生ける伝説!クリストファー・ノーラン監督作品のオススメ映画BEST5





復讐のために立ち上がる者、愛する人を支えるために立ち上がる者、革命のために立ち上がる者、守るために立ち上がる者、そして、奈落から這い出し“再起”する者。この全ての「Rises」が丁寧に、かつ壮大に描かれているため、単なるヒーロー映画ではない群像劇としても楽しめます。

第2位『インセプション』(2010年)

徹底的に造り上げられた唯一無二の世界観


インセプション[Blu-ray](出典:Amazon)

監督自身が長い年月を費やして構想を練った完全なるオリジナル作品。その世界観は群を抜いていて、まさに唯一無二という言葉がふさわしいほどです。

夢の中を舞台にした作品はこれまでにもありましたが、ここまで徹底的に造り上げられ、SFなのにリアルさを体感できる作品は今作を除いて他にありません。また、世界観を構築する上で欠かせない音楽群(監督と相性が良いハンス・ジマーによるもの)も映画史上最高の完成度だと個人的に思っています。ご飯3杯は軽くいけます。

無重力下での圧巻のアクションシーン

夢の中で重力が傾いたり、無重力になる場面があるのですが(原因は割愛します)、そこでのアクションシーンは圧巻の一言に尽きます。

重力の傾きを再現するために、なんと回転する廊下を自主開発し、無重力下での格闘も、そのほとんどをワイヤーをつけた俳優自身の演技力とカメラワークで表現しています。もうここまでくると変態です。今作では、3Dや4DXなどの小手先のごまかしでは決して体験できない本物の映画体験ができます。

第1位『ダークナイト』(2008年)

境界線が曖昧な正義と悪を表裏一体で描く


ダークナイト[Blu-ray](出典:Amazon)

恐らく、監督作品の中で最も人気が高い作品です。ヒーロー映画でありながらも、何が正義で何が悪なのか、そこを決して断定することなく、あくまで登場人物たちが貫くそれぞれの視点からの信念や行動理念をぶつけ合わせています。

また、バットマン/ブルース・ウェインが作品上の悪役であるジョーカーとの間に共通点を感じるという、正義と悪を表裏一体で描く設定もラストでジワジワと効いてきて、どこまでも巧妙な仕掛けに驚かされます。

世界を驚かせたヒース・レジャー版ジョーカー

3部作で主演を務めたクリスチャン・ベールは、セリフよりも表情や体の動きで真意を表現する場面が多く、そのポテンシャルの高さには本当に感動しました。

しかし、その主役とは対照的に言葉でキャラクター性を表現するジョーカーを演じたヒース・レジャーがさらに上を行く、映画史に残るほどの表現力を余すことなく絞り出していて、彼が出演しているだけで今作の魅力は格段に上がっています。彼の役作りに対する気迫にはクリストファー・ノーラン監督も恐怖を感じたと語るほど。

若くして他界した彼の、もう二度と見ることができない演技を超えた演技を、ぜひ。

近代映画に転換期を与えた傑作『ダークナイト』の感想と考察

2017-04-29

2017年9月公開予定の新作『ダンケルク』はどんな作品?

映画『ダンケルク』日本版予告編2

本年9月に公開を控えた話題の新作『ダンケルク』。なんと、これまでSF色の強い作品が多かったクリストファー・ノーラン監督初となる、史実に基づいた戦争映画となっています。

今作で描かれるのは、第二次世界大戦中にフランス・ダンケルクに追い詰められたイギリス軍とフランス軍を救出する史上最大の撤退作戦「ダイナモ作戦」。監督が得意とする、一つの出来事を複数の視点から描くという手法を今回も用いているようで、陸・海・空それぞれの物語が交錯する模様。

ジャンルを問わず野心的に作品を作り続ける監督の新境地に期待が高まります。

CG無しの戦争映画を体感せよ!映画『ダンケルク』を考察してみた

2017-09-17