新章に突入し、巨人の詳細も徐々に明かされてきた人気漫画『進撃の巨人』。作中に出てくる数々の名言に励まされたり、テンションが上がったりした方も多いのではないでしょうか。そのなかでも次に何が起こるのかワクワクさせてくれる、そんなシーンに登場する名言をピックアップして紹介していきます。
エレン・イェガーの名言6選
「一生壁の中から出られなくても…メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…でも…それじゃ…まるで家畜じゃないか…」
「一生壁の中から出られなくても…メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…でも…それじゃ…まるで家畜じゃないか…」
1巻1話「二千年後の君へ」より引用
巨人の脅威にさらされなかった100年の間に、人々はその恐怖を忘れ何も考えず暮らしていた頃の、子供だったエレンの言葉です。これにハンネスは反応し、エレンが調査兵団に入りたいのではないかと考えます。確かに柵が壁になっただけで、人類はまるで家畜同然。子供の率直な疑問ですが、的を得たセリフですよね。
「駆逐してやる!!この世から…一匹…残らず!!」
「駆逐してやる!!この世から…一匹…残らず!!」
1巻2話「その日」より引用
母親のカルラが巨人化したダイナに食われ、同時に故郷も失ってしまったエレン。人間が弱いからなのか、ただ泣くことしかできないのかと自問自答した結果、この世から巨人を駆逐するという闘志を露にした瞬間です。この頃の人類は、平和な世界に慣れてしまっていたので、超大型巨人の出現に対応できていませんでした。それが惨劇を生む引き金になってしまったのです。
「いいから黙って、全部オレに投資しろ!!」
「いいから黙って、全部オレに投資しろ!!」
5巻20話「特別作戦班」より引用
エレンが大岩でウォールマリアの穴を塞いだ後、審議に掛けられることになります。エレンの今後の処遇を決めるための審議で、自分たちに都合のいいよう話を進める周りに対し、エレンが怒りをあらわにしたひとコマです。このあと、リヴァイから蹴り上げられボコボコにされますが、それもリヴァイの作戦のうちです。エレンを憲兵団に渡したら死しかありませんが、調査兵団に託されたことで、人類初の味方の巨人を手に入れました。
「お前らができるだけ苦しんで死ぬように努力するよ…」
「お前らができるだけ苦しんで死ぬように努力するよ…」
11巻46話「開口」より引用
エレンをさらったベルトルトとライナーでしたが、無知性巨人が動かなくなるまで木の上で待機していたシーン。以前、自分の母カルラが巨人の犠牲になったことをライナーとベルトルトに話したことがあります。それを聞いてどう思ったかというエレンの問いに、気の毒だと思ったというベルトルトの一言に、お前らはただの人殺しだとののしるエレン。もう仲間でも何でもない彼らへの復讐心が言葉になって現れた瞬間です。
「故郷があった場所だ 取り返してやるお前らをぶっ殺して お前らに奪われたすべてを」
「故郷があった場所だ 取り返してやるお前らをぶっ殺して お前らに奪われたすべてを」
19巻75話「二つの戦局」より引用
ウォール・マリア奪還計画が実行され、エレンが巨人化し鎧の巨人(ライナー)との対峙のシーンです。貴重な馬を移動させるため、エレンが囮となったわけですが、ライナーたちへの怒りが溢れ出しています。もはや仲間だったという感情は持っていないようですね。エレンが躊躇することなく戦いに挑んだときの名言です。
「自由のために戦った 名は 進撃の巨人」
「自由のために戦った 名は 進撃の巨人」
22巻88話「進撃の巨人」より引用
エレンが兵規違反で懲罰房に入れられたとき、亡き父グリシャと、フクロウと呼ばれたエレン・クルーガーの記憶を辿ります。自分が引き継いだ巨人化能力が”進撃の巨人”というものだと知ったエレンですが、そのときちょうど懲罰房を訪れていたハンジに、それは何かと尋ねられますが、エレンは無意識に語っていたというシーンのセリフです。
ミカサ・アッカーマンの名言5選
「死体がどうやって喋るの?」
「死体がどうやって喋るの?」
2巻5話「絶望の中で鈍く光る」より引用
巨人に大穴をあけられ、壁の内側へと避難する人々でしたが思うように進まず何人もの兵士が犠牲になっていました。巨人を倒しながらやってきたミカサでしたが、避難が遅れているのはある男の強欲さが原因でした。その男が死ねば多くの人が助かるというミカサに、自分にはお前の進退を決める力があるという男。でも、死んだらどうやって上司に話すのか?という怖い意味のこもった名言です。
「そうだ…この世界は…残酷なんだ」
「そうだ…この世界は…残酷なんだ」
2巻6話「少女が見た世界」より引用
ミカサは、巨人との戦い=命のやりとりをしているというのに落ち着き払っている理由は過去の事件にあります。両親が殺されたときの回想シーンで、放心状態になっていたミカサの目を覚まさせてくれたのはエレンです。弱肉強食とう残酷な光景を、今まで何度も見てきたにも関わらず、目を逸らしていた自分に気がついたときの名言です。
「私は…強い…あなた達より強い…すごく強い!」
「私は…強い…あなた達より強い…すごく強い!」
2巻7話「小さな刃」より引用
エレンがアルミンを救うために犠牲になった知らせを受けたミカサでしたが、取り乱すわけではなく涙を流すわけでもなく、ただ淡々とすべての巨人を駆逐するといいます。ただエレンの側にいたいだけというミカサですが、エレンが犠牲になったショックのあまり、怒りと絶望感が満ちあふれ行動することで、動揺する気持ちを打ち消そうとしていたんですね。
「マフラーを巻いてくれてありがとう…」
「マフラーを巻いてくれてありがとう…」
12巻50話「叫び」より引用
ライナーとベルトルトにさらわれたエレン奪還に成功。、しかし、再びエレンを取り返そうとした鎧の巨人は、調査兵団に向かって無知性巨人を投げつけてきます。ちょうどエレンとミカサの乗る馬に命中し、放り出されたふたりのもとにカルライーターがやってきます。ハンネスが助けに入るも犠牲となり、諦めたミカサがエレンに伝えたかったという言葉です。両親が殺された時のミカサにとって、このことが何よりも嬉しかったことだったのでしょう。
「私には まるで別人に見えた」
「私には まるで別人に見えた」
19巻78話「光臨」より引用
ウォール・マリア奪還作戦決行中、ベルトルトに話あおうと提案するアルミン。誰も悪くないけど皆死ななくてはいけないと話すベルトルトの後ろをとり、攻撃したミカサでしたが、おとなしく攻撃的ではないと思われていたベルトルトが俊敏な動きでミカサの攻撃を交わします。ミカサに引けを取らない攻撃力が露になったシーンです。
リヴァイ・アッカーマンの名言4選
「オイ…ガキ共…これは…どういう状況だ?」
「おい…ガキ共…これは…どういう状況だ?」
4巻14話「原初的欲求」より引用
この名言は、リヴァイ兵長が初登場した超カッコイイシーンのひとコマですね。エレンが巨人になって超大型巨人にあけられた穴を、大岩で塞ぐという大事な任務を完了した後。自由の翼のマントをくるりと翻し、入り込んだ巨人をスパッと駆逐する姿が何ともいえませんよね。
「こいつは まだ殺せない」
「こいつは まだ殺せない」
20巻81話「約束」より引用
ウォール・マリア奪還作戦中、リヴァイがエルヴィン団長との”獣の巨人を倒す”という約束のもと、獣の巨人からジークを引きずり出したときのシーンです。誰かを巨人にしてジークを食わせ巨人化能力を引き継がせるため、ここでジークを殺すわけにはいきません。そしてそれは誰か…。リヴァイの脳裏に浮かんだのはやはりエルヴィン団長の姿だったのです。
「エレン…私情を捨てろ」21巻84話 白夜
「エレン…私情を捨てろ」
21巻84話「白夜」より引用
アルミンは自分が犠牲となり、エレンが超大型巨人からベルトルトを引きずり出すことに成功。しかし、アルミンの命は虫の息ほど・・・。リヴァイがエレンにうながされるように、巨人化の注射を打とうとした瞬間、瀕死の状態のエルヴィンの姿を目にします。エルヴィンなくして巨人に勝つことはできない。人類を救うためには、たとえ幼馴染でも…という、過酷な決断もしなければならないということです。
「後悔させるな それがお前の使命だ」
「後悔させるな それがお前の使命だ」
21巻85話「地下室」より引用
巨人化の注射をエルヴィンでなくアルミンに打ったリヴァイでしたが、アルミンはエルヴィンの代わりにはなれない。それでも、仲間の期待を背負った以上、エルヴィンに及ばなくても、アルミンに注射を打ったことを後悔させるなということでしょう。アルミンの才能は誰もが認めるものであるとともに、それ以上の力を発揮させろということですね。
エルヴィン団長の名言5選
「君には何が見える?敵はなんだと思う?」
「君には何が見える?敵はなんだと思う?」
5巻20話「特別作戦班」より引用
被験体の巨人2体が何者かに殺害された事件で、驚くエレンにエルヴィンが耳打ちしたときのセリフです。エルヴィンはこの時点で、仲間のフリをした敵が壁内にいると感づいていました。巨人の秘密を探られないように、巨人を殺害したのだと睨んでいたようですね。だからまずは巨人化できるエレンに、誰かに心当たりがないかとたずねたようにも見えます。
「君達は死ねと言われたら死ねるのか?」
「君達は死ねと言われたら死ねるのか?」
5巻21話「開門」より引用
第104期生が憲兵団、駐屯兵団、調査兵団の三つから各自所属兵団選択をする日がやってきました。なかでも調査兵団は特に、巨人との遭遇率が高く過酷な任務を負わなければなりません。団長のエルヴィンは、これまでの例を挙げながら任務の重要さを話します。そして、人類のために心臓を捧げる覚悟のあるものだけをふるいにかけるため、わざと恐怖を与えていたのです。
「…この作戦が上手くいけば…お前は獣を仕留めることができるかもしれない ここにいる新兵と私の命を捧げればな」
「…この作戦が上手くいけば…お前は獣を仕留めることができるかもしれない ここにいる新兵と私の命を捧げればな」
20巻80話「名も無き兵士」より引用
エレンの実家の地下室に入るためには、ウォール・マリア奪還が不可欠ですが、獣の巨人たちに阻まれ後が無くなってしまいます。この窮地を回避するには、一番やっかいな獣の巨人を仕留めなくてはなりません。そのための策として、エルヴィンが新兵を率いて、囮になるということでした。しかし、このときのエルヴィンは、地下室を見ずに死ぬということに迷いもあったようですね。
「見えるか…俺達の仲間が…」
「見えるか…俺達の仲間が…」
20巻81話「約束」より引用
自分と新兵が囮になるというエルヴィンですが、地下室に何があるのか知りたいという気持ちがどうしても拭えません。しかし、死んだ仲間は捧げた心臓がどうなったか知りたいと自分たちを見ているというエルヴィン。亡くなった仲間の思いを背負い、調査兵団団長としてここまでやってきたのですね。すべては自分の妄想だというエルヴィンですが、自分が犠牲にさせたという思いが詰まったセリフですね。
「兵士よ怒れ 兵士よ叫べ 兵士よ!! 戦え!!」
「兵士よ怒れ 兵士よ叫べ 兵士よ!! 戦え!!」
20巻81話「約束」より引用
リヴァイの「獣の巨人が俺が仕留める」という約束に安堵し、獣の巨人に奇襲をかけるエルヴィンと新兵たちのシーンでのセリフです。自分たちが囮になっている間に、リヴァイが獣の巨人を討つという計画を新兵に告げますが、それは彼らに死んでくれといっているのです。すまない…という気持ちとともに、意味のある死で幕を閉じるためにエルヴィンが叫んだセリフです。
アルミン・アルレルトの名言5選
「私はとうに人類復興の為なら心臓を捧げると誓った兵士!!」
「私はとうに人類復興の為なら心臓を捧げると誓った兵士!!」
3巻11話「応える」より引用
突然エレンが巨人化して怯える兵士たちに向かって、これまで捕食対象になっていた人類に巨人の味方ができた、そしてそれは自分たちの仲間であるエレンであって、ほかの巨人たちのような危険性がないことを伝えるためのアルミンのセリフです。エレンやミカサが、自分にに命を任せるほど信頼をおいてくれていたことに気づいたアルミンの才能が開花した瞬間です。
「何も捨てることができない人には 何も変えることはできないだろう」
「何も捨てることができない人には 何も変えることはできないだろう」
7巻27話「エルヴィン・スミス」より引用
女型の巨人捕獲作戦での一幕、自分たちは木の上にいるだけで、何の任務を負っているのか分からないアルミンたちとの会話でのことです。エルヴィンの考える作戦について討論しているとき、たとえ100人の大事な兵士を切り捨ててでも、壁内の人類を救う決断は間違っていないというアルミン。全てを守り抜くことはできない、化け物を相手にしている以上、何かを切り捨てなければ何も守ることはできないという確信を持ったエルヴィンの考えに、アルミンが賛同したセリフです。
「僕らはもう良い人じゃないよ」
「僕らはもう良い人じゃないよ」
14巻55話「痛み」より引用
これは、アルミンがゲスミンと呼ばれるようになったセリフのひとつです。昔から姑息で陰湿な考えを持っていたというアルミン。反逆者と呼ばれてしまった調査兵団の仲間たちと、どうすれば王政をひっくり返し、民衆を味方にすることができるだろうと考えたとときのセリフです。考え方が違うから敵であり、自分たちはもう犯罪者だといいます。これから先、巨人だけではなく人の命を奪うことにもなりかねない。自分たちはもういい人間ではいられないといった切なる思いです。
「エレン!起きろ! 海を見に行くよ!」
「エレン!起きろ! 海を見に行くよ!」
20巻81話「約束」より引用
ウォール・マリア奪還作戦でのなか、巨人化したエレンが超大型巨人に蹴り上げられ、壁上で気を失ってしまいます。窮地に追いやられた兵士たちでしたが、アルミンがエレンと一緒に超大型を倒す作戦があるといいます。そして、この作戦が成功すれば自分は海を見に行けないと思うアルミン。そして、その計画を実行するため、気を失っている巨人化したエレンを目覚めさせるときのセリフです。このあと、アルミンはコゲミンとなったわけですね。
「海の向こうには自由がある ずっとそう信じてた…」
「海の向こうには自由がある ずっとそう信じてた…」
22巻90話「壁の向こう側へ」より引用
ウォール・マリア奪還作戦も成功し、アルミンも超大型巨人の力を手に入れました。次に彼らが目指す目的の場所は、海の向こうです。ここ1年でほとんどの巨人を討伐した調査兵団が、マーレが巨人を生み出していた”楽園”にたどり着きます。そしてその先に広がる海を見つめ、自分が言ってたことが間違っていなかったとアルミンは確信しました。今度は、この海の向こうにある自由を取り戻すため、彼らは更なる敵に立ち向かっていくです。