「海外のコメディ映画って気になるけど、本当に面白いの…?」。そんなあなたの疑問にお答えして、今回はハリウッドの実力派コメディ俳優5名の紹介と共に、その俳優の代表作を紹介していきます!海外のコメディ映画をスルーされていた方は必見です!
記事の目次
サイモン・ペッグ┃1970年2月14日生まれ
当代きっての売れっ子コメディ俳優!
コメディ俳優として現在最も売れている人物と言えば、まず一番にサイモン・ペッグの名前が挙がるのではないでしょうか。
このイギリス人コメディアンはドラマ『スペースド』で注目を浴び、その時の監督エドガー・ライトと共演者ニック・フロストと共に製作した映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』が大ヒット。以降、コメディ映画のみならず、『ミッション・インポッシブル』シリーズや、『スター・トレック』シリーズなどの大作映画にも引っ張りだこの俳優です。
名作のオマージュが満載!『宇宙人ポール』(2011年)
今作も監督エドガー・ライト、主演サイモン・ペッグ&ニック・フロストの「イギリス人トリオ」で製作が進められる予定でしたが、エドガー・ライトが別作品の撮影のため降板。そして、『スーパーバッド 童貞ウォーズ』で知られるアメリカ人監督グレッグ・モットーラと初めてタッグを組み、今作を大成功させました。
『未知との遭遇』など名作映画へのオマージュをふんだんに盛り込んだ今作は、アメリカに憧れるイギリス人のオタクが、現実のアメリカを知りながら道中現れた宇宙人“ポール”を宇宙へ返そうと奔走するSFコメディ。ギャグの密度もさる事ながら、『未知との遭遇』のテーマでもあった「他者と理解しあうこと」を、イギリス人俳優がアメリカ人の監督やキャストに囲まれながら製作しているというメタ的な構造も含めて体現した傑作コメディです。
映画『宇宙人ポール』備忘録。古式ゆかしいグレイ型宇宙人と、似つかわしくないファニーで現代的なキャラクターというギャップ。そしてポールと主人公たちのやり取りも笑えるし、いろんな過去の名作をオマージュしたシーンの数々に感心する。爆笑できて楽しい作品。
— DDD (@writelefthand) August 8, 2017
宇宙人ポールを見た。もうサイモンとニックのコンビは絵面に安心感すら感じる、この二人がいれば絶対面白いってゆったり鑑賞できるわ
— カワナアキヒコと青いポリタンク (@voynichSyndic8) August 17, 2017
スティーブ・カレル┃1962年8月16日生まれ
風変わりなオジサン役は天下一品!?
コメディ・ニュース番組のレポーターとして注目されたスティーブ・カレルは、2005年に主演・脚本・製作総指揮を務めた映画『40歳の童貞男』が大ヒット。その年にスタートしたドラマ『ザ・オフィス』も大ヒットシリーズとなり、一躍ハリウッドを代表するスターコメディ俳優になりました。
コメディ映画だけでなく、映画『フォックスキャッチャー』の無表情な富豪役や、映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の金融市場での不正を暴く熱血漢など、一癖ある役での評価が高いです。
風変わりなオジサンの極地!?『40歳の童貞男』(2005年)
「40歳なのに童貞」という設定は普通に聞いたら信じられないと思うところを、風変わりの名士スティーブ・カレルが演じてみたらあら不思議、本当にそうなんじゃないかと思える説得力のある演技力で、見事に40歳で童貞のフィギュアオタクであるアンディを演じきっています。果たして、アンディは無事に童貞を卒業できるのか笑!?
日本では当初、劇場公開の予定はありませんでしたが、アメリカでの大ヒットもあり、DVD発売の直前に劇場公開された作品です。
#1日1本オススメ映画 「40歳の童貞男」 スティーブ・カレルの名を日本でも知らしめた傑作コメディ。タイトル通りの家電販売員の恋の行方をお下品ギャグをちりばめながら描く。「俺たちニュースキャスター」等のジャド・アパトーが監督を務めた。カレルのトークが冴え渡る。
— あなぐらむ(Gun0826) (@G08U26N) June 24, 2015
スティーブカレルがどれくらいすごいかというと、そこまでスティーブカレル大好き愛してるスティーブカレルの映画観まくろってわけでもなく普通に映画を選ぶと登場してくるくらいすごい、うわまたいるじゃんと思う
— よねっきー (@89poppinzen69) July 30, 2017
鶴瓶も良いけどカレルも聞いて!『怪盗グルー』シリーズ!
風変わりなオジサンの役ばかり演じているせいか、CGアニメ映画『怪盗グルー』シリーズでは主人公のグルーの声を担当しています。
シリーズ最新作『怪盗グルーのミニオン大脱走』が2017年7月に公開になり、笑福亭鶴瓶が吹き替えを担当していることが日本では話題となっていますが、ぜひスティーブ・カレルのひねくれ演技の声も聞いてみて下さい!
ウィル・フェレル┃1967年7月16日生まれ
『俺たち』シリーズが大人気!
俺たちニュースキャスター [Blu-ray](出典:Amazon)
アメリカの人気コメディショー『サタデー・ナイト・ライブ』で人気者になったウィル・フェレルは映画界にも進出。『サタデー・ナイト・ライブ』時代に脚本を担当していたアダム・マッケイ作品に多数出演します。
彼が出演する作品の邦題には『俺たち~』というフレーズが入るのが特徴で、『俺たちニュースキャスター』、『俺たちフィギュアスケーター』、『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』などが日本でも人気があります。
また、彼の人気を決定づけた2003年の映画『エルフ ~サンタの国からやってきた~』は、アメリカではクリスマスに家族みんなで観るコメディ映画として定番化した作品です。
バカバカしいのに実話がベース!?『俺たちニュースキャスター』(2004年)
70年代のアメリカの地方TV局を舞台にしたコメディ映画。当時ニュース番組の司会は男性が行うのが常識とされていた時代に、一人の女性が司会になろうとすることから騒動が起こります。映画の中ではバカバカしく描かれていますが、司会になろうとする女性にセクハラなどの嫌がらせを行ったことなどは実話を元にしており、「70年代の男社会におけるカッコよさ」をコメディとして描くことで、女性差別を批判している作品になっています。
主演のウィル・フェレルのニュースチームの一員としてスティーブ・カレルも出演し、続編である『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』では、この後紹介するサシャ・バロン・コーエンもカメオ出演しているなど、スターキャストの無駄遣いが話題になった映画シリーズでもあります。
『俺たちニュースキャスター』
『マネー・ショート』のアダム・マッケイ監督のデビュー作。ものすごーく、くだらないコメディ。邦題が冴えないんだよなあ、と見る前は思っていたが、見たらぴったりの邦題じゃないか。となった。すごい!と思わせない、馬鹿馬鹿しいギャグだけど、ものすごく笑った。— 芦塚諒洋 (@ioi8association) June 23, 2017
最近出る映画すべてが「俺たち○○」にされるウィル・フェレル!でも面白いぞ!「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事」とか
— もりもり (@morimori206) May 10, 2017
サシャ・バロン・コーエン┃1971年10月13日生まれ
世界で一番不謹慎なお騒がせコメディアン!
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 [Blu-ray](出典:Amazon)
イギリスで生まれたコーエンは、母親がペルシア系ユダヤ人ということもあって、どこかエキゾチックな雰囲気をしています。その自身の「異国人感」を逆手にとって、ある時はイギリス人のラッパー、ある時はカザフスタン人のジャーナリスト、さらにはオーストリア人のゲイのファッション評論家というキャラクターになりきり、狙いを定めた人々に不謹慎なイタズラを仕掛けていきます。
全盛期の彼の映画のスタイルはいわゆる「ドッキリカメラ形式」です。ドキュメンタリー映画と説明されて撮影に協力している人々に悪趣味なイタズラを行い、そこで起きたトラブルを撮影するというスタイルで、この過激な撮影手法によって激怒する人々も多く、実際に訴訟にまで発展するケースもいくつもありました。
『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(2006年)
今回コーエンが演じるのはカザフスタン人ジャーナリストの“ボラット”。彼がアメリカでドキュメンタリー映画を撮影しているという設定で撮影の協力者を騙して行きます。この映画の凄まじい部分は、異文化交流というものを通して、アメリカ人の本当の姿というものを引き出すことに成功しているという点です。
例えば、住民参加のロデオ大会でカザフスタン国歌(しかもひどい替え歌)を披露して壮絶なブーイングを喰らいますが、これは当時のイラク戦争への国民の異様な熱気の高さを写すことに成功しています。表面上は品の無いイタズラばかりですが、コーエン自身はケンブリッジ大学出身のエリートであり、しっかりとした知性が彼の作品の根底に根付いています。
『ボラット』なる映画を観た。例によって社会的不謹慎ネタのオンパレードだったのだが、これがブラックジョークとして成立するということはアメリカ人の多くもまたかくの如き感覚、つまりポリティカルコレクトネスとは対極にある意識を持っている人間が決して少なくないということなのだろうなと。
— 不明庵拙斎 (@humyouansessai) March 9, 2017
サシャ•バロン•コーエンすばらしすぎる。『ブルーノ』にしても『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』にしても、『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』にしても笑
— さかたたかひろ (@23Cinema) March 14, 2014
ジョナ・ヒル┃1983年12月20日生まれ
新時代のポッチャリキャラと言えば彼!
21ジャンプストリート [Blu-ray](出典:Amazon)
コメディ俳優として様々な映画でキャリアを積んでいったジョナ・ヒルは、2007年の『スーパーバッド 童貞ボーイズ』の大ヒットで有名に。
以降、話題作にも出演し、『マネーボール』でのブラッド・ピットの相棒役や、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でのレオナルド・ディカプリオの相棒役などでの演技が高く評価されています。ポッチャリした体型も相まって「主人公の引き立て役」が多い俳優でもあります。タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』や、コーエン兄弟監督の『ヘイル、シーザー』などの話題作にも出演しました。
ジョニー・デップのドラマの映画化!『21ジャンプストリート』
主演ジョナ・ヒル&チャニング・テイタム、監督はフィル・ロード&クリストファー・ミラーで製作された、同名のテレビドラマを原作とした警官コメディ映画。今作の監督コンビは映画『くもりときどきミートボール』において濃密なギャグと巧みな伏線を練りこんだ脚本を作り上げた、現在のコメディ映画シーンで最も注目の作家コンビです。
原作のテレビシリーズの主演だったジョニー・デップがカメオ出演していることも話題になりました。意気揚々と登場した彼がどうなってしまうのかは実際に鑑賞して確認してみて下さい。
『21ジャンプストリート』(2012・米) 対照的な若手警官ジョナ・ヒルとチャニング・テイタムは高校に潜入して新種の麻薬を捜査するが……。 現代米国の高校生事情が反映されて興味深いアクション・コメディ! おバカ過ぎるけどキャラへの愛と新味が感じられ好印象♪ (原作はTVシリーズ)
— シャノン (@Luvde_barge) November 1, 2015
ジョナ・ヒルにはいつもいつまでもふくふくしていて欲しい。あれ?キレイな顔してる…なんて気付きたくない。
— 葉月 (@hazuki56) June 26, 2017
面白さはお墨付き!是非チェックを!
いかがだったでしょうか?海外のコメディ映画は一昔前までは日本での配給が見送られることも多かったのですが、近年はしっかりと劇場公開され、VODでの配信も多いジャンルとなっております。
実力のあるコメディ俳優やコメディ監督が携わっていれば面白さはお墨付きですので、気になる俳優がいればぜひチェックしてみて下さい!