漫画『ハイキュー!!』の見どころの一つ、カラスとネコのゴミ捨て場の決戦!原作ではまだまだ倒すべき相手が立ちふさがっていますが、もしかしたらこの春高全国大会で念願のゴミ捨て場の決戦が見られるかも!? ジャンプ本誌でも盛り上がりを見せている音駒高校のキャラを今一度おさらいしておきましょう!
記事の目次
ネコvsカラスのゴミ捨て場の決戦とは?
音駒高校は『ハイキュー!!』連載開始直後から、烏野高校の因縁のライバル校として登場しています。烏養一繋監督と猫又育史監督時代、烏野高校vs音駒高校の対決のことをネコvsカラスの「ゴミ捨て場の決戦」と名付け、互いに切磋琢磨していました。
時は流れ、烏野も音駒もかつての勢いが無く、特に烏野は「落ちた強豪」「飛べない烏」などと揶揄されるほどになってしまい、音駒との対戦もなかなか実現しませんでした。しかし、日向が烏野に入学した年、両校ともに復活の兆しが見え、遠征合宿などで「ゴミ捨て場の決戦」を繰り広げ、互いに高め合ってきました。ただし、いまだに公式戦では「ゴミ捨て場の決戦」が実現していないため、今回の春高全国大会で実現するか期待がかかっているんです!
ちなみに、練習試合での結果は、烏野0勝!烏野ファンとしては烏野勝利を見届けたいところ。春高全国大会で死闘を繰り広げる両校が対決する日を夢見て、まずは音駒高校のキャラを分析していきましょう。
主将:黒尾鉄朗|音駒のドン!面倒見が良い兄貴分
- 名前:黒尾 鉄朗(くろお てつろう)
- 学年:3年生
- 背番号:1
- ポジション:ミドルブロッカー
- 身長:187.7㎝
- ジャンプ最高到達点:330㎝
【強さ分析】
黒尾の最大の武器は、ブロック。12巻107話「育ち盛り」で、月島にブロックのコツを聞かれた烏養コーチが参考にすると良いブロッカーとして名を挙げたのは黒尾でした。その他、レシーブやサーブ、スパイクももちろんかなり上手!戸美戦でリベロの夜久が抜けた穴も黒尾がキッチリと守ってレシーブ力の高さを見せつけてくれました。
また、精神面でも音駒を支える主軸となっており、特にまだまだ未熟な後輩たちにチームワークがハマる瞬間の気持ちよさを伝えたり、試合開始前には独特のセリフ回しで仲間たちを鼓舞したりするなど、音駒を引っ張る立派な主将です。また、烏野の月島のことも気に掛けるなど、基本的に面倒見の良い兄貴分と言えるでしょう。
孤爪研磨|音駒の脳!飄々としたセッター
- 名前:孤爪 研磨(こづめ けんま)
- 学年:2年生
- 背番号:5
- ポジション:セッター
- 身長:169.2㎝
- ジャンプ最高到達点:295㎝
【強さ分析】
音駒の脳と称される頭脳派のプレーヤー。フェイクが得意で最小限のモーションでセットアップするため、相手にとっては読みにくいセッターです。バレーを始めたのは、家が近所だった黒尾に誘われたから。内向的でゲーム好き、インドア派の研磨が、バレーを続けている理由は、ただ黒尾を困らせたくないからということのよう。
バレーが好きというわけではない研磨は、練習嫌いで有名で、ランニング中も好きなゲームのことを妄想している始末…。セッターとしてのセンスもあり、クレバーな思考回路を持つため、試合中は司令塔として機能していますが、よく試合中にスパイカーにトスミスを謝っている光景が描かれていることなどから推測するに、セッターとしての実力は、おそらく烏野の影山には劣るでしょう。
ちなみに、人と対話するのも基本的に面倒くさいようで、特に後輩の面倒を見るのは死ぬほど嫌なよう(特にリエーフ)。なぜか日向とは意気投合し、仲良しです。
夜久衛輔|音駒の守護神
- 名前:夜久 衛輔(やく もりすけ)
- 学年:3年生
- 背番号:3
- ポジション:リベロ
- 身長:165.2㎝
- ジャンプ最高到達点:301㎝
【強さ分析】
守りの音駒チームの中でリベロを務める、レシーブの猛者。烏野の西谷もリベロとしては優秀ですが、その西谷も夜久のことを高評価し、音駒の守護神として居ることの偉大さを讃えています。
性格はパキッとした感じで、言いたいことはハッキリと伝えるタイプ。面倒見も良く、リエーフのお世話係りとして奮闘し、リエーフにはかなり恐れられています。烏野の中では菅原的なポジションで、菅原とも気が合うよう。
このメンバーで絶対に全国に行くという高い目標を仲間たちと共有し、怪我にも気を付けてきた夜久ですが、春高地区予選戸美戦で観客席に突っ込んでしまい、足を負傷します。戦線離脱を余儀なくされた夜久ですが、大きすぎる存在の夜久が抜けることによって、逆に音駒のチーム力の最大値が引き出されました。
灰羽リエーフ|まだまだ成長中!
- 名前:灰羽 リエーフ(はいば りえーふ)
- 学年:1年生
- 背番号:11
- ポジション:ミドルブロッカー
- 身長:194.5㎝
- ジャンプ最高到達点:345㎝
【強さ分析】
武器は何といっても194.5㎝という身長。この高さから振り下ろされるスパイクは相手にとってかなりの脅威です。ただし、高校からバレーを始めたばかりという超初心者のため、スパイクの打ち分けやブロック、レシーブ、サーブなどはまだまだ未熟!
特にレシーブは壊滅的で、夜久に特訓されていますが、全国大会で後衛に置くにはかなり不安が残ります。ミドルブロッカーなのでブロックも習得してほしいところですが、腕をブンブン振り回すブロックのため、かえってリベロの邪魔をしてしまうという始末…。しかし、春高戸美戦で夜久が抜けるというアクシデントに遭遇し、ピンチヒッターで入った1年リベロ芝山と共に、ブンブン振り回すブロックを封印!チームワークがハマる瞬間を体感します。
バレー経験が浅いということから、何かと日向と比較されるリエーフですが、今のところ、成長度は日向に軍配が上がっています。
山本猛虎|熱い男!音駒のエース
- 名前:山本 猛虎(やまもと たけとら)
- 学年:2年生
- 背番号:4(エース)
- ポジション:ウィングスパイカー
- 身長:176.7㎝
- ジャンプ最高到達点:322㎝
【強さ分析】
音駒のエース。スパイクは威力抜群で、クロス打ちが得意です。春高戸美戦でストレートが苦手ということを見抜かれ、あおられます。熱くなりすぎる性格の虎は、思うようなプレーができず、蛇に絡めとられそうになりますが、夜久が抜けるというアクシデントに肝が据わり、ストレートも見事に決めます。
虎の武器は攻撃だけでなく、安定したレシーブ力にもあります。一見、派手な選手なので、守備は苦手なのかと思われがちですが、どんなボールが来ても静かにセッターに返す高い守備力を持っています。
見た目は烏野の田中に似ていますが、攻撃力はおそらく田中のほうが上。守備力は田中より良いでしょう。田中とは、お互いに女子に奥手であるという共通点があり、潔子さんの美しさを認め合う仲です。
海信行|超穏やか!居るだけで安心
- 名前:海 信行(かい のぶゆき)
- 学年:3年生
- 背番号:2(副主将)
- ポジション:ウィングスパイカー
- 身長:176.5㎝
- ジャンプ最高到達点:309㎝
【強さ分析】
海さんは、何というか…居るだけで安心するキャラです。入学当初、中が悪かった黒尾と夜久との仲をどうにか取り持とうと努力するような、とにかく穏やかな性格が魅力。
今までは目立った活躍をしていませんが、居ないと締まらない…この人が居るから黒尾が思う存分暴れられるというような重要な存在なんです。これから活躍してほしいですね。
福永招平|密やかにお笑い好き!?
- 名前:福永 招平(ふくなが しょうへい)
- 学年:2年生
- 背番号:6
- ポジション:ウィングスパイカー
- 身長:178.3cm
- ジャンプ最高到達点:315cm
- 無口
【強さ分析】
福永は、海さん以上に登場回数の少ないキャラですが、音駒のスタメンです。とにかく口数が少なく、どんな人物か分かりにくいところがあります。
266話「ネコvsサル」で、1年生当時の研磨や虎とのやり取りが描かれています。研磨と虎も入学当時仲が悪く、ケンカに発展してしまった二人に水をかけたのが福永でした。その時の一言は「やり過ぎドストエフスキー」。また、Aパスのことを「良え(ええ)パス」と言って一人で笑うという描写も。どうもお笑い好きのようです。
267話では研磨にトスを修正するよう指示するなど、しっかりコミュニケーションをとることはできるようです(←失礼な発言!)。
芝山優生|音駒の次世代を担う期待のリベロ
- 名前:芝山 優生(しばやま ゆうき)
- 学年:1年生
- 背番号:12
- ポジション:リベロ
- 身長:162.5cm
- ジャンプ最高到達点:280cm
【強さ分析】
音駒のリベロといえば夜久さん!でも実はちゃんと控えも居たんです!1年生の芝山は、春高戸美戦まで活躍の機会がありませんでしたが、夜久が怪我で戦線離脱したため急きょ投入されることに。
案の定、緊張で固くなってしまった芝山ですが、音駒メンバーたちは皆、芝山の実力を認めており、全力で芝山をフォローします。メンバーたちの冷静な様子に徐々に自分を取り戻した芝山は、ふっと腰を落ち着けてレシーブできるようになります。
最後には未熟なリエーフをカバーする余裕まで生まれ、見事、リエーフと呼吸ピッタリで戸美のスパイクをレシーブすることに成功します。リベロとしての実力は充分!あとは経験値を積むだけという芝山の今後の活躍が期待されます。
音駒高校の要は研磨!今後の展開に期待
「俺たちは血液だ 滞りなく流れろ 酸素を回せ “脳”が正常に働くために」by黒尾鉄朗
出典:漫画『ハイキュー!!』22巻 191話「ネコvsフクロウ」より
音駒高校の主要キャラたちの基本プロフィールと強さを分析してみました。音駒チームの全体像としては、黒尾の試合開始前の上記セリフが全てを物語っていると思います。つまり、要は研磨です。音駒の脳であるセッター・研磨が正常に働くよう、黒尾ら他メンバーたちがコマとなって動き、良い流れを作っていくというチームワークを大切にしているということです。
春高全国大会では、音駒チームの要であるセッター・研磨にピンチが訪れます。研磨を潰しにかかった相手校の戦略をどう断ち切っていくのか、音駒チームの本領発揮を見届けましょう。
そして願わくは、烏野との春高対決!練習試合では0勝の烏野ですが、あの強豪・白鳥沢を破って春高全国大会へやってきた烏野の実力は、以前とは全く異なるもの。両校の対決「ゴミ捨て場の決戦」が春高という大舞台で展開されることを期待しましょう!