東村アキコ『雪花の虎』ってNHK大河の『直虎』と被ってる!? 違いを考察!





知恵の足りない直虎v.s.頭も切れる景虎

大河『直虎』が始まったとき、正直、こんな主人公だとは思いもしませんでした。女だてらに城主になるからには、知恵者であるはずだ…と何となく勝手に決めつけて観ていました。が!「こいつ…阿呆なのでは…」と思うような場面多々あり…。そもそも愛しの亀が殺されたのも、直虎があっさりと騙されたからですし、高橋一生が今川に与されたように見えたのも結局は直虎を守るためなのに…そんなことにも気づかないなんて、阿呆以外の何ものでもありません!

一方の景虎は、頭脳明晰。度胸もあるし、頭も切れます。周囲の人物の使い方もうまいです。これも、『雪花の虎』に軍配ですね。

色気のない直虎v.s.色気ありの景虎

今のところ、『直虎』はいつでも元気いっぱい、無鉄砲に立ち回ることも多く、いわば幼い女子がそのまま大人になったようなキャラです。そんな性格ですが、自分のことをちゃんと「女子」だと思っており、「女子扱い」されることに抵抗を示すことはありません。

一方の景虎は、自分のことをあまり「女子」だとは思っておらず、立ち回りもいわば宝塚の男役のような雰囲気でとにかくカッコいいところが魅力。いわば…宝塚!そして、景虎はおそらく敵が襲ってきたらそばにいる女子を守るぐらいの気概があります。しかし、なぜかその姿は実に妖艶。温泉で偶然にも信玄と出会ったときには、見初められてしまうほどの色気を漂わせています。

やはりこれも、『雪花の虎』の景虎に軍配でしょう!

男子の魅力は五分五分!

そんな二人の周囲には、当然ですがイケメン男子たちがうようよ!『直虎』の場合は、亀役の三浦春馬や鶴役の高橋一生がキラリと光っていました。ハッキリ言って、この二人のほうが当の直虎よりも魅力的と言えるほど!そして、直虎を襲名してからは、イケメンではありませんが中野直之がいい味を出しています。女子である直虎と対立しつつも、直虎を守ろうという男気あふれる役です。

一方の『雪花の虎』では、何といっても林泉寺の僧・宗謙や、武田信玄など武将たちとの恋が楽しみすぎます!宗謙は幼いころから虎のことを見守っており、なんと初潮までをも見届けています。そして信玄には温泉で裸を見られるというハプニングも。その他、武将たちとの恋もあり得ると作者の東村アキコが述べていますので、イケメン武将と景虎との恋の駆け引きも見どころでしょう。

NHK大河『直虎』はどこまで巻き返せる!?


雪花の虎 4 (ビッグコミックススペシャル)(出典:Amazon)

東村アキコの『雪花の虎』とNHK大河の『直虎』を比べてみると、どちらも女城主ものではありますが、魅力という点で大きく『雪花の虎』がリードしているように思います。

ただ、2017年4月現在既刊4巻という時点でこの魅力全快っぷりは、今後の成長という面で考えると若干不安も。逆に、『直虎』のほうは今があまりにヘタレなので、これからの成長は未知数です。

『直虎』の脚本は、あのNHK朝ドラ『ごちそうさん』や『JIN-仁-』『世界の中心で愛をさけぶ』などを担当した森下佳子です。いずれもかなりヒットした作品ばかりですので、これからどのように巻き返しを図ってくるのか、楽しみです。

これから『直虎』と『雪花の虎』、個性豊かな二人の女城主を見守っていきたいと思います。