中国の春秋戦国時代を描いている漫画『キングダム』。秦の始皇帝・嬴政のもと中華統一へ向けて躍動する武将たちの活躍が見どころですが、男くさい物語の中で気になるのは、可愛くて妖艶な女性キャラたち。一目見たらきっと虜になってしまう魅惑的な『キングダム』女性キャラを独断と偏見でランキング付けしてみました。
漫画『キングダム』女性キャラって何人いるの?
漫画『キングダム』では、主役の信をはじめとして、男性武将たちの活躍が中心に描かれますが、その中で華を添えているのが、魅惑的な女性キャラたちです。一体、何人ぐらい女性キャラがいるのか数えてみました。以下に列挙していくと……
河了貂・羌瘣・楊端和・秦国太后(美姫)・カイネ・媧燐・瑠衣・麗・黒桜・向・陽・紫夏・羌象・幽連・摎……つまり、約15名。この中から子ども(政の子・麗)を除いた14名を手前勝手にランキング付けしてみたいと思います!果たして1位に輝くのは……!?
1位は誰だ?女性キャラランキング
それでは14位から順番にいってみたいと思います。まあ、14位は皆さんと予想は一緒だと思います。ただ、1位は…2017年7月現在(47巻発刊時点)での評価となりますので、皆さんと評価が分かれるかも!?
14位:向(こう)
14位は向です。「向って誰だっけ?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、『キングダム』を読み込んでいる方ならお気づきですね!あまりに顔が地味すぎて、原先生自身を不安に陥れるという能力を持つ(?)宮女の向です。
当初からあまりに地味キャラすぎて、まさか嬴政の子(麗)をこの子が産むなんて想像だにしませんでした!! あまりに顔が地味すぎて、政の弟である成蟜の嫁(瑠衣)と並ばせることができないという……。次期太后なのに……。不憫すぎる~(哀)。ただ、性格は超絶最高なんです!
13位:陽(よう)
13位は、14位の向の親友・陽です。陽は、向よりも顔は美人!出自も確か向より良かったはずです。同じく宮女をしているので、政のお手付きになっても不思議ではない立場なんですが、そんな日本版『大奥』みたいな展開は無く、向とその子の麗に危機が及んだときには命を張ってまで二人を助けようとしました。
そして、そんな宮女・陽は、何と主役の信とフラグが立っています!信のほうはおそらくなんとも思ってないというか、記憶の片隅にさえあるかどうか謎ですが、陽はピンチを救ってくれた信に胸キュンの模様!陽は宮女ではありますが、信と政の関係なら、意外と「どうぞ」ってことがあるかも!?
12位:瑠衣(るい)
初めて登場したときは、成蟜の妻という立場ですし、超お嬢様っぽいキャラだったので、「ワガママで性格ブスなのか」と期待しました。が、実はかなり芯が通った人物で超美形キャラという成蟜の妻にしておくにはちょっと勿体ないぐらい魅力的な女性です。
なんせあの孤高の王弟・成蟜に深い愛情を注ぎ、成蟜が失墜しても見捨てず、ずっとそばに寄り添って過ごしたという……愛をもって人の心を溶かすということを実践できる素晴らしさを持っています。巻が進むにつれ、登場することはなくなりましたが、再登場しないかな~と密かに期待しちゃうぐらい魅力的な瑠衣です。
11位:幽連(ゆうれん)
蚩尤(しゆう)を決める祭(さい)で、他の者たちと密約し、羌瘣が実の姉のように慕っていた羌象(きょうしょう)を殺した張本人。しかし、その祭で実の妹を殺してしまったため、精神に異常をきたし、山中にこもっていました。結局、後に羌瘣に仇討ちされ、幽連も亡き人に。
羌瘣との闘いでは、妹への愛の深さを実感できるような……まさに、身も凍るような恐ろしい戦闘力を披露!本編への登場回数は少ないものの、蚩尤の異常さを物語るためには雄弁すぎるほどの存在感でした。
あ…、11位ですが、可愛いかと問われれば…可愛くないかも?でも、その存在感に乾杯ということで!
10位:黒桜(こくおう)
「黒桜って誰よ」と思った方。思い出して下さ~い!あの桓騎の下についている五千人将です。「姐さん」の愛称で親しまれていますね。冷徹非情な桓騎の下で黙々と働く有能な将軍ですが、おそらくイケメン食いの気があります(というか、桓騎に惚れてます)!
ちなみに黒桜自身は、全く美人ではありませんが、その強さから漂う妙な色気が魅惑的。強い女はカッコいいですよね!
9位:羌象(きょうしょう)
羌瘣が実の姉のように慕っていた羌象。蚩尤候補の中でも一番かと言われる実力を持っていましたが、幽連らにはめられたのか、妹同然の羌瘣を守るためだったのか、幽連らに殺されることとなります。
その最期は悲惨なものでしたが、羌瘣に男女の営みについて妙な知識を吹き込んだりとムッツリスケベと評されるようなお茶目な一面もあり、可愛らしいキャラ。顔も羌瘣同様にかなり美人です。
8位:媧燐(かりん)
はい!出ました!強烈キャラ・媧燐です。媧燐は楚国の大将軍で、かなり体が大きく、巨乳で、存在感は抜群。ショートカットの髪型と癖のある性格からは、芸能人の和〇ア〇子を彷彿とさせると、初登場時ファンたちはやや騒然となりましたね。
媧燐も黒桜同様、美しいものが好きなようで、男も自分の服装にもかなりこだわりがあります。だいたいいつも巨乳をひけらかすような露出度高めの服を着ており、配下の者たちに腕をマッサージさせるときは「もっといやらしくもめ」など、エロ度も全開!
7位:カイネ
趙国三大天・李牧の護衛を任されているカイネ。河了貂とは敵ながらも、女軍師としての基礎を叩きこむなど、友情関係にあります。李牧のことを師と仰ぎ、李牧ラブで知られていましたが、漫画『キングダム』47巻巻末のおまけ漫画では何と趙国三千人将の傅抵(ふてい)とフラグが立ち……かけます。
物語はおそらく趙国の滅亡へと動いているような気がするので、カイネの行く末が心配です。どうにか生き延びてほしいものです。
6位:秦国太后・美姫(びき)
政の母上ですね。太后のせいで、『キングダム』アニメ3期がいつまでたっても放映されないのではないかと勘繰っている筆者としては、ちょっと憎き存在ではありますが、まあそれはそれは妖艶です。
かつてはあの呂不韋の許嫁であり、「邯鄲の宝石」と呼ばれた太后。その呂不韋に裏切られ荘襄王の妃としてあてがわれ、その後趙国で幼き政とともに悲惨な日々を送ったことから、性格がねじ曲がってしまいました。
その後、秦国に返り咲いた後も、呂不韋と内通し、呂不韋でさえ太后の性欲にかなわない状態となったため、嫪毐(ろうあい)という男娼と肉体関係を持ちます。太后登場シーンは、18禁確定!とにかくエロ度100%なので要注意です。
5位:紫夏(しか)
紫夏は登場シーンこそ少ない女商人ですが、紫夏がいないと政は存在しません。趙国で母親の愛情を一切受けることなく育った政が、初めて人の温かさに触れたのが紫夏です。紫夏自身、戦争孤児で商人だった養父に育てられたため、自分と近い境遇と感じた政のことを放っておけず、救い出す手伝いをします。
紫夏も政の母親の太后同様、かなり美人ですが、性格は太后とは真逆のオール母性でできているような人物です。政の心に一生残る女性でしょう。
4位:摎(きょう)
4位に摎はちょっとランク高すぎかなとも思ったんですが、やっぱり『キングダム』の中で王騎人気は不滅ということで、王騎にあやかって4位としました。なんせ摎は、あの王騎がもしかしたら妻としていたかもしれない女性なんです。
ちなみに摎も王騎と並び、かつての秦国六大将軍の一人。女性ながら戦い方は苛烈を極め、その美しい外見からは想像もつかないほどだったそう。
「将軍になって城を100個とったら妻に」という約束を王騎と交わしており、いよいよ明日はその100個目という夜に、武神・龐煖(ほうけん)に暗殺されます。
摎は実は秦国の昭王の娘であり、不遇な運命をたどりながらも、自らの幸せをつかもうとした矢先に、武神なんぞに討たれるという……なんとも報われない人生を歩みました。
3位:河了貂(かりょうてん)
1巻から登場している河了貂。最初は信の帰りを家で待っているだけという子どもでしたが、大好きな信の助けになりたいと、一念発起し、昌平君のもとで軍師となります。山民族の末裔のため、登場時は蓑をかぶっており、子どもであったため、男か女か分かりませんでしたが、徐々に女性化!
史実では存在しない河了貂は、原先生が当時の担当さんと協議し、留任を決定したという経緯があります。本来は羌瘣のみの1ヒロイン制でいくつもりだったそうですが、魅力的なキャラということで、急きょ残して軍師にすることにしたそう。
原先生自身が最初から描こうとしていたキャラではないので、扱いが難しい面があるようですが、40巻を超えたあたりからどんどんたくましく活躍しているのが実に爽快!貂はこれから信とともにどんどん強く、そしてどんどん魅力的に成長していくキャラのような気がします。
2位:羌瘣(きょうかい)
「2位!? 羌瘣2位!?」と思ったファンの方、ごめんなさい!筆者も羌瘣ファンなんですよ!46巻を読むまでは、圧倒的に羌瘣が1位だったんです。でも、この記事を書く前に読んじゃったんですよ。47巻を~!もうね、47巻時点では1位の方には敵いません。
と、前置きはここまでにして、羌瘣の魅力をば。羌瘣の魅力は、圧倒的な強さと多面性。もちろん一目見た男子たちを釘付けにする美貌も。呼吸を操り、緑穂(りょくすい)をもって周辺の敵を「トーントントントン」と静かに片づけてしまう圧倒的な強さは、隊長の信以上!
そして、そんなに強くて普段は寡黙なくせに、食い意地が張っていたり、「信の子を産む」発言をするなど、意外過ぎる一面があったりするところも、魅力的!ぜひとも信の嫁になってほしいですね!
1位:楊端和(ようたんわ)
山の民を率いる楊端和。「山界の死王」と呼ばれ、恐れられている人物です。圧倒的なオーラをまとい、その美貌は壁(へき)を文字通り骨抜きにするほど。ただし、47巻までは強くてカッコよくて、美貌も兼ね備えている魅力的なキャラという位置づけでしかなかった楊端和。それまでは突如ピンチの場面に登場してはちょっと活躍して去っていく~が定石で、いまいち「どれほどスゴイのか」が分かりませんでした。
が、47巻という終盤に差し掛かろうかという巻数に来て、魅せてくれました!47巻といえば、秦国がいよいよ趙を本気で落としにかかろうとしているところです。そこで、楊端和は重要な任務を任され、その戦い方を披露します。もうこれは、スゴイの一言。女だてらに人並み外れた武力を誇る山の民たちを率いている理由がここで分かります。
まあ……、壁には楊端和様は落とせませんな……格が違いすぎます。残念!
今後の羌瘣の活躍に期待したい!
趙の業(ぎょうという字が出ません~)攻めのターンでは、いまいち活躍の機会がない羌瘣ですが、史実をみると、これからまだまだ活躍のチャンスがあるはずなんです。羌瘣ファンとしては、もう少し羌瘣登場回数を増やして、どうにか活躍するところを見たいもの。
ということで、これからますます難しくなっていく、中華統一へ向けて、羌瘣の新たな魅力発見場面に期待したいと思います!