『プリパラ』紫京院ひびきをもっと語りたい!ファンのための徹底考察

CV斎賀みつきの男装の麗人…。それだけで女性人気は約束されたようなキャラクター、紫京院ひびき。しかし彼女の魅力は、見た目や声といった表面的なものだけではありません。これはひびきをもっと語りたい人のための、深読みしまくりの考察記事です!

『プリパラ』に衝撃を与えた男装の麗人・紫京院ひびき

プロフィール


出典:アニメ「プリパラ」公式‏Twitter

  • 学年:高等部1年A組兼パプリカ学園学園長代理(第2期)
  • 誕生日:3月27日(世界演劇の日)
  • 血液型:B型
  • 好きな食べ物:ガトーショコラ
  • 好きな色:紫
  • 苦手:語尾
  • 使用ブランド:BrilliantPrince
  • チャーム:セレブ
  • CV:斎賀みつき

ヨーロッパラのプランス、ペルサイユ育ちで、祖父は大財閥パプリカホールディングスの会長にしてパプリカ学園の創始者。そのため、日本のパラ宿にやってきて、パプリカ学園の理事長に就任しました。7歳から男児モデルの仕事をこなし、現在(高校生)は「Mr.イケメンユニバースオブザイヤー」、「最高のプリンス」などの称号を持つムービースター、モデルとして活躍。

頭脳明晰、眉目秀麗。振る舞いは凛々しく、物腰は柔和。自分の美しさに見とれるナルシストでありながら、女性には優しくまさに王子様と呼ばれるにふさわしい存在です。

実は怪盗ジーニアスで女性…ひびきの真の姿とは


アイドルタイム プリパラ 怪盗ジーニアス(出典:Amazon)

理想のセレブプリンスと国際的に認められている紫京院ひびき。初登場時から出会う女性たちを次々魅了し、芸能界では男とし華々しく活躍していますが、プリパラで暗躍する怪盗ジーニアスという裏の顔と、実は女性という隠された(少なくとも物語上では)性別を持っていました。またそれに加え、第1期のプリパラのテーマであった“トモダチ”に否定的という面も。

そんな彼女が、主人公らぁらたちの愛する「み~んなトモダチ、み~んなアイドル」なプリパラを、「格差歓迎!み~んなライバル、セレブだけアイドル」なセレパラに改革したのが、アニメ『プリパラ』の第2期です。いわばひびきはラスボス。彼女の理念やバックグラウンドを紐解き、いかにして「み~んなトモダチ」のプリパラを取り戻すかに焦点を当てて物語は盛り上がりました。

かしこまっ!真中らぁらが『プリパラ』の絶対的主人公である理由

2017.09.13

「セレパラ」を提唱した紫京院ひびきの想い

ひびきが望んだ理想のプリパラ「セレパラ」


出典:アニメ「プリパラ」公式‏Twitter

プリパラは女の子なら誰でもアイドルになれて、アイドルランクに関係なくみんなトモダチとして楽しめるテーマパークです。ひびきはそんなプリパラを嫌い、選ばれた天才、すなわちセレブのみがライブを行い、同ランクのアイドル同士でしか交流もできないセレパラに作り変えてしまいます。

しかしひびきはプリパラ自体を嫌っていたわけではありません。彼女が理想としたのは、神アイドル「セインツ」が活躍していた黄金時代のプリパラであり、現在のプリパラはレベルが低すぎると感じていたのです。ひびきにとってプリパラは、この世界で唯一心が満たされる理想の世界。だからこそ生半可なレベルでステージに立つことは許せず、だれもが本気で競い合い、最高のライブを披露する場であるべきだと考えました。これもまた、プリパラへの深い愛といえるでしょう。

「トモダチ」VS「ライバル」?ひびきがプリパラに与えたもの


出典:アニメ「プリパラ」公式‏Twitter

限られたセレブしかライブができないセレパラは、プリパラのアイドルたちに絶望しか与えなかったかというと、そんなことはありません。それまである意味ぬるま湯につかっていたらぁらたちは、みんなが楽しめるプリパラを取り戻すため、地下パラという過酷なステージで、アイドルランクを上げるためこれまで以上の向上心をもってライブをするようになりました。つまりひびきの改革は、それまでの過程も含め、アイドルたちを高めるいい刺激を与えたといえます。

そしてテーマ的な面で言うならば、ひびきがそれまでのチームの枠を超えて新たな勢力図を描いた結果、「ライバル」も素敵な「トモダチ」の形であることが語られました。かつ、ひびき率いる天才チームが強大な壁として立ちはだかったことで、決してあきらめない“努力”の素晴らしさも強調されました。第2期で物語が失速しなかったのは、他のアイドルたちを高めたひびきの実力主義によるところが大きいでしょう。

紫京院ひびきのプリパラ愛がわかる「24.5時間TV」

ひびきのプリパラへの愛の深さは、彼女の言葉やセレパラ改革以外にも随所で見て取ることができます。中でも特筆すべきが、第63話「トモチケは世界を救う」です。

タイトルからわかるとおり、これは『24時間テレビ』のパロディ。トモチケを100万人と交換し、怪盗ジーニアスに友情パワーを見せつけようという主旨のもと、らぁらたちが番組を盛り上げようとするのですが、どれも惨憺たる出来…。どんどん視聴率は下がっていくのですが、そんな中、最後まで見届けたのがひびきでした。内容に怒りつつクレームを入れつつも視聴を辞めない意志の強さが、愛でなくて何だというのでしょうか!

またひびきが苦手な語尾キャラの1人であるみれぃの語尾だらけのライブを、体調を崩しつつ見守ったこともあり、プリパラに対しては決して逃げず妥協もしないひびきなのでした。

「この世はまやかし」紫京院ひびきの過去

“トモダチ”を嫌う理由は壮絶な過去に

「所詮この世は嘘とまやかし。どこに問題がある?」

出典:アニメ『プリパラ』第74話 森脇真琴(監督)

ひびきは「この世は嘘とまやかし」という台詞を、主に性別について聞かれたときに口にしますが、むしろこの考え方は、彼女の“トモダチ”観に強く影響しているように思えます。

ひびきは幼少期に、自分の地位と財産によって、媚びを売ったり離れていったりする人間たちを目の当たりにしました。それまで仲の良かったトモダチが一瞬で手の平を返すのを見て、大きなショックとともに「この世は嘘とまやかし」だと悟ったのです。

この経験と天才ゆえの実力主義のために“トモダチ”というなれ合いを嫌い、誰にも本心を見せなくなったひびき。プリパラでトモダチと楽しく過ごし成長したらぁらの力では、簡単には彼女の心を溶かすことはできません。

元からひびきは「男でも女でもない」


出典:アニメ「プリパラ」公式‏Twitter

ひびきが世の中を偽っていたことのひとつに、彼女が男として芸能活動を行っていたというものがあります。しかしそもそも彼女は子供のころから、女らしい髪形や服装と裏腹に、泥だらけになって外を駆け回るのが好きな子供でした。それらの描写と彼女のナルシシズムを見るに、男か女かということにはとらわれず、美しいと思うものを身に着け、己が美学に従って凛々しく振る舞ってきただけなのではないでしょうか。

その結果男児モデルとしてデビューしただけで、彼女自身は特に周りを欺くつもりはなかったわけです。そして「この世は嘘とまやかし」だからこそ、それをさしたる問題とは思わず、カメラや舞台の外でも理想のプリンスを演じ続けました。彼女にとってはそれが自然だったからです。それが性別が明かされた直後の、「今までもこれからも、僕は僕のままです」という台詞につながるのでしょう。

紫京院ひびきと緑風ふわり


出典:アニメ「プリパラ」公式‏Twitter

ひびきがひと目で見初め、「僕のプリンセスになってください」とプリンセス候補に推薦した少女・緑風ふわり。推薦が辞退された後もその動向を気にするほどに、ひびきにとって彼女は特別な存在です。出会ってすぐに、ひびきの心を惹きつけたふわりの魅力。それはおそらく、人や動物の心に真摯に耳を傾ける、偽りのない素直さではないでしょうか。

ひびきは偽りだらけの世界で演じることを楽しんでいましたが、それと同時に、他人を信じられないことで心には穴が開いたままでした。それを埋めてくれる存在として、ひびきは直感的にふわりに惹かれたのではないでしょうか。

そしてその直感どおり、ふわりはひびきをトモダチの力で救い、ひびきは「自分が本当に欲しかったのはプリンセスでなくトモダチだった」と気づきました。過去のトラウマからトモダチという存在を簡単には受け入れられないひびきの欲した、唯一のトモダチ。それがふわりなのです。

紫京院ひびきとファルル


出典:アニメ「プリパラ」公式‏Twitter

ボーカルドールであるファルルはひびきにとって、彼女が愛するプリパラそのものともいえる存在です。よって敬意を払うべき相手であり、どんな願いでもかなえてあげたい相手でもあります。だからこそ流れ星を見せてあげたし、彼女の言うとおりプリチケをアイドルたちに返しもしました。

しかし一方ファルルにとってのひびきは、あくまで大事なトモダチです。トモダチには幸せになってほしい。そう願ったファルルは、春のグランプリでひびきがボーカルドールになるのを阻みます。ボーカルドールのファルルには手に入らない、普通の少女たちの個性という輝き。ファルルはひびきにそれを捨ててしまってほしくなかったのです。「パルプスのマーガレットも美しい」とは、そういう意味でした。これはひびきの「僕は僕のまま」という生き方の肯定でもあります。

残念ながらその時は、ひびきにファルルの本心は届きませんでしたが、その後少しずつ対等なトモダチになっていっています。正反対の希望を持ちながらお互いを認め合える素敵な関係といえるでしょう。

第3期・新シリーズにおける紫京院ひびき


出典:アニメ「プリパラ」公式‏Twitter

第3期の神アイドル編におけるひびきファンにとっての神回が、第114話「急げ!神アイドルグランプリ!」です。この回でついにひびきは、ファルルとふわりをトモダチと宣言することでチーム結成式を完遂しました。『プリパラ』らしい寛大な措置とひびきなりの成長、さらに続く第115回での新チーム初ライブと、第2期とはまた違ったひびきを見ることができます。

そしてついに、『アイドルタイムプリパラ』にもひびきらトリコロールが本格参戦しました。現在ギャグキャラ的な扱いが目立ちますが、新キャラとの絡みがあったのを見るに、今後本筋にかかわって来そうな予感がします。