『七つの大罪』色欲のゴウセルの正体と過去の悲しい物語について解説


『七つの大罪』のひとり人形の色欲のゴウセル。これまで人形という以外にその正体は明かされていませんでしたが、3000年前の聖戦が描かれ始めてからゴウセルの正体もハッキリしました。ここではゴウセルの闘級や能力など基本的なことを含め、その正体を解説していきます。

『七つの大罪』ゴウセルについて

ゴウセルの性別や正体


出典:TVアニメ「七つの大罪」公式Twitter

七つの大罪のひとり色欲のゴウセルの正体は人形。感情がないので人の心がわからず、ストーレトに発言してしまうため、トラブルをお起こすこと度々ありました。いたって無表情でマイペース、中性的な容姿ですが、人形なため性別はありません。

しかし、一人称が「俺」なので、性別でわけるとすれば男といっていいでしょう。また、細身の体からは想像できないような強靭な体力がありますが、不要な戦いはしません。

ゴウセルの罪や闘級、能力など

ゴウセルの罪は、王女を誘拐、姦淫したあげくに残虐な手口で殺害したとする、色欲の罪(ゴート・シン)。闘級は3100(魔力1300・武力500・気力1300 )で、右胸に羊の印があります。

神器は、ゴウセルの手首に埋め込んである双弓ハーリット。ゴウセルの魔力は、神器を使って相手に幻覚を見せることが出来る、侵入(インベイション)。他のメンバーのような、攻撃性の高いものではありませんが、精神を操るといった意味では、確実にダメージを与える強力な魔力です。

また、相手の記憶を読み取る「詮索の光(サーチライト)」、相手のトラウマを利用して、悪夢に閉じ込める「悪夢語り(ナイトメア・テラー)」、対象者の記憶を改ざんする「瘡蓋の記憶(リライト・ライト)」、記憶を消去できる「消えゆく彼岸(ロストワールド)」など様々です。

ゴウセルは十戒だった!ゴウセルが作られた理由も判明

無欲のゴウセルの正体や死因とは?


出典:TVアニメ「七つの大罪」公式Twitter

ここではふたりの「ゴウセル」が登場するので、本体を無欲のゴウセル、人形はゴウセルと呼ばせていただきます。ゴウセルの本当の正体は、無欲のゴウセルという十戒メンバーが作った人形であると明かされています。無欲のゴウセルは、魔神王も一目置くほどの魔術師で、その能力の高さから「無欲」の戒禁を与えられ十戒のメンバーとなりましました。しかし、「ゴウセルの前で欲望を抱くと感情を失くしてしまう」という危険性から、500年も牢に幽閉されていたのです。

しかし3千年前、メラスキュラを騙す形で牢から脱獄。自分の命をもって聖戦を終わらせるつもりでの脱獄だったようですが、どのようにして聖戦を終わらせたのかまでは描かれていません。妖精王の森で、無欲のゴウセルの亡骸が描かれているのが26巻にありますが、「妖精王の森」という場所とも何か関係があるかもしれませんね。

また、無欲のフラウドリンはゴウセルを慕っていたため、幽閉されているゴウセルの「代理」という形だったので、十戒の正式なメンバーではありません。

属性や特殊能力が一番の強いのは?『七つの大罪』十戒の強さランキング

2017.07.30

無欲のゴウセルが脱獄した理由

無欲のゴウセルは人形ゴウセルを作り、それを通してのみしか外の世界と接することは出来なかったのです。そして、メラスキュラを騙して牢獄の門を開かせたわけですが、聖戦を終わらせるのを目的とした脱獄でした。

しかし、無欲のゴウセルにとって聖戦などどうでもいいことで、関心も無かったのです。ならばなぜ、「聖戦を終結」とした脱獄だと言ったのでしょうか。それは、自分自身の欲望を持つと、戒禁にかかってしまうことから、自由を手にするための脱獄という位置づけではなく、あくまでも聖戦を終結させるという目的をつけたのではないでしょうか。聖戦終結を目的にすれば、自身の欲望ではなくなります。まして自分の命をかけて聖戦を終わらせるといっていたので、自由になって生き延びるのではなく、ほんの一時でも自由になれればよかったという些細な望みだったのかもしれません。

ゴウセルに心臓があった理由

ゴウセルには、無欲のゴウセルが与えた心臓がありました。しかし、実はこの心臓は本物の心臓ではなく、自分が人形だからと嘆くゴウセルへの「おまじない」だったのです。無欲のゴウセルが、ゴウセルのために、自分が自分でいられるように「心の魔法」を詰め込んだ心臓。しかしそれは、ゴウセルがこの世界で生きていく上での、大きな自信へと繋がっていくものだったのです。

無欲のゴウセルにとってゴウセルは、ただの人形ではなく。自分の手足になってくれていた一期一会の友人であるといいます。無欲のゴウセルは、3千年前の聖戦で既に亡き者となっていますが、自分のすべてを込めた大切な存在なのでしょう。

ゴウセルとナージャの悲しい過去

ゴウセルには心があった!?


七つの大罪 26(出典:Amazon)

聖戦の終結してから3千年後、リオネス城の地下で目覚めたゴウセルは、現ダナフォールの王バルトラの姉、ナージャと出会いました。このナージャというのは、ゴウセルが人と同じような感情を抱いた唯一の人物です。

ナージャはゴウセルが人形であることも知ったうえで、人として接してくれていました。ゴウセルも、そんなナージャの喜ぶ顔を見たいと、様々な「しかけ」をしたのです。元々、一人称は「ボク」でしたが、ナージャが本の主人公メルドルが好きだというとゴウセルは、メルドルになりきって自分を「俺」と呼ぶようになりました。

この時点で既に、ゴウセルの感情らしきものが見えますよね。これも、「心の魔法」が詰まった心臓のおまじないかもしれません。それでもゴウセルは、自分は人ではなく心も作り物。ただ、ずっと在り続ける存在だと思っているので、人と同じ感情だと気づいてないのです。そして、それを気づかせてくれた人物、それがナージャなのです。

色欲のゴウセルとなった理由

人ではないと嘆くゴウセルに、ナージャはこう話します。

「何も…違わないわ。私の中にあるものも、あなたの中にあるものも。ここに宿るのは同じ心」

出典:『七つの大罪』26巻211話から引用

ゴウセルには自分と同じ心がちゃんとあるんだと教えてくれたナージャ。しかし、重い病を抱えていたナージャの寿命も残りわずか。ゴウセルは、ナージャの心臓が日に日に弱くなっていることに気づいていたのです。

「ダメだ…まだ、いなくならないで、キミに教えてほしいことが他にも—違う。まだ一緒にいたいんだ!!!」

出典:『七つの大罪』26巻211話から引用

ナージャへの愛に気づいたゴウセル。ナージャは、最期のときをゴウセルと一緒に過ごして息を引き取りました。ゴウセルは彼女を救おうと、ナージャの心臓を自分の心臓を取り替えたのです。

しかし、ゴウセルの心臓は本物ではないので、ナージャを救うことは出来ません。心というものが、こんなに辛いものなら心なんていらない。ただの人形でいいと、心臓を地下に投げ捨て、記憶も消去してしまったのです。

この事実はバルトラのみが知っていましたが、公では「王女を誘惑・姦淫したあげく、残虐な手口で殺害した」という色欲の罪と負うことになったのです。また、地下に投げ捨てた心臓は、後に長い時間を掛けてバルトラが見つけ出しています。

アニメ版では高木裕平が声優を務める


出典:TVアニメ「七つの大罪」公式Twitter

アニメ版『七つの大罪』では、劇団昴に所属する俳優、髙木祐平がゴウセル役を務めています。

髙木祐平は、舞台を中心にアニメや洋画の吹替え、ゲームなど、様々な分野において活躍している俳優であり声優。『七つの大罪』では、感情のない人形として、淡々と話すゴウセル役を見事に演じています。

髙木祐平は、このゴウセル役がアニメ声優として初挑戦した役柄です。ほかにも、『NARUTO-ナルト-疾風伝』や『ハンドレッド』などに出演していますが、この機会に、さらなる飛躍を期待したいですね。