新海誠監督珠玉の名作!『君の名は。』の名言に溺れる回





新海誠監督作品『君の名は。』は2016年8月末に公開後、異例のロングランヒットを続けており、2017年4月現在でも未だに劇場公開されています。圧倒的な映像美に美しい音楽、趣向を凝らしたストーリー展開…魅力は随所で語られますが、心に残る名言の存在も忘れてはなりません。ずっと記憶しておきたい名言をお届けします。

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胸キュンも!立花瀧の名言3選


出典:映画『君の名は。』公式Twitter

まずは『君の名は。』の主人公・瀧の名言から。物語の冒頭では、都会のどこにでもいるような高校生だった瀧が、三葉との入れ替わりを通して、徐々にあることを決意していく様がとても魅力的でしたね。切なくなる胸キュンものの名言もあります。

「ーあの日、星が降った日。それはまるで、まるで夢の景色のように 美しい眺めだったー」

立花瀧「ーあの日、星が降った日。それはまるで、まるで夢の景色のように 美しい眺めだったー」

出典:新海誠 映画『君の名は。』(2016年公開) 

映画の冒頭で一人語りされる瀧のセリフ。「星が降った日」とは糸守の町に彗星が落下した日のことを指しています。星が降った日、瀧は東京の自宅で彗星が落下していく様を目撃しています。その景色がいかに美しかったのかを述べていますが、この日は瀧にとって何故だか分からないけれども心情の変化があったと感じた日でもあるのです。

「朝、目が覚めると、なぜか泣いている」ことが時々あるという瀧。「ただ、何かが消えてしまったという感覚だけが、目覚めてからも長く残る」「ずっとなにかを、誰かを探している」

こんな感覚を体験するようになったのは、彗星落下の日からだと言うのです。

物語の冒頭部分で、彗星落下という出来事が瀧にとって何か大きな出来事であったのだろうと視聴者たちに印象づけるに十分な美しい名言。瀧が「長く残る」と言うように、私たちにもこの冒頭のセリフが印象的に長く残ります。

物語を観終わった後にこのセリフに立ち戻ると、瀧が時々見ている夢の内容とはどんなものなのか、の想像がつきますね。瀧がラストで三葉と再び出会うまで、いかに一人で会えない辛さを抱えて生きてきたのかということに想いを馳せると切なくなります。

「大事な人。忘れたくない人。忘れちゃダメな人。誰だ、誰だ、誰だ?名前は…!」

立花瀧「大事な人。忘れたくない人。忘れちゃダメな人。誰だ、誰だ、誰だ?名前は…!」

出典:新海誠 映画『君の名は。』(2016年公開) 

瀧の感情をメーターであらわすとすると、おそらくここが一番最高潮なのではないかと思われるシーンで使われる名言。

カタワレ時…一瞬の逢瀬。その後、入れ替わりも終了し、再び二人は別々の時を生きることに。入れ替わりが終了してしまうと、記憶も少しずつ薄れていってしまいます。

どうしても守りたい、大切な人のために、ここまで強い衝動で動いてきた瀧。しかし、その大切な相手の名前がどうしても思い出せません。はがゆい思いと「生きていてほしい」という強い思いとが交錯し、激しく慟哭するのです。

「言おうと思ったんだ。お前が世界のどこにいても、必ずもう一度会いに行くって」

立花瀧「言おうと思ったんだ。お前が世界のどこにいても、必ずもう一度会いに行くって」

出典:新海誠 映画『君の名は。』(2016年公開) 

これもカタワレ時の再会後の名言!まさにこの名言を体現した瀧。突然連絡の取れなくなった三葉を探して、糸守の町の記憶だけを信じてわざわざ東京から高山まで行った行動力は本物ですよね。実際に三葉のために駆けずり回った瀧が言うからこそ、重みがあります。

この名言は本当に胸キュンもの!この場面で「泣いた」という声も多く、一生に一度でいいから誰かに言われてみたいという女子が続出しています。

もう一人の主人公、宮水三葉の名言3選


出典:映画『君の名は。』公式Twitter

次に紹介するのは宮水三葉の名言。物語冒頭付近の三葉は、本当の自分を外で上手に出すことができず、目立たずイイ子でいようと、ちょっと生きにくそうにしている女子でした。でも、瀧との入れ替わりを通して、瀧には自分を少しずつ表現できるようになり、最後は強くたくましい女の子へと変身していきます。そんな素敵女子・三葉の珠玉の名言たちです!

「男子の視線、スカート注意! 人生の基本でしょう!?」

宮水三葉「男子の視線、スカート注意! 人生の基本でしょう!?」

出典:新海誠 映画『君の名は。』(2016年公開) 

比較的おとなしい女子として周囲に認識されていた三葉。神社のこともあり、目立たずひっそりとそこにいられればいいと思っている節のある、ちょっと消極的な女子でした。

しかし、入れ替わって三葉の中に入った瀧は、ノーブラでバスケはするわ、スカートをはいているのに足を思いっきり高くあげて組み替えるわ…やりたい放題!
普段おとなしく過ごしている三葉は、その奔放ぶりを友人たちから聞き、大激怒!瀧に淑女としての振る舞いを伝授しようと吐いた名言が上のセリフ。どうにか体裁を保ちたいという三葉の乙女心が可愛いですね。

「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!」

宮水三葉「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!」

出典:新海誠 映画『君の名は。』(2016年公開) 

宮水神社の跡継ぎである三葉は、巫女として神社の祭礼に出なければなりません。その祭礼では、口噛み酒を神様に奉納するという儀式が含まれていました。その口噛み酒というのは、一度口に含みかみ砕いたご飯を吐き出すという作業によってつくられます。その行為全てを、糸守町内の大勢の人々が見守ります。思春期の三葉にとって、それは屈辱以外の何ものでもありません。

その恥ずかしい儀式終了後、叫んだ名言が上記のものです。この「イケメン男子」という部分にひっかかりを感じる方が多いようです。確かに、なぜ「東京の可愛い女の子」ではなく、「東京のイケメン男子」なのでしょうか?

一つは三葉が、糸守の町に、宮水神社に、縛られていると感じていたことが挙げられます。自分とは対照的に自由に生きていると感じられる「東京のイケメン男子」に憧れたとしても不思議ではないでしょう。「東京の可愛い女の子」ではない理由は、やはり女子はいろんな縛りがあることを三葉自身も分かっているからでは?男子のほうが自由に自分のやりたいことを全うしているというイメージでしょうか。

二つ目は、直前に実は瀧と入れ替わっていたからということが挙げられます。まだ一度目の入れ替わりをしたばかりなので、恋心よりも瀧の自由さや東京での快適な生活ぶりがうらやましく映ったのではないか、と。

「私たちは、会えばぜったい、すぐにわかる」

宮水三葉「私たちは、会えばぜったい、すぐにわかる」

出典:新海誠 映画『君の名は。』(2016年公開) 

これは三葉が瀧に会いに東京に行く前の名言です。お互いの中に入ったことがある三葉と瀧ですから、「会えばぜったい、すぐにわかる」というのは当然でしょう。

しかし、実際にはこの二人の間には3年の時間のズレが生じており、瀧は三葉の姿を見ても誰なのか分かりませんでした。その様子にショックを受けた三葉は混乱し、失恋でもしたかのような気持ちになってしまい、髪の毛まで切ってしまいます。

後の顛末を知ると、ちょっと切なくなる三葉の名言でした。

物語のキーパーソン・宮水一葉の名言


出典:新海誠作品PRスタッフ公式Twitter

さて、いよいよ物語のキーパーソン宮水一葉の登場です。一葉の場合、名言というより、物語の伏線となるセリフを吐きまくるので、もし映画を再度見直す機会があるようなら、一葉の発言に着目してみてください!一葉は『君の名は。』の本質を語っていますよ~。

「ずーっと糸を巻いとると、じきに人と糸との間に感情がながれだすで(中略)よりあつまって形を作り、捻れて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。それが組紐。それが時間。それが、ムスビ」

宮水一葉「ずーっと糸を巻いとると、じきに人と糸との間に感情がながれだすで(中略)よりあつまって形を作り、捻れて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。それが組紐。それが時間。それが、ムスビ」

出典:新海誠 映画『君の名は。』(2016年公開) 

本作の中で最大の鍵となるのは組紐。この組紐についての説明を一葉が分かりやすく説明してくれています。糸と人との間に感情が流れ出す…すなわち、その糸を使って編まれた組紐には人の感情が思いっきり入っているということですよね。

そしてその組紐と時間の繋がりを示したのが後の名言です。組紐は人の手によって編まれ、長い時間かけて様々な人の手に渡り、人と人の間を結んでいく役割を果たすということを言っています。

『君の名は。』は、時系列があちこちしたりするので、初見では「ちょっとわかりにくい」という方もいるよう。その場合、三葉の組紐が今、どこにあるのかに着目して観ると、分かりやすくなるかもしれません。それほどに、組紐は物語の中で重要なアイテムなんです。

思わず何度も観たくなる!映画『君の名は。』の伏線が神がかっている件

2017-03-11

「あんた今、夢を見とるな?」

宮水一葉「あんた今、夢を見とるな?」

出典:新海誠 映画『君の名は。』(2016年公開) 

瀧が入っている三葉に対して、一葉は何かを見抜いたように上記のセリフを発します。おそらくですが、ちょうど刻限はカタワレ時であったのではないか、と思います(朝と夕方に起きるカタワレ時)。

このセリフを聞いたとき、「一葉ってエスパーなの!?」とビックリしましたが、一葉自身が昔々に同じような体験をしていたことによる経験値から出た言葉のようです。カタワレ時に偶然、三葉の様子をおかしいと思い、ふと一葉は昔のことを思い出したのでしょう。

そして、実は一葉は代々宮水家ではこのような入れ替わりが起きていることを知っていました。三葉の母・二葉にも同様な入れ替わり体験があり、また小説版ではなんと妹の四葉にも入れ替わり体験が起こります。

『君の名は。』名言から感じる若者二人の成長と愛の大切さ


出典:映画『君の名は。』公式Twitter

都会の普通の高校生だった瀧が、三葉という運命の女性に出会うことでグングンと変わっていく様は本当に見事!瀧に限らず、三葉も同様ですが、強さを身に着けるには、大切な人の存在が必要なんだな~とあらためて実感させられました。

今、大切な人を上手に見つけられないという人も、きっといつかは出会えます。自分の命より大事な人の存在は、自分を強くしてくれます。『君の名は。』の名言を胸に、真摯に生きていきたいなと思う筆者でした。

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