『銀魂』最も過激で危険な男・高杉晋助はなぜこんなに人気なのか?





元攘夷志士の四天王、そして現在鬼兵隊総督を務める高杉晋助は「最も過激で危険な男」と称されています。彼は作品内でそんなに出番が多いわけではありませんが、人気投票では常にトップ5にランクインしています。読者・視聴者たちを惹きつけるこの男の魅力とはいったいどこにあるのでしょうか?まとめてみました。

『銀魂』の高杉晋助とは?


銀魂 高杉晋助 クッションカバー 粋な街遊びVer.(出典:Amazon)

高杉晋助は8月10日生まれ、河上万斉や来島また子、武市変平太らも属する鬼兵隊を率いる総督で、「攘夷志士の中で最も過激で最も危険な男」と称される人物。左目には包帯、派手な柄の着物を着ていつも煙管をくわえており、三味線をたしなむようなシーンも見られます。年齢は公式から正式な発表がされていませんが、銀時や桂らと攘夷戦争に参加していたことから、現在20代後半くらいでは、とファンの間では推測されています。

剣の腕は銀時らと匹敵するほどなのに加え、高杉にはどこかカリスマ性があり、それに引寄せられる人物が多いです。さらに高杉はそういった人たちの心の内に抱えた闇のようなものを見抜くような才能があり、そこにつけ込んで引き入れ、それを利用していく、といったやり方をよくします。真選組の伊東や見廻り組の佐々木といった人たちもそうで、特に伊東の場合は彼が屈折した思いを持っていることを見抜いた上でそれを裏から操るような形で真選組をバラバラにし、壊滅させるように仕組んでおり(真選組動乱篇)、そういった部分がかなり顕著に表れていたと思います。

人気投票では常にトップ5にランクイン!高杉の魅力はどこにある?

初登場は17話、出番はそう多くないが人を惹きつける


銀魂 高杉晋助 ビッグタオル 粋な街遊びVer.(出典:Amazon)

高杉がアニメで初登場したのは17話「親子ってのは嫌なとこばかり似るもんだ」でした。その後、紅桜篇、真選組動乱篇などに登場してきますが、高杉の出番は実はそう多くはありません。それなのに、人気投票ではトップ5内に必ず入ってくる人気キャラなのです。その理由は何でしょう?やはり妖艶な雰囲気が漂うあの見た目のせいでしょうか?それは大きいかもしれません。

「全てをぶっ壊してやる」というセリフも、彼が言うとまったく中二くさく聴こえず、かっこよく聴こえてしまうのも不思議です。それは、高杉の背負う壮絶な過去などから考えると、冗談ではなく本気なのだということ、そして彼なら本当にやってしまうだろうと思えるからかもしれません。女性は危険な男につい魅せられてしまう、というのはよく聞きますがそういった理由だからか、高杉には特に女性のファンが多いように思います。それもランキングで上位に入る理由の一つなのでしょう。

将軍暗殺篇で明かされた左目の傷の理由

高杉は初登場の時から左目に包帯をしていましたが、回想などにあった攘夷戦争の時には包帯をしていませんでした。彼の左目は攘夷戦争よりあとに傷つけられたらしい、というのはそのあたりで読者や視聴者にも伝わっていましたが、将軍暗殺篇で、彼がいつどのように、その左目を失ったかが描かれました。結論から言えば、松陽先生を斬首した銀時に対し、激昂したところを朧の刀によって潰されてしまうのですが、その左目が最後に映したのは、涙を流す銀時だったのです。

攘夷戦争の戦いのさなかに、知らない誰かに傷つけられたのではではなく、そういう流れがあったのだ、ということが分かったときは驚きましたし、またあの包帯にこんなにも重いものが込められているのだと知って、改めて「高杉晋助」という人物を見直すこともできました。ストーリーが佳境に向かうにつれ、彼の過去が明らかとなり、そして現在彼を突き動かしているものが何なのかが分かったとき、そこに「共感」できたことでそれがさらに人気を押し上げることに繋がったのかなとも思います。

好物はヤクルト?シリアスばかりじゃない高杉の意外な一面

高杉は作中でも珍しい(?)、ギャグテイストがほぼないキャラで、いわゆる「キャラ崩壊」(変顔なども含め)をさせられていません。これは原作者の空知英秋も「高杉はボケないので動かしづらい」と語るほどでした。ところがアニメ4期に入って、271話、272話でついにそのシリアスな仮面がはがれることになったのです。

ファンの間では「ヤクルコ回」とも言われるそのエピソードでは、鬼兵隊の武市が、高杉が鬼兵隊の新年会に大量のヤクルト(作中ではヤクルコ)を差し入れしたことを暴露したり、その際俺の分は1本取っておいてほしい、と書き置きがあったなど、高杉がヤクルトに執着を見せているような部分が伺えるのです。さらには銀時たちの回想でも、攘夷戦争時代に高杉がヤクルトを買ってきたというシーンがありました。

高杉とヤクルトというなんともアンバランスで意外な組み合わせが、高杉ファンにとってはなんともたまらないポイントになったわけですが、個人的にはこのエピソードで、銀時が「高杉ってそんなキャラだったっけ?」と突っ込んだり、もし高杉が同窓会に来たらきっと携帯ばかり弄ってそうとかそんな話をしていたのが、彼らの中での高杉というキャラは危険な感じでもやばい感じでもなく、さらには険悪な感じで見ているわけでもないのだなという部分が少し微笑ましく感じました。

彼らの中ではいまだに、攘夷戦争時代仲がよかったころの面影が残っているんですね。

人気投票で常に1位!『銀魂』絶対的主人公・坂田銀時をまとめてみた

2017-06-18

心に残る高杉の名言集

どうせ踊るなら、アホとよりとんでもねェアホと踊ったほうが面白ェだろうよ


出典:アニメ銀魂公式Twitter

どうせ踊るなら、アホとよりとんでもねェアホと踊ったほうが面白ェだろうよ

(アニメ第215話「丁か半か」より引用)

高杉は宇宙海賊春雨の勢力を手中に入れようと取りあえず阿呆(あぼう)提督と手を組み、彼の指示の通り一番手ごわいとされていた神威率いる第七師団を壊滅させようとしました。しかし神威と出会ったことで、彼に興味を抱き、彼を生かそうと処刑時に救う方向に転じます。そして2人で阿呆派に立ち向かう時に言ったセリフがこれでした。この「アホ」は阿呆提督と掛けているんでしょうね。

「宇宙の喧嘩師」と「地球の喧嘩師」、この危険な2人の共演にはドキドキしました。特に神威も人気投票では上位に食い込む人気キャラですから、人気キャラ同士がタッグを組んだことでファンも湧いたものです。そしてこの組み合わせはこのまま、将軍暗殺篇になだれ込んでくることになります。

将軍暗殺篇で高杉が重症を負い、朧たちに襲われそうになった時には、神威が助けに入りました。これはおそらく、このときの借りを返す意図もあったのかなと思いますが、この展開もなかなか熱いものがありました。

俺たちはあの人を救うために戦ったにも関わらず その弱さゆえあの人の命を踏み台に生き残っちまった。お前にその咎を背負わせて…


グロリアスデイズ(期間生産限定アニメ盤)(出典:Amazon)

この左目に最期にうつったのはお前のツラだった この目に焼き付いた仇が幕府一つであればどんだけ楽だったか 俺たちの仇は俺たち自身だろう
俺たちはあの人を救うために戦ったにも関わらず その弱さゆえあの人の命を踏み台に生き残っちまった お前にその咎を背負わせて…
この目に焼き付いたお前のツラを思い出すたびに傷がうずき、うめく
なぜ先生の仇をうたねえ、その胸に刃をつきたてれば全て終わるはずだろう
俺たちは生き残るべきじゃなかった

(アニメ第305話「仇」より引用)