『亜人』に登場する”黒い幽霊(IBM)”という謎の存在。亜人研究者はそれを幽霊ではなく物質だといいます。また、亜人によってIBMの見かけや形状は様々ですが、現在明らかになっているIBMの情報をまとめていきます。
記事の目次
『亜人』IBM(黒い幽霊)の正体は?
IBMは、亜人研究者オグラ博士の研究によると、幽霊ではなく物質で、亜人が放出する黒い粒子であるといいます。人に似た黒い幽霊のような形状をしており、亜人によってIBMの形も異なっています。
日本の研究者の間では、黒い幽霊や別種の力と呼ばれており、アメリカではさらなる研究が進んでいるようです。オグラ博士はアメリカで亜人に対する研究を行っていますが、オグラ博士を監視しているような節もあるので、アメリカ側はまだ多くの情報を隠していると思われます。
IBM(黒い幽霊)の種類や性質
IBMの種類や性質は様々で、プレーンと呼ばれるものから、鋭い爪をもつもの、爬虫類のような姿をしたものなどもいます。なかでも、海斗が少年院で知り合った琴吹武のIBMは、翼が生えているので空中を飛ぶことも出来る、非常に珍しいものです。IBMは一見、包帯を巻いているようにみえるので、ミイラっぽい印象を受けますが、それらもすべて黒い粒子から出来ているもので包帯ではありません。
また、IBMは個々の亜人の命令で動くのですが、主人公のIBMように命令を聞かず勝手に行動するパターンも珍しいとのこと。しかしこういった場合、亜人本人の性質に起因するので、主人公自身が変わらないと不安定のままかもしれません。IBMはずっと出現させられるわけではなく、5~10分ほどが出現時間の限界です。
また、IBMは普通の人間には見えないので、人間からの攻撃はあまり効かず、逆に見えないIBMからの攻撃にはなす術がありません。しかし、人には見えないIBMでも、不能にする方法もあるのです。それはIBMにも弱点があるということです。
IBM(黒い幽霊)の弱点とは?
無敵のようなIBMですが、すべてのIBMに共通する弱点もあるのです。頭部を破壊されたIBMの粒子は散り散りになって消滅してしまいます。たとえすぐにIBMを再出現できたとしても、通常のIBMはパワー不足で戦闘能力はほとんどありません。また、亜人に麻酔弾を使用することでリンクが切れてしまい、IBMを活動させることができなくなってしまうのです。
そのほかにも、亜人をコンクリート詰めにするなど無酸素状態にすることで、活動させなくする方法もあります。また、雨や水をかけるのもIBMの粒子を拡散させることができますが、たとえ粒子が拡散しなくとも、IBMの動きをとめることは可能なのです。
IBMの特徴をキャラ別に紹介
主人公・永井圭のIBM
主人公・永井圭のIBMの形状はプレーンでIBMのなかでもシンプルな形をしています。圭は長い間、自分が亜人だとは知らずに居たので、IBMの存在もわからなかったため、ふたりのリンクは不安定な状態なのです。これが原因で、IBMは圭の命令を聞かず、自分勝手に動いてしまうことも。
また、圭が過去に言った言葉を繰り返したりもします。オグラ博士に言わせると、圭のIBMは異常なほど色が濃く、本来ならばIBMを出現させてから消えるまで5分~10分のところ、圭は30分ほど出現させることも可能なのです。
田中のIBM
田中のIBMの形状は、鋭い牙と爪、素早い動きが特徴で、田中とのリンクも成立しているので、どちらかというと優秀な部類のIBMです。初めはIBMとリンクできていなかったものの、佐藤と行動を共にするようになってからコツを掴み上達しました。攻撃は主に爪を使うことが多く、ライフルを撃つこともできますが、田中自身があまり上手ではないため、IBMも同様のレベルなのです。
佐藤のIBM
佐藤のIBMの形状は、舌が長く頭部が平らでジョーゴのような形をしているのが特徴です。かなり優秀で万能なIBMで、色々な武器を使用することもできます。また、佐藤は自我を芽生えさせるため、あえて放任しているのです。そのため、佐藤のIBMは佐藤の代わりに誰かと話すということもできるのです。
佐藤自身の戦闘能力が高いため、IBMを使っての攻撃はほとんどなく、どちらかというと佐藤を守る盾となっていることも多いのです。
下村泉のIBM
下村泉のIBMの形状は、プレーンに似ていますが、横からみると三角に見えます。下村泉は自身のIBMをクロちゃんと呼んでおり、リンクは成立している模様。また下村のIBMの戦闘方法は肉弾戦が多く、2体同時に出現させることもできます。
琴吹武のIBM
琴吹のIBMの形状は、頭部がなく大きな翼を持つ独特な形をしています。佐藤の呼びかけに応じるため、IBMに自分を運ばせる方法をとって少年院を脱走していました。このIBMの能力を利用すれば、どこにでも逃げることが可能かもしれません。
中村慎也のIBM
番外編で登場する中村慎也のIBMの形状はプレーンで、圭と同じ形状ですが、感情が高まることで稀にフラッド現象がおこることがあります。このフラッド現象とは、同時に何体ものIBMが出現するもので、亜人管理委員会も恐れているものです。この現象によって起こった事件は、圭たちの物語が始まる前のストーリーで「中村慎也事件」といいます。
なかにはIBMを出せない亜人もいる
亜人だからといってすべての亜人がIBMを出現させられるわけではなく、中野攻は亜人でもIBMを出現させることができません。また、佐藤の元に集まった亜人のなかにも、IBMを出現させられない者もいます。それでも亜人としての能力は変わらず、IBMを出せないだけで、死んでもすぐに復活することに変わりはありません。
IBMの強さや出現時間にも差がある
普通の亜人は、IBMを5~10分ほどしか出現させることができませんが、永井圭は30分以上も可能、佐藤に至っては何時間も出現させるという、個人差があります。
しかしオグラ博士によると、物質から出来ているIBMは、複数体出すとなると、どちらか一方が薄くなってしまうので、単体にしたほうがいいとのこと。出現時間の違いは、リンクの強さによるものもあるのだろうが、佐藤によれば鍛え方の違いもあるようです。
IBMはいつから亜人と繋がっているのか?
IBMはいつから亜人と繋がっているかということに関しては、個々によってその時期は違うようです。何しろ亜人は、見た目は通常の人間と何一つかわりないので、一度死なないと自分が亜人とはわからないのです。主人公の圭は、通学途中で遭った事故によって死亡し、すぐに生き返ったことで自分が亜人だとわかりました。
しかし、オグラ博士によると圭は、幼少期にIBMを出現させていたことがあるため、誰もわからずに死んだ過去があるのではないかということ。ということは、IBMを出現させるには、一度死んで亜人とならないと無理ということでしょうか。確かに圭は、どうやったらIBMを出現させるのかというコツを試していました。亜人ということがわからなければ、IBMとはリンクできないという解釈なのかもしれませんね。