている「生きる意味」。敦も鏡花も芥川もこの生きる意味を求めています。果たして今の太宰は生きる意味を見いだせているのでしょうか?
太宰はまだドストエフスキーとの闘いが続きそうです。ドストエフスキーが目論むのは、異能者の居ない世界です。太宰は、異能者は必要との立場。太宰とドストエフスキー、果たしてどちらが世界を安寧に導くのか、物語の行く末を見守りましょう。