『ヒロアカ』緑谷出久のワン・フォー・オール考察と胸熱バトル紹介!





『僕のヒーローアカデミア』の主人公、緑谷出久はオール・フォー・ワンを倒すためヒーローの後継者として選ばれた少年。彼がオールマイトから受け継いだ「ワン・フォー・オール」という個性についてや、父親のこと、ファンに強烈に印象を残した熱いバトルなどを振り返りながら、緑谷出久というキャラについてまとめました。

『僕のヒーローアカデミア』デクこと緑谷出久とは


出典:僕のヒーローアカデミア_アニメ公式Twitter

緑谷出久は7月15日生まれ、作中では15歳。無個性でありながらヒーローへの憧れは強く、オールマイトの指導のもと雄英高校に入学しました。

「デク」という呼び名は「出久」が「でく」とも読めることで幼少のころ爆豪がつけたものでしたが、彼が「でくのぼう」の「でく」とかけていたところもあり、当初はそう呼ばれることを嫌がっていたところもありました。雄英高校に入ってから麗日お茶子に「頑張れって感じで好きだ」と言われてから「デク」という呼び名をいい方向に受け止めることができるようになりました。後にヒーロー名を決める時には「デク」とし、それを名乗っていきます。

彼が幼少期からずっとつけていた分析ノートは13冊にもおよび、事細かにデータが記してあります。個性はなくとも生来のそういった努力家な部分がワン・フォー・オールを受け継いだ今でもしっかりと生きており、戦いのたびに臨機応変に戦略を練って臨む姿がとても印象的です。

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オールマイトから託された個性「ワン・フォー・オール」

聖火のごとく代々受け継がれてきた大切な個性


出典:僕のヒーローアカデミア_アニメ公式Twitter

オールマイトから託された個性、ワン・フォー・オールは、オール・フォー・ワンを倒すために、ヒーローにふさわしいと認められたものに代々継承されていくもので、オールマイトのものというわけではなく彼もまた先代から受け継いできた個性です。ちなみにオールマイトが8代目で出久が9代目ということになります。

アニメなどで描写を見ていると、「内に溜まったものすごいパワーが噴出される」という感じに見えますが、実際のワン・フォー・オールという個性は「力をストックする個性」と「個性を与える個性」が合わさったもの、という個性です。

ワン・フォー・オールとオール・フォー・ワンの関係は?

ワン・フォー・オールは元々オール・フォー・ワンの弟が「力をストックする個性」を与えてもらうことで誕生したものです。オール・フォー・ワンに弟がいたんですね。でも弟はなぜ、ワン・フォー・オールを兄を倒すために後の人に託したのでしょうか?この兄弟の間に何かあったのでしょうか。

オール・フォー・ワンは個性を奪い、それをストックしておくことができ、さらにそれを他人に与えることができる個性です。兄は人々から個性を奪い、その圧倒的な力をもって勢力を広げていったという描写があります。そんな兄をとめたいという弟の願いだったのでしょうか。

オール・フォー・ワンが後継者として目を付けている死柄木弔がオールマイトの先代である志村奈々の孫である、というのもなんとも恐ろしい企みだなと思います。最終的にはオール・フォー・ワンを継承した死柄木弔と出久が戦うことになるのでしょうか。今後の展開に注目です。

緑谷出久の胸熱なバトルを振り返る

望む場所に行けなかった人たちの思いを背負って VS心操人使


出典:僕のヒーローアカデミア_アニメ公式Twitter

雄英高校体育祭の個人戦、出久は1回戦で普通科の心操と対戦しました。心操の個性は「洗脳」。彼の問いかけに答えると洗脳スイッチが入ってしまい、彼の思うがままに操られてしまうという考えようによっては恐ろしい個性です。出久は事前に尾白からこのことを聞いていたにも関わらず、煽られてまんまと策略にはまります。

心操の個性は、誰もが悪用することを思いつきそうなことから「ヴィラン向き」だと言われており、彼は非常にやりきれない思いを抱えていました。それでも彼はヴィランじゃなくヒーローになりたい、純粋にそう憧れていました。ただ雄英高校の入試は彼の個性では不利なもので、結果として普通科への入学となりました。

心操は出久に「恵まれてるよなあ」「恵まれた人間にはわかんないだろ」などと言葉を浴びせますが、でも出久も心操と同じ、いや、個性すらなかった彼には逆に心操が羨ましいと思ったことと思います。さらに、今の自分の個性が他人から与えられたものであることが非常に心苦しかったのではとも。そしてそのことを「誰にも言えない」という葛藤。こんな個性でも「憧れちまったもんは仕方ないだろ」という心操の言葉は、個性がなくてもヒーローに憧れた出久と同じでした。

おそらくそういう思いを抱えた人は心操だけじゃないと思います。出久はそういった人たちの思いを背負って、今後も戦っていくのだなと、このバトルを見て思いました。

「君の!力じゃないか!」 VS轟焦凍


出典:僕のヒーローアカデミア_アニメ公式Twitter

出久は2回戦で轟焦凍と対戦しました。このバトルではなんといっても出久が轟に向かって叫んだこのセリフに尽きると思います。「君の!力じゃないか!」というセリフです。

これは出久だから言えるセリフですよね。無個性だった出久にとって、個性を持っている人がどんなに羨ましく映っていたことか。原作やアニメを見る限り出久が無個性だと分かってからそのことに対して怒ったり苛立ちをぶつけたりというシーンは見たことがありません。でもきっと、どうしてだろうと運命を呪いたくなったことはあると思うのです。

個性とは親から受け継がれるもの、でもオールマイトは「本当に大事なのはその繋がりではなく、自分の血肉…自分である!と認識すること」と言っています。その力を持っている時点でそれはもう父親は関係なく「轟焦凍」の力なのです。それを出久は伝えたかったのでしょう。そしてさらには出久自身へも言い聞かせるものだったかもしれません。彼の力もまた、オールマイトから受け継いだだけにすぎないものだったから。

結果、出久は全力を解放した轟に敗れますが、でも、彼を長年の苦しみから救ってあげたことになりました。出久だからできたことですよね。かっこいいです。

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本物のヒーローとは何か? VSステイン


出典:僕のヒーローアカデミア_アニメ公式Twitter

職業体験編で遭遇したステインとのバトルは、出久を始め皆がヒーローの在り方や真のヒーローとは何かについて身をもって体験することになり、今後の彼らにかなり大きな影響を与えた事件だったと同時に、ファンにとってもかなり印象に残るものだったと思います。

ステインはステインなりの正義感をもっており、「出久は本物」「轟もまあ合格」「飯田は贋物」という彼の決めつけは、ある意味で「分かる」気はします。ステインはオールマイトという「完璧なヒーロー像」から外れるもの、それを汚すものを憎んでいたのかもしれません。

出久が本物というのはオールマイトから直々に個性を貰ってますからある意味彼の見立ては正しいのかもしれません。また出久も、オールマイトの後継者として道を踏み外していないということなのでしょう。ステインは完全なヴィランではないですし、今後も何かの形で出久たちに試練を与える者としてまた関わってくるのかなと思います。

父親はいない?母親の深い愛情にも感動

父親は単身赴任していると原作で判明

原作でもアニメでも、それから幼少期の頃も現在も、緑谷家の描写を見ていると、母親は出てきますが父親の存在というものが感じられません。母子家庭なのか?と思いましたが、原作11巻で「海外単身赴任」していることが判明しました。どうやら母子家庭ではないようです。

でも幼少期から現在までずっと単身赴任しているのでしょうか。だとするとちょっと長いなあという気もします。時々は帰ってきているのでしょうし、単に父親という要素を持ち込みたくないだけかもしれませんが、ファンの間では父親の仕事などについて色々と憶測が飛び交っていることも事実です。

母親の出久に対する深い愛情には視聴者も滝涙


出典:僕のヒーローアカデミア_アニメ公式Twitter

出久の母親は出久が幼いころから彼にとって最大の理解者であり、彼を守ってくれる存在です。彼女の出久への接し方は、こんな育児が理想だなと思わせる部分もあり、見ていてとてもほっこりします。涙腺が弱く、体育祭の時は出久の出番のたびに部屋中をティッシュだらけにして噴水のように涙を噴出させて泣いていたのがこちらの笑いと涙を誘いました。

個人的に出久の母親のシーンで印象的だったのは、出久が無個性だと分かったあとも諦めずにヒーロー動画を見ているところに声をかけたシーンです。「僕もヒーローになれるかな」と言った彼に母親は「ごめんねごめんね」と泣いて彼を抱きしめました。

出久が欲しかった言葉は「あなたはヒーローになれる」であり、謝罪ではなかったというのは分かりますが、でも筆者はあの時の母親の気持ちが分かる気がします。無個性に生んでしまってごめんね、母親として真っ先にその言葉が出てしまったことは到底責められないのでは、と思います。評価は別れるかもしれませんが個人的には出久の母のこの行動は彼への深い愛情から出ていると思っています。

緑谷出久を演じるのは声優の山下大輝


出典:山下大輝公式Twitter

楽しくてしょうがないです!最初は「どういうキャラクターなんだろう?」「どう演じよう?」という気持ちがあったりしたんですが、だんだんと僕とデクの距離感が近くなってきている気がします。共演者の方とかけ合いをしたり、演出していただいたりする中で、「デクってこういう男の子なんだ」というのがわかってきたというか。頭でわかるというより体でわかってきている。そんな感覚です。」

TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』公式サイトより引用

アニメで緑谷出久を演じるのは声優の山下大輝です。山下は1989年9月7日生まれ、声優にあこがれたきっかけはディズニー映画『アラジン』で山寺宏一がジーニー役の日本語版吹き替えを担当したことにあるそうです。山下の初主演作は2013年放送の『ガイストクラッシャー』白銀レッカ役でした。

その後は『弱虫ペダル』でも主役の小野田坂道役を演じ、2014年には第8回声優アワード新人男優賞を受賞しています。2016年から出演作品がぐっと増え、現在多くの作品で主要キャラを演じています。

『僕のヒーローアカデミア』緑谷出久の魅力についてまとめ


出典:僕のヒーローアカデミア_アニメ公式Twitter

ここまで、『僕のヒーローアカデミア』の緑谷出久についてまとめました。出久はあのオールマイトからワン・フォー・オールという偉大な力を受け継いではいますが、それで決して奢ることなく、常に努力をしてそれに見合うようになりたいと考えているところが、読者・視聴者から高い支持を受けている理由だと思います。

今後も彼はワン・フォー・オールを自分のものにするために、時には無茶をしながらもその技と向き合っていくのでしょう。また、彼を支える、あるいは隣にたつライバルたちの成長を見守っていくのも楽しみです。

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