ひなたの強さや、零の優しさも!『3月のライオン』のいじめ問題を名言とともに考察





昨今、ニュースではいじめを苦にした子どもの自殺が報じられています。なぜ子どもたちが死ぬのか…それは、いじめを見て見ぬふりする大人のせい。そんな強いメッセージを発したのが漫画『3月のライオン』です。本作の中でいじめを受けるのは、ヒロイン的な存在である川本ひなた。ひなたのいじめ問題を名言とともに徹底考察!

川本ひなたのいじめ問題は何故起こった?


3月のライオン 7(出典:Amazon)

漫画『3月のライオン』は、そもそも主人公の零自身も幼いころから「メガネロボット」などとあだ名をつけられ、弾かれていたという設定で描かれています。人の温かさや人の輪の中に入る喜びを知らない零が川本3姉妹らと出会い、再生していくという物語なんですが、陰と陽で言えば、5巻まで確実に陽に位置していた川本ひなたが5巻後半からは壮絶ないじめを受けます。

小学校のころ仲が良かったちほちゃんという女の子がグループの女子から弾かれたことに端を発します。みんなが遠巻きにその様子を眺めていたのに対し、ひなたはちほちゃんを放っておけなかったのです。

担任の先生に相談しても「あなたの勘違い」「あなたはもっとポジティブな人だと思っていた」とひなた自身の人格まで否定される始末。ひなたの友達らも「自分のことで手いっぱい」「ちほちゃんに構わないほうがいい」とひなたを揶揄。そしてとうとう、耐えられなくなったちほちゃん転校!残されたひなたが新たないじめのターゲットとなった…というわけです。

名言からみる川本ひなたの強さ


出典:TVアニメ「3月のライオン」公式Twitter

ひなたは、壮絶ないじめにあいながらも、決して信念を曲げず、いじめの加害者らと対峙します。そして最後には、学校全体の問題としていじめ問題が公になり、いじめ加害者らはクラス全員の前で謝罪。こういった結果に導いたのは、ひなたの強さがあったからです。ひなたの名言から、その強さの魅力を探ります。

ひなた名言①「私のしたことはぜったいまちがってなんかない!!」

「私のしたことはぜったいまちがってなんかない!!」by川本ひなた

(漫画『3月のライオン』5巻chapter52より引用)

ひなたが学校から上履きとスリッパで帰宅し、川本家&零がひなたがいじめを受けていることに気づいた章での名言です。友達らの忠告をきかず、ちほちゃんをかばい続けたひなたに待っていたのは「ひとりぼっち」という過酷な現実。しかし、ひなたはそんなどん底にありながらも、「間違ってない」「後悔なんかしない」と泣きながら零に宣言します。

ひなたの名言②「ぶつわけないでしょ?そんなことしたらあなたの思うツボだもん」

「ぶつわけないでしょ?そんなことしたらあなたの思うツボだもん」by川本ひなた

(漫画『3月のライオン』7巻chapter68より引用)

6巻の間、ひなたはずっと苦境に立っています。ふつふつと腹の底から煮えくりかえるほどの怒りを感じながらも、反撃することができずにいたのです。そんな辛い中でも2泊3日の修学旅行には「行かないと後悔する」と頑張って出かけます。

その行動が、ひなたを更に強くしたのか、その後徐々に風向きが変わってきます。ボソっとひなたを揶揄する言葉を吐くいじめっ娘に、ひなたは真正面からクラスのみんなが見ている前で立ち向かいます。

これをきっかけに、ひなたの最低担任は身勝手な想いを全て生徒らにぶつけ、倒れ、入院し、学校には来なくなります。

ひなたの名言③「生きて卒業さえすれば私の勝ちだ!」

「生きて卒業さえすれば私の勝ちだ!」by川本ひなた

(漫画『3月のライオン』7巻chapter69より引用)

学校がひなたへのいじめを知るところとなり、学年主任の国分はそのことを無かったことにはしようとしませんでした。三者面談を組み、いじめの首謀者と被害者のひなたらとの話し合いの場を設けようとします。

しかし、加害者側の母親から「いじめの証拠は?」と問われ、あかりは倒れそうに。そんな様子を見て、ひなたはいじめの加害者が決して「いじめました」と認めることは無いということに気づきます。そして、どうやったら加害者らに勝てるのか、出した結論が、上記の名言です。

名言からみる零の優しさ&ひなたへの想い


出典:TVアニメ「3月のライオン」公式Twitter

ひなたの強さに打たれた零。零自身、そんなひなたに救われた部分が大きかったようです。零がどんなふうにひなたのいじめ問題に関わっていったのか、零の優しさとひなたへの想いを零の名言とともに見ていきましょう。

零の名言①「一生かかってでも僕は君に恩を返すよ」

「一生かかってでも僕は君に恩を返すよ」by桐山零

(漫画『3月のライオン』5巻chapter52より引用)

ひなた名言①を聞いた零は、幼いころの独りぼっちだった自分にひなたが手を差し伸べてくれたような錯覚を覚えます。零が一人だったのは、もう何年も前のこと。それでも零の心にはその頃の影がつきまとっていたのです。影にいる幼き日の零を暖かい場所へと引っ張ってくれる存在=ひなたなのです。

零の名言②「彼女は僕の大事な人です」

「彼女は僕の大事な人です」by桐山零

(漫画『3月のライオン』6巻chapter54より引用)

「えっと…。これ、告白では!!!? 」と、漫画を読んでいて思わず「おおーーー!!」と声が出てしまう場面。零は翌日早速、林田先生にいじめ対処法を聞きにいきます。そのとき、林田先生の質問から導き出された答えがこちら!「彼女は僕の大事な人です」ひなのためなら何だってするとサラッと言っちゃう桐山少年。

この後に「恩は義をもって返す」と零らしいことを言っちゃいますが…。本人、この時点では恋心に気づいていないようないるような…感じなのが独特です。

零の名言③「ぼくもいます!」

「ぼくもいます!」by桐山零

(漫画『3月のライオン』6巻chapter58より引用)

朝のうちに黒板に書かれた悪口をそのまま消さずにおいたひな。それを見た担任の先生は、ひなを職員室へ呼び出し、「どうしてあなたはそう協調性がないの!?」とひなのことを責めます。最低ですね。

あかりとひなは、そんな最低担任の言動に怒り、そんな最低担任のことを心の底から軽蔑します。そして、学校に呼び出されるかも…と震えるあかりに対し、零は「ぼくもいます!」と零らしからぬ大きな声で精一杯のエールを送るのです。

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2017-02-27

こんな先生が居てほしい!全国の教師たちよ!国分を見習え!

そして、このいじめ問題で外せないのが、学年主任の国分。国分はひなの担任がドロップアウトしてから、ひなのいじめ問題を解決すべく、本気で生徒らと向き合い、あったことを無かったことにしない教師です。全国の教師たちよ!国分を見習え!

学年主任・国分の名言①「ここまで見て見ぬふりをしてきた代償だから」

「ここまで見て見ぬふりをしてきた代償だから」by学年主任・国分

(漫画『3月のライオン』7巻chapter68より引用)

結局、ひなの最低担任は病気療養ということでクラス担任から離脱。中3で受験を控えた時期に、担任交代という事態に陥ったひなのクラスのメンバーたちは「誰のせいでこうなった」と暗にひなやいじめっ娘らを責めます。

しかし、担任に代わって仮の担任をつとめることになった学年主任の国分はピシャリと一言!見て見ぬふりをしてお前らの責任だと言い切ります。因果応報。自分がやったことはすべて自分に返ってくる、ということですね。