長期連載作品である『銀魂』は登場人物もとても多いです。そんなたくさんのキャラの中でファンからの人気が高いのは誰なのでしょうか?ここでは第5回人気投票の結果をもとに、20位までのランキングを発表しながら、それぞれのキャラの人気の理由などを考察していきます。
記事の目次
20位~11位:圏外からランクインしたキャラから作者まで『銀魂』らしいランキング
20位:無口で人見知りだけど超強いZ・斉藤終
【10位⇒20位】
前回第4回人気投票時、初登場で11位にランクインしてきた終兄さんには正直驚きました。とはいえ、アニメでは登場してかなりの見せ場を作った上に喋ったその声が櫻井孝宏ということもあり、一躍人気になったのかなと思います。セリフも少なく、ほぼ「Z」しか言っていないのにすごいですね!イケメンなのにかなりお茶目な部分もあり、桂と妙に息の合ったところを見せていたのもよかったです。第5回では順位を落としましたが、それでもたくさんのキャラがいる中でこの位置ですからすごいですね。
19位:その正体は吉田松陽の一番弟子・朧
【33位⇒19位】
第4回で33位に初ランクインした朧が第5回では19位まで上げてきました。ここまで人気が上がった理由として挙げられるのが、2017年3月に放送されたアニメで彼の過去が描かれたからかなと思います。以前から松陽(虚)とはなんらか関わりがあるのだろうとは匂わせていましたが、まさか一番弟子だったとは…。そして彼が取り戻したかったものも銀時らと同じ、松陽先生だったんですね。この切ない過去に涙した人も多かったのではと思います。
18位:銀時らの先生・吉田松陽
【41位⇒26位⇒13位⇒18位】
その正体は…ではありますが、ずっと顔に影がかかり素顔がよくわからなかった松陽先生が初めて顔出しをしたシーンは印象的でした。銀時たちにとって「松陽先生」と「虚」は別のものであり、彼らの心の中にはいつまでも「松陽先生」が微笑みをたたえて銀時たちを見守っているのだろうなと思います。
16位:桂の良き相棒!エリザベス
【11位⇒11位⇒12位⇒20位⇒16位】
桂の相棒でもあるエリザベスは第4回人気投票では20位でしたが16位まで上がりました。ちなみに彼(?)は第1回の人気投票から全て20位以内にランクインしていますので、安定した人気を誇っていると思います。実写映画にも登場しましたが、中の人を演じたのは俳優の山田孝之でした。
16位:『銀魂』の愛されマスコット・定春
銀魂 マイクロファイバーミニタオルVer.9 定春&エリザベス(出典:Amazon)
【16位⇒13位⇒18位⇒15位⇒16位】
定春もいつも安定した人気を誇っているキャラだと思います。作者の空知によれば、最初はイベントキャラクターのつもりで、初登場後は別れる予定だったそうです。それが劇場版にも出演するほどの大物となりましたから、どうなるかわからないものですね。定春登場回では個人的にはアニメ第265話の子犬を助ける話がとても印象的です。
余談ですが今回この銀魂のマスコット的キャラ2人が同票獲得して同順位だったのは興味深いですね。そういえばアニメの人気投票篇でも同順位だったなと思い出しました。
15位:女性最強剣士・今井信女
【16位⇒15位】
彼女も「さらば真選組篇」の影響を受けてか、前回第4回人気投票時、初登場で16位、そして今回順位を一つあげてきています。佐々木との過去などを含め、彼女の生き様は多くのファンにそれまでと違ったイメージを与えたのかなと思います。一度剣を抜けば目的のものを斬るまで鞘におさまらないという強剣士ぶりを発揮し、沖田からも一目置かれていた彼女ですが、実はドーナツが好き、など意外でお茶目なところもあるのも人気の理由かもしれません。
14位:真選組の大将はこの人しかいない・近藤勲
【10位⇒15位⇒14位⇒9位⇒14位】
近藤は普段変態とかゴリラとかストーカーとか言われてそういう面が強調されたりすることが多いですが、ここぞっていうときにはしっかり決める頼りになる人でもあります。昔あらくれだってた土方たちを受け入れ、あのように一つにまとめてしまうのですから「器の大きな」人ですよね。そしてお妙との関係も気になるところです。真選組が江戸を発つ際の2人はとてもいい雰囲気だったと思いますので。
13位:まさかの原作者がこの位置に!空知英秋
【14位⇒16位⇒16位⇒17位⇒13位】
まさに「なんでもあり」だなあと思わせる結果です。でも原作者がいるからこそファンはこの素敵な作品・キャラたちに出会えているわけですから!ちなみに空知は第1回からすべて20位以内にランクインしていますのでなかなかのツワモノです。これからも身体に気を付けて無茶をせず連載を続けていってほしいと思います。
12位:器の大きさは銀魂1、2を争う・坂本辰馬
【9位⇒12位⇒15位⇒10位⇒12位】
普段宇宙にいることが多いので出番はあまりないですが登場したときのインパクトは大変大きい人です(声の大きさだけではなく)。この人がいたから攘夷組はやってこれたのだと思いますし、この人がいたから銀時と高杉のあの危なっかし気な関係がある意味均衡を保てていたのではないかと思います。また坂本は器の大きな人でもあります。何も考えない能天気な発言を連発しているようで実は色々考えている、そんな人ですから、一定した人気があるのかなと思います。
11位:あんぱん生活が印象的・山崎退
【5位⇒9位⇒9位⇒14位⇒11位】
山崎といえばあんぱんが印象に強いですが、でも監察役として真選組ではかなり重要で役立ってる人なのです。あんぱん生活もその延長なわけですから。前回第4回人気投票が行われる前に彼の年齢が32であることや(つまり土方や近藤よりも年上)、真選組に加入する前の衝撃的な姿(モヒカンのチンピラ)が発覚し、ファンの間ではちょっとした騒ぎになりました。
10位:神楽と並ぶ『銀魂』のヒロイン・志村妙
【12位⇒17位⇒10位⇒18位⇒10位】
新八の良き姉であり、かぶき町に咲く一輪の花…というには少し「豪快」かつ「豪傑」ではありますが、彼女が時折みせる少女らしい表情に惹かれるファンは多いのではないでしょうか。というより豪快な部分も全てひっくるめて「お妙さん」であり、初期から支える彼女のおかげで『銀魂』という作品が成り立っているといっても過言ではありません。今回は第4回の結果から一気にトップ10にランクインです。これはおそらく実写映画(演じたのは長澤まさみ)の影響もあるかもしれません。
9位:吉原最強の番人・月詠
【10位⇒11位⇒12位⇒9位】
月詠が第5回目にしてトップ10内にランクインしました。月詠は神楽の次に女性キャラとしては人気の高いキャラです。出番がそう多いわけではありませんが彼女が登場する回は長篇が多く、また銀時との絡みがあるので印象に残ります。また彼女の「強さ」「美しさ」に惹かれるのは男性ファンだけでなく女性ファンも多いのだろうなと思います。強いけど時にみせるはにかんだ表情、なにより銀時に対する時の彼女のかわいさといったら…!愛染香篇でも銀時とかなり濃い絡みがありましたし、銀時との今後も気になるところです。そんな注目度も人気の理由なのかもしれません。
8位:本当は家族思いのお兄ちゃん・神威
神威 クッションカバー 粋な街遊びVer.(出典:Amazon)
【7位⇒3位⇒7位⇒8位】
神威も初登場のときから、登場回数があまり多いわけではありませんがトップ10内の人気をキープしています。登場する回がいつもインパクトが大きい、ということと銀時と互角に渡り合えるような強キャラであること、あとはやはりイケメンですから女性からの人気が高い、ということもあるかと思います。加えて洛陽篇で彼の過去が初めて明かされ、父との確執、愛していた母のことなど色々と複雑で屈折した思いを抱えていたことがわかり、「過去持ちのキャラは人気が出る」を証明した形でもあります。このエピソードを越えて神威がますます好きになったという方も多いでしょう。
7位:伝説がここで途切れてしまった・志村新八
【8位⇒8位⇒8位⇒8位⇒7位】
これまでずっと8位、名前を体現している、もはややらせではないかとまで言われていた新八がここで8位陥落…7位という結果になりました。投票結果ページには「空気を読んでほしい」「おめでとう新七」などコメントが載り、順位が上がって喜ばしいことなのにこの突っ込まれようです。でもこれが志村新八というキャラなのですね。『銀魂』なりの愛され方だと思います。人気が上がった理由として、やはり実写映画の影響は大きかったと思います。新八を演じたのが人気俳優の菅田将暉だったということも大きいでしょう。あとは、投票の前にネットニュースなどで「5回連続で8位という奇跡を起こせるのか」など拡散されて話題になったこともあるのかなと思います。ちなみに8位の神威とはたった34票差だったんですね。
6位:狂乱の貴公子・桂小太郎
桂小太郎 クッションカバー 粋な街遊びVer.(出典:Amazon)
【6位⇒5位⇒6位⇒5位⇒6位】
「ヅラじゃない、桂だ」のセリフももはや定番と化している桂も、第1回人気投票から5位、6位あたりをキープする人気キャラです。美形だけど言っていることがちょっと残念だったり、シリアスなシーンでもギャグにもっていってしまう(ただし本人は真剣)という不思議な才能のあるキャラです。だからこそ、時々みせる「真剣な戦闘シーン」がとてもかっこよくてそのギャップがいいんですよね。狂乱の貴公子、というあだ名は伊達ではないです。
そもそも彼の初登場シーンは真選組の初登場回で、このときから攘夷VS真選組という構図を示すことになり、また彼の登場によって銀時の過去が少しずつ見えていくことになる、という重要なキャラでもあります。先日「ポロリ編」で幾松とのエピが放送されましたが、幾松との今後も気になるところです。
5位:やっぱり『銀魂』のヒロインは彼女で決まり・神楽
【7位⇒6位⇒7位⇒6位⇒5位】
ヒロインらしくないとか色々言われることはありますが万事屋にとって彼女の存在はとても大きいと思います。強い女の子って素敵だと思いますし、『銀魂』にかよわいヒロインは必要ないなとも思うので。さらば真選組篇での神威との兄妹対決はかなりインパクトが大きかったですし、兄・神威のこじれた気持ちをほどいたのは神楽の強い思いのおかげだったとも思います。「破壊的に強い」というイメージがかなり大きいですが、かわいらしい傘を嬉しそうにさして歩いたり胸がないのを気にしたりと時々見せる「14歳の少女」らしいところも人気の理由かと思います。
4位:『銀魂』でもっともセクシーな男・高杉晋助
高杉晋助 クッションカバー 粋な街遊びVer.(出典:Amazon)
【4位⇒4位⇒5位⇒4位⇒4位】
高杉は、出番がそんなにないのに初期から人気のあるキャラです。この見た目、そして銀時とどうやら訳ありらしい、どう見ても只者ではない、強そう、とくればそれだけで注目度が高くなるというのもうなずけます。また、彼の場合は女性のファンが多いという印象です。さらば真選組篇で高杉と銀時の一対一での勝負が繰り広げられ、そこで初めて、彼が抱えてきた様々なこと、銀時たちと比べて過激なやり方ではありましたが「方向は同じ」だったということがわかったことは重要だったと思います。あの対決でさらにファンを増やしたのは間違いないでしょう。
洛陽篇ではファン待望の銀時との共闘も見せてくれましたし、朧との対決も印象的でした。全てが終わったとき高杉はどうするのか、今後も注目です。
3位:超ドS王子:沖田総悟
沖田総悟 マイクロファイバーミニタオルPart.14(出典:Amazon)
【2位⇒2位⇒4位⇒3位⇒3位】
腹黒い、サディスト、俺様キャラ…女性が好きそうな要素が全て詰まった上に見た目も美少年ですから人気が出ないわけがありません。沖田は第1回、2回と2位をキープしており、『銀魂』初期から人気の高いキャラでもあります。将軍暗殺篇、そしてさらば真選組篇と真選組にとっては厳しい、そしてシリアスな展開となった長篇を通して彼はさらに大人になったなという印象も強いです。
近藤を慕っていたのはずっと前から変わりませんが、最近は土方のことを、副長、と呼ぶシーンがあったりと、土方を認めるような言動も見られるようになりました。ただ、贅沢ではありますが、個人的には隙あらばバズーカで土方を狙う沖田がまた見てみたくもあります。今回第5回のコメントには「土方さんを背後から狙えるこの位置がお気に入り!?」とありましたのでただ甘んじてるわけでもないのかもしれません。
2位:真選組をまとめる鬼の副長・土方十四郎
土方十四郎 マイクロファイバーミニタオルPart.14 (出典:Amazon)
【3位⇒3位⇒2位⇒2位⇒2位】
真選組の「頭脳」ともいうべき土方は、銀時とお互いライバル意識をもっているような描写が多かったり、反目し合いながらも基本的考えが同じだったり、背中を預けて戦うという共闘ぶりをみせたりという、「主人公とライバルキャラの立ち位置」として理想の形を描いていることが彼の人気を押し上げる一つの理由になっていると思います。
もちろん銀時が絡まなくても、ミツバ篇やバラガキ篇などで触れることのできる彼自身の生き様や、目先のことだけ見るのではなくその先を見据えて判断を下せるというところ、常に「自分にとって正しいものを見失わない」その意志の強さは本当にかっこいいと思いますし、人気が出るのも当然だと思います。ベジータ的ポジションとしてとらえられることの多い土方ですが、2番手がしっかりしてるからトップが輝くのだなと思いました。
1位:その人気はもはや不動!坂田銀時
【1位⇒1位⇒1位⇒1位⇒1位】
今更説明やコメントなど不要…とも思います。第1回人気投票から不動の1位、でもこれはなかなかなしえることではありません。主人公が人気投票で1位になる、ということ自体、他の作品を見ていても思いますが難しいことです。「主人公が1位取るってけっこう大事よねー」とコメントしていますが、これに尽きますね。
作者がいくら押しても、出番が多くても、それがファンが望む姿と一致するとは限りません。でも坂田銀時というキャラはそれが見事に合致したキャラなのだろうなと思います。こんなにかっこいい主人公はいませんよね。今後も、どんなことがあっても自分の信念を曲げず、貫き通すかっこいい人であってほしいなと思います。
ちなみに第5回人気投票は投票のやり方が「応募券制」となったため、全体の投票総数は前回を9000票近く下回りました。それなのに銀時の獲得票数は前回を800票近く上回っていました(他のキャラは大体下がっていました)から、その人気ぶりがどれだけすごいのかが分かりますね。
『銀魂』人気キャラランキングまとめ
ここまで、第5回人気投票の結果をもとに独自の考察を付けくわえてきました。1位から4位までは第4回の結果と変わらなかったところは、もうさすがとしかいいようがないですね。その他も、多少変動はあってもほとんどキャラの入れ替わりがなかったので、キャラにブレがなく安定しているからなのだろうなと思いました。
ちなみに今回、銀時を担当している声優の杉田智和は2票獲得して54位に入っていましたが、実写映画で銀時を演じた小栗旬には15票入って38位、というのも、いかにも『銀魂』らしくて面白いですね。