事前のネタバレはシャットアウト!伏線がすごい洋画10選


映画の楽しみ方には様々な種類があります。アクションシーンを観てハラハラしたり、恋愛シーンを観てときめいたり、人間ドラマを観て感動したり。初見時には何気なく見過ごしていたことが後々の展開で重要な役割を果たす、いわゆる「伏線」を見つけるということも、映画の楽しみ方の一つ。今回はその伏線がすごい映画を10本紹介していきます。

『ユージュアル・サスペクツ』(1995年 監督 ブライアン・シンガー)


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「大どんでん返し映画」の代名詞的映画。麻薬密輸船の爆発事件の真相を掴むために、関税局捜査官クイヤンは事件の生き残りヴァーバル・キントを尋問していく。事件の中心人物とみられる伝説的ギャング「カイザー・ソゼ」とは一体何者なのか?

映画冒頭、「カイザー・ソゼ」らしき人物が映り、麻薬密輸船の船上でガブリエル・バーン演じるキートンを殺害するシーンがありますが、ここでの彼らの一挙手一投足、そして台詞にも注目です。映画のラストに様々な意味を持って「騙された!」と思えるラストになってます。

『ルーパー』(2012年 監督 ライアン・ジョンソン)


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2044年のカンザス州が舞台のタイムスリップ系SFアクション映画。ジョセフ・ゴードン=レヴィット演じるジョーは未来の犯罪組織の依頼で、未来から飛ばされてくる標的を殺害する「ルーパー」という仕事をしている。しかし、ある日の依頼の標的は30年後の自分だった。

「タイムトラベルについては複雑だから言いたくない」というセリフが出るように、タイムスリップそのものに関しては必ずしも厳密ではないですが、登場人物が一点に集まり、物語の全貌が明らかになったラストで、主人公の出すある一つの決断は見事でした。

『マルホランド・ドライブ』(2001年 監督 デヴィッド・リンチ)


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「マルホランド・ドライブ」とはハリウッドを一望できる実在する道のことで、この道で交通事故が起きる場面からこの映画は始まります。事故で記憶を失った黒髪の女性が、女優志望のベティと共に自分の記憶を取り戻そうとするサスペンスホラーで、初見時には全く意味を見いだせなかった様々なシーンが一気に集約されていく衝撃的なラスト30分は圧巻です。

今作を読み解くヒントとして監督本人が、「赤いランプ、バスローブ、灰皿、コーヒーカップに注目するように」と述べています。

散りばめられた謎を整理!映画『マルホランド・ドライブ』の伏線考察

2017.03.31

『スティング』(1973年 監督 ジョージ・ロイ・ヒル)


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「Sting」とは「騙す」という意味の俗語であり、詐欺師がギャングを騙して大金を得ようとする、「華麗なる泥棒」映画の古典的名作です。大スター、ポール・ニューマン演じる詐欺師のフッカーは、ギャングに殺害された師匠ルーサーの仇討ちのために、こちらも大スター、ロバート・レッドフォード演じる大物詐欺師ゴンドーフと手を組んで、ギャングのボスであるロネガンを騙して大金を奪う計画を立てます。

実際の詐欺師の手口を参考にした映画内のトリックはもちろん、壮大な大仕掛けによるラストの「とどめの一撃」は誰もが驚くこと間違いなしの傑作犯罪映画です。

『ヴィレッジ』(2004年 監督 M・ナイト・シャマラン)


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「シックス・センス」の監督として有名なM・ナイト・シャマランの監督6作目。自給自足の生活を送っている小さな村を舞台にした群像劇。怪物が住むと言われている森との境界線を守って暮らしていた村人たちだったが、ある少年の死をきっかけに、村に異変が起こり始める。

「森に入ってはならない」「不吉な赤い色を封印せよ」「警告の鐘に注意せよ」この3つの掟が破られる時、村の真の姿が明らかになります。常に「真の世界、または自分自身の姿と向き合う」映画を撮り続けてきたシャマラン監督らしい一本です。

『くもりときどきミートボール』(2009年 監督 フィル・ロード、クリストファー・ミラー)


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大西洋の小島に住んでいるフリントは、有名な発明家になることを夢見ているが、発明するものはいつも失敗作ばかり。そんなフリントがある日、水を食べ物に変える「FLDSMDFR」なるマシンを発明し、空から食べ物を降らせることに成功する。この発明によりフリントは町中の人気者になるが、次第に降ってくる食べ物が大きくなっていく...。

毒気のあるギャグ満載のコメディながら、フリントの過去のくだらない発明品が伏線として活かされていく展開は見事です。

『灼熱の魂』(2010年 監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ)


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カナダに住む双子の姉弟ジャンヌとシモンは、先日亡くなった母ナワルの遺言から、姉弟の父と兄への手紙を託される。姉弟は未だ見ぬ父と兄を探すために、母の人生のルーツを辿るべく中東へと向かいます。

今作はレバノン内戦の悲劇を描いた映画で、姉弟が父と兄に近づくにつれ、母の壮絶な人生も明らかになっていきます。レディオヘッドの「You And Whose Army ?」が流れるオープニングが印象的ですが、その時に映っている子どもは誰なのか、という問いを念頭に置きながらぜひ鑑賞してみて下さい。

『12モンキーズ』(1995年 監督 テリー・ギリアム)


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1996年、謎のウイルスによって全人類の99%が死滅。2035年、地下での生活を余儀なくされている人類はタイムマシンを使い、ウイルスを撒き散らしたとされる「12モンキーズ」と名乗る団体を探るべく、囚人ジェームズ・コールを過去に送る。

精神病院が舞台として出てくるということもあって、主人公含め完璧に信用出来る人物が出てこないことがこの映画の特徴です。人類を滅ぼしたのは一体誰なのか、そして「12モンキーズ」の正体とは?随所に散りばめられた伏線にクラクラし、2度目の鑑賞時の方が楽しめる作品かもしれません。

『ドント・ブリーズ』(2016年 監督 フェデ・アルバレス)


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ロッキー、アレックス、マネーの若者3人組は、大金を隠し持っているという盲目の老人の家に強盗に押し入る。盲目の老人から金を奪うことなど簡単だと3人は考えていたが、実は老人は超絶的な殺人術を持った元軍人だった。マネーを瞬殺した老人は家中のドアや窓を封鎖し、ロッキー、アレックスを閉じ込める。果たして2人は老人の魔の手を逃れて脱出することができるのか...。

3人が老人の家に入る時に目にする小物、間取り、扉などの1つ1つが後の映画的展開に活かされており、多様な伏線に感服すること間違いない作品です。

『ザ・コンサルタント』(2016年 監督 ギャヴィン・オコナー)


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ベン・アフレック演じるクリスチャン・ウルフはコミュニケーション能力に欠けるが数字に対して天才的な頭脳を持っている会計コンサルタント。しかし、彼の裏の姿は命中率100%のスナイパー術と、格闘技「シラット」を会得した凄腕の殺し屋だった。

アクション映画っぽいルックスですが、人間ドラマ要素の強い秀作。また、通常の映画以上に伏線が張り巡らされているため油断禁物です。特に、オープニングの精神科施設のシーンは、パズル、歌、ニコニコマーク、障害を抱えた女の子など、後に活かされる伏線がぎっしり詰まった名シーンです。

新ジャンル開拓!『ザ・コンサルタント』の伏線や謎を考察してみた

2017.04.15

事前のネタバレはシャットアウトで映画を楽しもう

いかがだったでしょうか?どれも「伏線」という点のみならず映画全体的にも優れた作品ばかりですので、きっと楽しんで頂けると思います。「伏線」を楽しむためにはやはりネタバレの無い状態で鑑賞することが理想的です。

特に最後の2作品はこの冬に日本公開された新作ですので、ぜひ事前のネタバレは極力シャットアウトして鑑賞してみて下さい!