ドラゴンボールもプリキュアも!クセになる森雪之丞の歌詞の世界





その名を知らなくても、日本人なら誰でも彼の詞を一度は聴いたことがあるはず。森雪之丞はそのくらい、多くの名曲を日本の音楽シーンに放ってきました。『ドラゴンボール』や『キン肉マン』など人気アニメの主題歌や、80年代のアイドルソングにロック、舞台音楽と、精力的に活動する森雪之丞を改めて味わってください。

多くの有名アニソンを手掛けた大御所作詞家

アイドルソングとアニソンの大御所!布袋寅泰とは盟友


POETIC EVOLUTION(出典:Amazon)

森雪之丞(もりゆきのじょう)
1954年1月14日生まれ / 東京都出身 / 上智大学中退

1970年代から活動している大御所作詞家で、アイドルソングやアニメソングを多く手掛けて多数のヒット作を世に送り出しました。主題歌を手掛けで有名作品は、『キン肉マン』、『ドラゴンボールZ』、『悪魔くん』、『キテレツ大百科』、『プリキュア』シリーズなど。また若い頃よりロックへの愛も強く、布袋寅泰とは世代を超えた盟友であり、氷室京介らにも多くの死を提供しています。

「ドリフのバイのバイのバイ」で作詞家レビューしてから、なんと60歳を超えても現役という生きる伝説のような人です。

あなたもどこかでハマってる♪森雪之丞の言葉遊び


らんま1/2 TVテーマソングス コンプリート(出典:Amazon)

「エロイムエッサイム エロイムエッサイム
さあ! バランガバランガ 呪文を唱えよう」

出典:『悪魔くん ヒット曲集』「悪魔くん」こおろぎ’73/WILD CATS(歌)

「ヤパパー ヤパパー イーシャンテン
はしゃぐ恋は 池の鯉
ヤパパーヤパパーイーシャンテン
胸の鯛は 抱かれタイ」

出典:『らんま1/2 TVテーマソングス コンプリート』「じゃじゃ馬にさせないで」西尾えつ子(歌)

森雪之丞の持ち味として一番に挙げられるのは、聴く人を一発で引き込む印象的な言葉遊びです。上で引用したどれかの歌詞に、あなたも聞き覚えがあるのではないでしょうか。『悪魔くん』の「エロイムエッサイム」は作中にある呪文ですが、『らんま1/2』は中国テイストを取り入れたラブコメというだけで、上の歌詞のような言葉は作品には出てきません。しかしどちらも絶妙に作品世界にマッチし、聴く人の耳に残るのです。

この森のテクニックは言葉遊びのセンスと、作品の魅力を確実に理解する力が必要であり、それこそが彼の人気の秘密といえるでしょう。

アイドルソングでは、シブがき隊の「100%…SOかもね!」や「NAI・NAI 16」のAメロにも同様そのテクニックが生かされています。その歌詞はアイドルたちを覚えるきっかけとなり、当時聴いた日本人たちの記憶に今も鮮明に残っていることでしょう。そんな森の名曲を解説とともに紹介します。

『キン肉マン』熱いOP曲ベスト2!

「キン肉マンGo Fight!」キン肉マンの魅力がギュッと!


誕生29周年作品 キン肉マン ベストアルバム(出典:Amazon)

「Go! Go! Muscle!」
「私は(ドジで)強い(つもり)
キン肉マン
走る(すべる)見事に(ころぶ)」
「ああ 心に愛がなければ
スーパーヒーローじゃないのさ」

出典:『誕生29周年作品 キン肉マン ベストアルバム』「キン肉マンGo Fight!」串田アキラ(歌)

アニメ『キン肉マン』の最初を飾ったOP。プロレスを意識した最初のコールと試合の描写から、キン肉マンのギャグ面を表すコミカルなパート、そして作品の芯にある「スーパーヒーロー」の姿まで、作品の魅力を余すところなくギュッと詰め込んだ名曲です。

熱い戦いとジャンクなギャグに夢中になった原作ファンの少年たちの心を熱く燃やし、ガッチリとアニメに引き込みました。

「炎のキン肉マン」最初から最後まで熱すぎるバトル曲!

「M・U・S・C・L・E muscle!
M・U・S・C・L・E muscle!
3・2・1 Fire!」
「愛する友のまなざしが
倒れるたび 傷つくたび 俺を強くする」
「(Kick)ルール破りの (Jump)悪の超人
さあ お遊びはココまでだ」

出典:『誕生29周年作品 キン肉マン ベストアルバム』「炎のキン肉マン」串田アキラ(歌)

アニメは徐々にバトル要素が強くなり、正義VS悪の構図で熱い戦いが繰り広げられていたころのOP曲です。ジャンプの三本柱は「努力・友情・勝利」だといいますが、『キン肉マン』はまさにそれを体現した作品であり、この曲にもその暑さがよく表れています。特に子供たちの心を厚く震わせた、友情パワーによって何度も立ち上がるキン肉マンの姿を歌詞のメインとしたのは、さすがアニソン界の大御所ですね!

森のアニソンの仕事としては初期の大仕事だった『キン肉マン』。OP・EDはもちろんのこと、数多くのキャラソンもほとんど森が詞を手がけています。ちなみに『キン肉マン』はキャラソンの先駆けとなったアニメです。

『キン肉マン』ギャグ全開のED2曲!

「キン肉マンボ」初代に続きノリとテンポの無軌道な曲!


キン肉マン超人大全集(出典:Amazon)

「それでも だめんときゃ 火事場のくそ力(ギャーッ)
たいへんダ! たいへんダ! 技が破れちゃった
たいへんダ! たいへんダ! どうしましょ」
「キン肉マンボ 笑ってごまかせアッハッハ
キン肉マンボ 歌ってごまかせ イッヒッヒ
キン肉マンボ 踊ってごまかせ ウッフッフ
キン肉マンボ 気取ってごまかせエッヘッヘ」

出典:『誕生29周年作品 キン肉マン ベストアルバム』「キン肉マンボ」神谷明(歌)

2代目のED曲です。初代の『肉・2×9・Rock’ Roll』も、合いの手が効果的なギャグテイストの名曲でしたが、この2代目EDは作詞・作曲ともに森雪之丞という特筆すべき1曲。上には引用しませんでしたが、作中の技名も多く盛り込まれ、森も『キン肉マン』の世界にノリノリだったことがよくわかります。