マギ外伝『シンドバッドの冒険』シンドバッドと八人将との繋がりに迫る!

『マギ』の外伝『シンドバッドの冒険』では、本編『マギ』にも登場する、シンドリア王国の八人将についての過去が明かされています。八人将が出来るまでには、様々な物語がありますが、外伝には出てるのに本編では出ていなかったり、違う人物になっていたりと、本編だけではわからないこともあるのです。ここでは、シンドリア王国の八人将に焦点を当てて紹介したいと思います。

ドラコーン┃パルテビア王国の元軍人

ドラコーンとは


出典:TVアニメ「マギ シンドバッドの冒険」公式‏Twitter

ドラコーンは、パルテビア国の名門ドラグル家の末男で、本名はドラグル=ノル=ヘンリウス=ゴビアス=メヌディアス=パルテヌボノミアス=ドゥミド=オウス=コルタノーンで、パルテビア軍の小隊長を務めていました。幼い頃から、パルテビア王国王女セレンディーネに仕えており、恋心も寄せていました。

シンドバッドとは、彼を軍へと召集したときに出会い、その後も迷宮バアルやヴァレフォールではライバルとなっています。ドラコーンは元々人間の姿でしたが、兄バルバロッサの悪事を知って対峙した際、ただセレンディーネを護る力が欲しいと、シンドバッドのジン、バアルの眷属と同化して獣の姿になってしまったのです。

ドラコーンは敵から味方に

ドラコーンは、セレンディーネと侍女サヘルを連れて、何とかパルテビアを脱出しましたが、お金も底をつき、食べるものもなく寝る場所もないという精神的な苦痛から、極限状態に陥り、シンドバッドに助けを求めたのです。化け物のようになった姿では、セレンディーネを護ることも出来ない、だから自分の代わりに護って欲しいと…。しかし、シンドバッドの答えは、

「お前は化け物じゃない。お前は俺の知ってるあのドラコーンそのものじゃないか。お前は人間だ。悩み苦しみ、孤独に涙する「人間」だよ。何もあきらめる必要なんてない・・そのための力なら、俺はいくらでも貸してやる!だってお前は・・俺の大切な、仲間なんだから!」

出典:『シンドバッドの冒険』59夜から引用

化け物のような姿になって人としての生を捨てたはずのドラコーンは、ただただシンドバッドと知り合って本当によかったと涙を流したのでした。ここからふたりの絆が深まり、ドラコーンは生涯シンドバッドについて行こうと決意したのです。

パルテビアで一隊を率いていただけあって、現在はシンドリアの軍師として活躍しています。セレンディーネの侍女サヘルと婚姻して、シンドリア王国を守り続けているんですね。

ジャーファル┃元刺客シャムラシュのひとり

ジャーファルとは


出典:TVアニメ「マギ シンドバッドの冒険」公式‏Twitter

ジャーファルは、パルテビア軍の殺人集団シャムラシャの元筆頭でした。幼少期には、暗殺者として両親を殺害させられるなど、非情なまでの訓練を強いられ、精神的にも正常を保てない状況にまで陥ったのです。2人の部下を連れていますが、少しでもミスをすると目に余るほどの暴力で制裁していますが、暗殺者シャムラシュとしての自分と、本当の自分との狭間で心が崩壊してしていたようです。

体中には包帯をまいていて、見るからに不気味な印象を受けますが、その中身はまだほんの子供です。本当は泣き虫で、両親が大好きな子供らしい子供でした。ただ、暗殺者にならなければ、生きていけなかったことが、『シンドバッドの冒険』4巻で描かれています。

ジャーファルは刺客から仲間へ

ます初めに、ヒナホホの故郷イムチャックの村で、シンドバッドを襲いましたが返り討ちに合い失敗。次に、第6迷宮ヴァレフォールに、手下とドラコーン、そして魔術師ファーランと入って戦うも、シンドバッドの「世界を変える国を作る」という夢に感銘し、殺したら勿体ない奴だと思ったのです。シンドバッドの言葉はまるで魔法のようで、今まで暗殺者として生きてきたジャーファルにとって、とても魅力的なことだったはず。

しかし、そんなことパルテビアが許してくれるはずもなく、裏切り者としてファーランに堕転されかけてしまいます。魔獣の姿にされたジャーファルは、このままだと闇に飲み込まれてしまうと、シンドバッドが魔獣の中の闇に囚われた、ジャーファルの真の姿を見つけ出して解放したのです。

ジャーファルはそのまま、手下2人とシンドバッドの仲間となりましたが、子供の頃から境域を受けていなかったため、新しい生き方をするためにと、ヒナホホの妻ルルムから恐怖の特訓を受けるハメとなりました。現在は、当時のことが嘘かのように、冷静かつ慎重にシンドバッドの右腕として活躍しています。

ヒナホホ┃気が弱かったイムチャック族の青年

ヒナホホとは


出典:TVアニメ「マギ シンドバッドの冒険」公式‏Twitter

ヒナホホはイムチャック族の青年で、シンドバッドが故郷パルテビアを旅立って、最初に出会った仲間です。イムチャック族は、体が大きいのが特徴で、独特な慣わしがあります。幼名と成人名があり、海獣「アバレイッカク」を倒すと、成人したと認められ成人名を授けて貰えるのです。

しかし、登場当初のヒナホホは、八人将の時とは想像もつかないほど、気が弱い青年でした。何度もアバレイッカクに挑みましたが、その度に逃げ腰になる臆病者。愛する女性ルルムとの結婚を認めてもらうため、何とかして成人名が欲しいところですが…。

ヒナホホはシンドバッドの船に飛んできた!?

アバレイッカクを倒そうと海に出ていたヒナホホと、漂流していたシンドバッドが出会ったのですが、アバレイッカクに吹き飛ばされた先が、たまたまシンドバッドの船だったというわけです。そしてシンドバッドから、ヤツを倒すなら自分も手伝うとの申し出があって翌日決行。シンドバッドの見事な戦略で、ヒナホホはヤツを捕らえることに成功したのです。

しかし、自分ひとりの知恵と体力でなかった事、本当の戦士になりたいと、第6迷宮ヴァレフォールに挑んだのですが、結果としてジンの力はシンドバッドに譲りました。ただ、ヒナホホにとって、この経験で本当の戦士となることが出来て、ルルムと結婚することが出来たのです。子供も生まれ、シンドアリアの八人将として、現在も活躍中です。

ミストラス&スパルトス┃本編と外伝で八人将が違う!?

ミストラスとスパルトスとは


出典:TVアニメ「マギ シンドバッドの冒険」公式‏Twitter

ミストラスは、6巻でシンドバッドが訪れたササン王国騎士長の息子で、外の世界に興味を持つ青年でした。ササン王国は外界との接触を絶っているため、人々は外の世界にでくることは出来ない決まりです。ミストラスは好奇心が旺盛で、シンドバッドの冒険譚に目を輝かせ、外の世界に出ることを決意。しかし、そのためには父である騎士王と戦って勝たなければなりません。

ミストラスは正式に騎士団の脱退を申し入れ、戦いに挑みましたが、迷宮攻略者の父を越えることは非常に難しいことでもありました。そんな時、シンドバッドが「ジンの力を持つ者が、普通の人間と戦うのはインチキ勝負」だという声を上げ、同じ攻略者同士勝負を持ちかけました。

自分が勝ったらミストラスを連れて行くという約束の下で開戦。シンドバッドが勝利して、ミストラスは国を出て、シンドバッドらに同行したのです。スパルトスは、当時まだ小さな子供でした。兄ミストラスに懐いていて、自分が邪魔だから置いていくのかと大粒の涙をこぼしていた小さな少年です。それがなぜ、『マギ』では八人将にいるのかを、考察してみましょう。

『シンドバッドの冒険』ではミストラス…『マギ』ではなぜスパルトスが八人将に!?


出典:TVアニメ「マギ シンドバッドの冒険」公式‏Twitter

外伝『シンドバッドの冒険』の八人将で登場しているのがミストラスですが、『マギ』ではスパルトスになっています。外伝を読んでいない方には、少々分かりづらいかもしれません。ミストラスは、パルテビア領域内にシンドリア王国を建国した際、八人将のひとりとして登場しています。しかし、『マギ』本編では、ミストラスの弟スパルトスが、八人将として加わっているのです。

この経緯について、未だ詳細が明かされていませんが、シンドリア王国vsパルテビア国で戦いが起こり、その際に亡くなったのではと考察されています。原作の159夜では、すでにパルテビア王国との交戦中ですが、ヒナホホと共に、敵のシンドリア国への侵攻を防いでいます。いったいどこで変わっているのでしょうか・・・。この先の展開が気になるところです。

シャルルカン┃マスルールに先輩風を吹かすエリオハプト王国の第2王子

シャルルカンとは


マギ シンドバッドの冒険 10(出典:Amazon)

シャルルカンは、エリオハプト王国の第2王子で、浅黒い肌と軟派な性格が特徴の青年です。シャルルカンは亡きエリオハプト国王と第1夫人の間に生まれた子で、王位継承権が1番目にありました。

しかし、まだ9歳だったため、第2夫人との間の兄が王位を継承したのですが、それをよく思わない人物たちは、シャルルカンこそが正当な継承者だと言って争っていました。シャルルカンは無口で控えめな少年で、揉め事に心痛めているような優しい少年だったのに、なぜ『マギ』では軟派な男性になったのでしょうか。

根暗な少年だったはずがチャラ男になったシャルルカン

根暗で大人しかったシャルルカンは、正王妃である母の人形として言いなりになっていただけでした。本当の気持ちは、兄が王座に就くべきと考えていましたが、このまま自分がエリオハプトに残れば、争いの種にもなりかねないと、国を出てシンドバッドに付いて行こうと決心したのです。

ちょうど同年代といえば、マスルールあたりでしょうか。しかし、シャルルカンはエリオハプトを後にし、次の目的地でマスルールとふたりだけになったとたん豹変。マスルールより自分のほうがひとつ年上だと強調し、これまでの怯えた姿からは想像できないほどの悪ガキぶりを発揮したのです。初めはずっと我慢して、大人しい子供を演じていたのか、または抑え続けられていた状況を脱出し、縄がはずれたのかもしれません。

マスルール┃奴隷の剣闘士だったファナリスの戦士

マスルールとは

マスルールは戦闘民族ファナリスの末裔で、マデリアル商会で奴隷として闘技場で戦わせられていました。ファナリスは強靭な脚力と戦闘力があり、高く売れることから、奴隷商人に狙われており、マスルールもそのひとりでした。

無口で、『シンドバッドの冒険』登場当時は子供だったため、自分のおかれている環境が変だとは思っておらず、シンドバッドによって救い出されました。

マスルールの誇りによってシンドバッドは助けられた

マスルールがシンドバッドと出会ったのは、シンドバッドがマデリアル商会のマーデルとの賭けで負け、シンドバッドも奴隷にされた時の事です。奴隷になったシンドバッドは思考回路も奪われ、ただマーデルに怯えながら奴隷生活を送っていましたが、マスルールの目を見て正気に戻ったのです。

奴隷達に反乱を起こさせ、マーデルを罠にはめてマデリアル商会を潰しにかかったシンドバッド。マスルールには事前に計画を話し、外の世界に行こうと声を掛けていました。マスルールからすると、命令に従って戦っていましたが、シンドバッドの言葉で、野生の本能が目覚めたというわけなんですね。

ヤムライハ┃マグノシュタット出身の女性魔導士

ヤムライハとは

ヤムライハは、マグノシュタット出身の、水魔法を得意とする魔導士で、本来はムスタシム王国に使える家系の娘でした。しかし、ムスタシム国では、魔導士の力を持っていると処分されるため、マグノシュタット魔法学校学長モガメットがヤムライハをさらって救出。

ヤムライハにとってモガメットは、命の恩人であり師であり育ての親なのです。

複雑な立ち位置でシンドバッドに救われたヤムライハ

ヤムライハは、モガメットに救われてからも、ムスタシム王国に忠誠を誓っていました。しかし過去、マグノシュタットが反乱を起こしたときも、ヤムライハは王家側についていたため、どちらとも選べない複雑な立ち位置になっていたのです。命の恩人か、忠誠を誓った王室か・・・その混乱のなか、救ってくれたのがシンドバッドでした。

ヤムライハは、そのままシンドリア王国に迎えららたというわけです。『マギ』本編では、亡きモガメットの跡を継ぎ、マグノシュタット魔法学校の学長として活躍しています。

ピスティ┃シンドバッドを気に入ったアルテミュラ王国の姫

ピスティとは

ピスティはアルテミュラ王国女王の末娘で、『マギ』本編では、現アルテミュラ女王となっています。

シンドバッドが初めてアルテミュラ王国を訪れたたとき、シンドバッドを気に入って、幸運の羽を渡しています。女性上位の国アルテミュラの女性たちは、笛で動物とルフの波長をあわせることで、手なずけることも出来るのです。特にピスティは、幼いながらも巨大鳥をも操ることが出来る力の強い少女でした。

ピスティが八人将になった経緯は不明!?

ピスティがどういった経緯で、八人将にはいったのかは不明です。本編では、小柄ながらも八人将を務めており、アラジン、アリババ、モルジアナ、白龍をシンドリア王国からザガン迷宮まで送り届けています。その際、イルカを手なずけている描写がありますが、本人曰く「海の動物」は得意ではないということ。

イルカくらいの大きさなら大丈夫ですが、それ以上大きな海の生き物は苦手なのです。どちらかというと、鳥が1番仲良しなんですね。身長が小さいので勘違いされやすいのですが、アリババよりも年上で、それなりの経験も豊富。シンドリア王国では、数多くの男性を手玉にとる問題児と言われています。『マギ』34巻での登場時も、変わらず小柄で、マグノシュタット編ではアリババに身長が抜かれたことにショックを受けていました。彼女がいつシンドリア王国を訪れたのかは、この先の展開に注目です。

本編も最終章!八人将の今後も見逃せない


出典:TVアニメ「マギ シンドバッドの冒険」公式‏Twitter

本編も最終章に突入し、八人将もシンドバッドに操られたりと、物語が白熱しております。また、外伝ではシンドリア王国vsパルテビア軍との交戦が始まり、ミストラスやルルムの死の原因も明かされつつあります。

この先の展開も楽しみです!

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2017.08.25